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30秒の仕掛け 〜訪問初日で子どもたちとの関係を作った魔法の挨拶〜

こちらの記事⇩で書いた、スクールカウンセラーとしての活動がはじまった。

昨日はその初訪問日。
生徒は誰一人僕のことを知らない。
知らない人に相談なんかできるわけがない。

配布用のA4一枚の自己紹介シートを用意しておいたのだが、それとは別に生徒たちに自己紹介する機会を与えられた。

給食時の放送で自己紹介。

当日知らされ、なんの準備もなく本番を迎えたが、結果としてその30秒は実に効果的なあいさつになった。その直後の昼休みから積極的に声をかけてくれたのだ。

僕はこんなことを言った。

給食中に失礼します。今年度、スクールカウンセラーとして訪問することになりました、あべあきらです。

だいたいいつも白いTシャツを着ているので、見かけたら声をかけてください。悩み相談でも雑談でも大歓迎です。よろしくお願いします。

職員室の先生方も笑顔だったが、なにより子どもたちの反応がよかった。廊下を歩いていても、グラウンドに出ても声をかけられる。


初日にしてすっかり存在を認知され、声をかけやすい存在になれたと思う。

30秒足らずの自己紹介。顔も見えない「放送」という形式。その中で向こうから声をかけられるよう、音声だけで説明してイメージしやすい特徴を伝えた。

そのおもしろさはもちろん、「ほんとに白いTシャツ着てる!」という反応しやすいネタを提供したことで、子ども側からのコミュニケーションを引き出した。

こういう仕掛けがおもしろい。
さて…どんな一年になることやら。

放デイのスタッフをしながら、わが子の非行に悩む保護者からの相談に応じたり、教員等への研修などを行っています。記事をご覧いただき、誠にありがとうございます。