3月28日:法務省の18歳成人への対応にひとこと。
おはようございます。
ついに職場(放デイ)の利用者から陽性者が出ました。へいなかです。
茨城県は先週から濃厚接触者の認定等をしないことになりました。事業所で陽性者が出ても、必ずしも営業停止等にはなりません。
ただ…
僕のところは自主的な判断として取り急ぎ水曜まで営業停止になりました。状況次第で木曜以降も休業です。
さてそんな終わらぬコロナ騒ぎは置いといて…今日は時事に一言。
18歳成人に関する僕の意見です。
後半は少年院じゃない話にも触れます。
ぜひ考えてみてほしい。
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先日こんなニュースを見ました。
少年院の教育活動には特に職業指導を中心に昭和からまったく変わっていないものも多く、大幅な見直しが図られるのは非常によいこと。
現場は大変でしょうが、とてもよい取組だと思います。ぜひよりよいものに作り変えてもらいたい。
ただ…
18歳成人にともなって「大人としての自覚を促していきたい」という話には違和感がある。法務省の現状に対する認識が足りてないと思うのだ。
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たしかに、成人か未成年かでできることは変わる。18歳が成人となれば、特に民法に規定される「契約」については自分一人で結ぶことができ、その分だけトラブルのリスクも増えるだろう。
でも…
ぶっちゃけた話、未成年でも非行少年に関して言えばそのリスクは常にあったんだ。これまでも。
主な理由は3つ。
要するに、今までも法的な成人/未成年という区別とは別の意味で彼らには大人としての自覚を促す必要があったし、安直な契約の危険性も伝えていたということ。現場レベルで少なくとも僕は。
正式なプログラムとして導入されることに一定の意味はあろうが、僕にはどうも「成人になるんだから大人なんだよ」という一般の18歳に向けるのと同じ思考回路で語っているようにしか見えない。
非行少年の実情をわかっていない人間が、とってつけたように「大人へのステップ」なんてものを提示したところでどうせ空回りする。
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放デイのスタッフをしながら、わが子の非行に悩む保護者からの相談に応じたり、教員等への研修などを行っています。記事をご覧いただき、誠にありがとうございます。