見出し画像

スウェーデンでの生活|授業編

こんにちは :)
今回は、私がカールスタード大学で実際に受けた授業について、ご紹介していきたいと思います。
私が受講したのは文系科目ばかりなので、あくまでも文系の例になります。

履修選択

履修登録には苦労しました…。
まず、考えなければいけないのは単位数です。
1セメスターに30ECTS履修できます。そして、1セメスターは前期と後期に分かれています。
1教科は、7.5ECTSか15ECTSなので、組み合わせ方によって、1セメスターに最大4教科・最低2教科履修することができます。

同時に、考慮しなければいけないのはワークロードです。スタディーペースとも呼ばれていました。
50%と100%の教科があるのですが、前期・後期それぞれ100%ずつのワークロードになるように、選択をする必要があります。

片方が50%になったり150%になってしまっても、授業は履修はできます。ですが、50%になると授業が途中で終わって暇になったり、150%であれば大量の課題に追われることになったりするため、大学からは100%にすることが推奨されています。

私の場合は、以下のような履修をしました。
前期
ー Intercultural Communication(15ECTS, 100%)
後期
ーCulture and Globalization(7.5ECTS, 50%)
ーCultural Heritage (7.5ECTS, 50%)

私は文化系の科目を取っていたので、教科間の関連が強く、面白かったです。

授業形態

授業は、それぞれ週に1,2回しかありませんでした。それ以外は全て自主学習です。私は自主学習のために、ほぼ毎日図書館に通っていました。

先生の説明を聞く講義型Lectureと、プレゼンをしたりする発表型のSeminarがあります。私の場合は、レクチャーは自由参加、セミナーは参加必須でした。
ほとんどの授業にはリーディングリストがついていて、予習で読んでいかないといけないページが決まっていました。

私は、その授業までに読んでいく文献をできるだけ全部読むようにして、講義を受けていました。
その後、出される課題に各自で取り組むか、次のセミナーに向けての準備をします。
課題をするにしても、プレゼンをするにしても、文献に基づいて自分の意見を論じる形が多いので、文献は読まなければいけませんでした。

セミナーは、どれもグループワークしかありません。色々な文化的背景を持つ学生たちとの共同作業なので、衝突もありましたが、とても面白かったです。
このグループワークを通して、意見を言うことの大切さはもちろんですが、仲介役の重要性を感じました。これは、和を重んじる日本で生まれ育った人の方が得意なのではないかと思います。

試験

私の場合は、試験らしい試験は受けませんでした。私が受けたのは、Home Examレポート課題です。

Home Exam

Home Examは、以下のプロセスで行われます。
①決められた日時に問題がオンラインで公開される
②ダウンロード
③問題に学校や家からオンラインで回答
④期限までに提出

問題の公開から提出期限までの長さは、テストによってそれぞれ違います。4時間の解答時間しか与えられないものもあれば、1週間ほど与えられたものもありました。

問題は、レクチャーで習った内容の確認や、それについての意見を問われるものです。
家でもできるので、たいてい教材を見ても良いことになっていると思います。とはいえ、逐一教材で情報を探していると時間がなくなるので、先に文献を勉強しておく必要があります。

レポート課題

レポート課題では、Home Examとは違い、1つの大きな問題か、互いに関連するいくつかの問題を出題されることが多いです。

レポート課題では基本的に、トピックについて自分の意見を書きます。その意見は授業で習ったことや、指摘された文献で裏付けなければいけません。どれだけ文献を批判的に読み、自分の主張を論理的に説明できるかが鍵だと感じました。

その他

他にも、試験会場に行って受ける試験があります。試験には、身分証明証を持っていかなければいけません。私は経験していませんが、友達はパスポートを持って行っていました。
スウェーデン語の授業を履修する方は、このような試験も受けることになるかと思います。

成績

成績は、F(不可)G(可)VG(優)の3段階で評価されます。
授業でのプレゼンや、課題、最終課題/試験は全てこ3段階ので評価され、その平均が最終的な授業の成績となります。

Fという評価はありますが、Fを一回取ったからといって単位を落とすわけではありません。課題やプレゼンでFを取ってしまっても、再試験・再提出の機会を与えてくれるか、補填課題を出してくれます。
そのためレポートを書く系の授業では、それらをこなしている限り、単位を落とすことはあまりないかと思います。(スウェーデン語など試験系科目は別です。)

使用したサービス

Canvas

Canvasは、授業を受ける上で1番使ったサービスです。私はアプリを使っていましたが、ブラウザーでも使用できます。
Canvasでは、授業の連絡の確認や参考文献のダウンロード、課題の提出までほぼ全てのことを行えます。

My Kau(Mitt Kau)

My Kauは履修登録や自習室予約をするときなどに使用したウェブサイトです。が、総じて私はあまりこのサイトは使いませんでした。
履修登録は、マイページに表示される受講したい授業のRegisterと書いてあるところをクリックするだけなので、簡単です。
また自習室は、リンクというセクションにある、自習室予約のリンクから予約していました。

DeepL

これはみなさんご存知だと思いますが(笑)
これにはとても助けられました。特に、文献を読む時間がないとき。読みたい部分を翻訳して、とりあえず頭に入れるのに重宝しました。

レポートを書くときに、日本語で書いて英語に翻訳するという方法は個人的にはとりませんでした。

Grammarly

これも知っている方が多いかもしれませんが…。Grammarlyは、英語の文章添削サイトです。
文法ミスから、よりわかりやすい表現などを指摘してくれます。
私は、このサイトとwordの文章校正機能を両方使って、最終チェックを行っていました。

Scribbr

これは、レポートを書くときに、引用や参考文献を指定した形式に合わせて自動で作成してくれるサイトです。

例えば、ハーバード方式や、オックスフォード方式など、参考文献の書き方には様々な形があります。先生から指定される場合もあれば、選択肢のうちから自分が使いやすい方、とされることもあります。

論文や本の名前を入れて検索すると、大体の場合はインターネット上から探し出して作成してくれるので、大幅に手間が省けました。

おわりに

というわけで、今回は授業に関することについて取り上げました。
私個人の経験からしかシェアできませんが、今後も役立ちそうな情報を発信していきたいと思っているので、よろしくお願いします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?