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あれから二年

遅刻しそうな中 高校へ猛ダッシュ
教室に入り 気付いた弁当
母親に連絡して届けて貰う事になった
学校へ弁当を届ける母親は交通事故に
それ以来 母親は車椅子生活となり

高校も卒業して数年 色々な事が有った
最低な彼氏と 中絶と
そんな中で 君と知り合って
幕末の話しや 戦国時代の話題で盛り上がり
いつしか互いに芽生えた恋心

沢山の約束を交わした
山へカヤック積んで 川下りしよう
渋谷のスクランブル交差点でKissをしよう
稲村ヶ崎で夕陽を見よう
部屋の模様替えや 行きたい海外や
数え切れない程の約束だった

全ての約束を果たす事が無くなって
君は僕の前から姿を消した
理由は 母親を置いて 自分だけ幸せには
なれないから と
納得するには充分な理由だった
あの時 僕がチケットを買い彼女の元へ
向かったなら 違った結末だったのだろうか

SNSの二年前の思い出に出て来た
君へ贈った おめでとう の言葉
二年前に君は地元の新しい彼と結婚したんだよね
もう二年なのか 早いものだね
僕の前から消えて四年になるのかな
それとも五年になるのか もう曖昧な記憶

ただ何時だって君の幸せを願っているよ
果たせなかった約束は ごめんよ。

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