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灰色の国は夢の国。

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不思議な、でも現実と変わらない世界を旅する。  オムニバス形式。
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#小説

1 「不自由」

1 「不自由」



「なぁフーラ。」

「なにか用ですか?」

「なぁ、ここは、ここは本当にどこなんだ?過去の記憶は正しいのか?わたしはあの時に死んで、もう墓の下なんじゃないか?今の私は、ほんとに私なのか?」

「はぁ、そんなことを聞くために呼んだんですか?」

「…ああそうだよ、悪かったな。」

「いえいえ、別にいいですけどね?そんなこと、どうにかしたら分かると思っているんです?何か凄い何かがいて、全部決めても

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