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3人の魔女

青年が生み出した空想の物語の中で、魔界の歴史上、「3人の魔女」という存在が何度か登場します。最初の3人の魔女は「ボリジ」「マジョラム」「ローズマリー」の3人でした。

これは現実の世界では、キザオ君と共に旗揚げした劇団のメンバーにあたります。

ボリジ=亀山さん

マジョラム=美嘉ちゃん

ローズマリー=根ヶ谷さん

…の3人です。


亀山さんは、この小説に何度か登場したので、皆さんもご存知のはず。「Dr.スランプ」に登場するアラレちゃんをブン殴ったような感じの子。背の低い女の子で、彼女とは対照的に背が高くガタイのいい彼氏と一緒に暮らしています。

美嘉ちゃんも小柄でしたが、亀山さんよりちょっと背が高いくらいだったでしょうか?非常に気が強い女性でした。たとえるなら「ジョジョの奇妙な冒険 第4部」に登場する山岸由花子のような子です。

根ヶ谷さんは、見た目はお世辞にも美人というわけではないのですが、常に全身から愛のオーラがプンプンと放出されているような女性でした。

この内、美嘉ちゃんと根ヶ谷さんは一緒に暮らしています。このコトが、ちょっとばかし問題を起こしてしまいます。


チガサキ君を覚えていますか?

青年にアングラ劇団を紹介し、「あまりにも酷過ぎるので、絶対に見に行くように!」と薦めてきた男の子。

実は、流れでチガサキ君と美嘉ちゃんが恋人としてつき合うことになったのです。劇団って、そういうコトが起こりやすいんです!チガサキ君自体、同じ劇団に所属していたわけじゃなかったんですけど。練習を見学に来てる内、結果的にそうなってしまいました。

元々、美嘉ちゃんは青年の方に気が合ったんですよ。たとえば、演劇の話し合いを兼ねて、美嘉ちゃんと根ヶ谷さんが一緒に住んでいるアパートにみんなで遊びに行ったことがあったんですけど…

コタツに入ってると、足を蹴ってくるんです。明らかにアプローチしてきてたんですね。でも、この物語の主人公である青年の方は、皆さんご存知の通り「1つのコトに没頭すると、他のコトが目に入らなくなっちゃう性格」なんです。

この時は、劇団の旗揚げ公演で頭がいっぱいだったし、ほんとに好きなのはあの人の方だったので、好意があることはわかっていながらスルーしちゃったんですよね。そうしたら、チガサキ君の方に行っちゃったっていう…

でも、見た目はお似合いのカップルだったんです。ふたりとも小柄だったし、相性も合っているように見えたし。ま、公衆の面前でキスしたりするのはどうかと思いましたけど、アツアツの時期にはそういうのもありなんでしょう。


ところが、そうなるとですね…

気を悪くするのは、一緒に住んでる根ヶ谷さんの方。だって、元々は美嘉ちゃんと根ヶ谷さん女の子ふたりの共同生活だったのに、ガールズハウスにチガサキ君が泊りがけで遊びに来るんです。

で、泊りがけで彼氏が遊びに来るわけだから、ご想像の通りの展開になっちゃうわけです。

なので、激怒した根ヶ谷さんは、家を出ていってしました。

noteの世界で輝いている才能ある人たちや一生懸命努力している人たちに再分配します。