小さな動きの楽しさー補足ー6近年の研究から


小さな動きの楽しさ以降に発表されている研究でビリヤードのメンタル他に役に立ちそうなものをピックアップしました(見つけ次第アップデートする予定。)

「動きを阻害する過緊張や無駄な力」

緊張はメンタルですが、その緊張や他の問題により無駄な力が入った状態になってしまうことがよくあります。バイオメカニズム学会誌,Vol. 35, No. 3 (2011)の記事ですが、下の引用のように結論は出ていませんが、スポーツにおける力を抜くことについてこの時点で判っていることが色々書かれているので参考になるかもしれません。

 したがって,何が無駄で,何が無駄ではないのか,必要
最小限の力とはどのくらいなのか,局面,部位,個人のス
キルレベルを含めて科学値を出して行かなければならない.
もちろん,これらの仕事には相当な時間がかかるので,そ
れまでは経験値が頼りになる.もしかしたら,いつまでも
優れた経験値に勝ることはできないかも知れない.いずれ
にしても,力を抜く場面に焦点を当てた研究は力を入れる
場面に比べて少なく,「抜きの科学」がさらに発展すること
を期待している.

https://www.jstage.jst.go.jp/article/sobim/35/3/35_156/_pdf

ハーバード大学研究「不安感を導くメソッド」、「不安のかたまり」は「ウキウキな躍動感」と隣り合わせ

それで、試してきたんです。
不安を感じたら → ウッキウキな気持ちを思い出す、と。
ほとんどの場合、命の危機状態にあるわけじゃないんですから。
これがですね、ホンとに、効果抜群なんですよ。
脳も身体も「似通った状態」だけに、するりと切り替わってくれるんです。
ここに、固まった身体の箇所の力をぬく、
を付け加えると、
本当に、いい状態でパフォーマンスに取り組めますよ。

https://blog.goo.ne.jp/managaoka/e/4b3d2773209ba27df74b19d3f740973d

人の持つ、原始的な反射機能に、これは命の危機にはない。自分は試合を(興奮して)楽しんで良いのだと理解させてやる感じでしょうか。記事の中に出てくるナーバサイティッド!という言葉いいですね。




練習中ではなく「頻繁な休憩」がスキルを上達させると判明

私の場合、問題はビリヤード場にいるとせっかく居るのに撞かないとモッタイないと思ってしまう貧乏性でしょうか。

6月8日にアメリカの国立衛生研究所(NINDS)の研究者たちにより『Cell Reports』に掲載された論文によれば、ピアノの練習のような新しいスキルを習得する場合、頻繁な休憩を行うと効果的な上達ができるとのこと。

またスキルの上達は練習中には起こらず、休憩中にのみ発生することが示されます。

さらに興味深いことに、起きている間の短い休憩は、1晩の休憩よりも上達度を上げるのに効果的であることがわかりました。

どうやら休憩による上達効果は、1晩である必要はなく、目覚めた状態の「秒」単位でも起きていたようです。

https://nazology.net/archives/9108


新しいショットを練習していて、イメージ通りに撞けたらすぐに目をつぶって、脳に何度も高速再生させるのが良いかもしれません。


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