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11月22日:思考力と再犯防止①

おはようございます。

月曜の朝からしょうもないツイートぶっこんだら50いいね付いて苦笑しているあべです。

◯んぽと読んだのにまだいいね押してない人は今から押しといてください。

さてということで、今日はまじめに法務教官っぽいこと書きます。

#どこがということだ  
#法務教官のイメージを壊すな  
#でも親近感は湧くよね  
#湧いたことにしといて  

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先に素直に白状しておきます。

ここから先の内容は、ハッシャダイソーシャルとのミーティングを経て、改めて彼らに共有するためのまとめです。個人的実践にもとづく再犯防止のための指導の話。

でも

教育に携わる人には参考になると思います。

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おことわり

更生とは何か…という議論も本来的にはとても大切。ですが今回は、その最低ラインである「再犯防止」を基準にして考えていきます。

また

思考力とは何か…という議論もきちんと深めておきたいところ。ですが今回は、理解力なども含めて「理解し考える力」の総称として「思考力」という表現で進めていきたいと思います。

1)非行少年の更生のために必要なもの

再犯防止のために、一般的には以下のようなことが言われている。

・規範意識を高める
・がまん強さを身につける
・善悪の判断ができるようになる
・被害者や地域に与える影響を理解する
・就労や就学など健全な生活を営む

まちがってはいない。が、これらの意見はいくつかの前提を無視していると僕は思う。例えば、上記の内容について、こんな問いをぶつけられたら、満足に答えられる人はいるだろうか。

どうすればそれができるの?

どうすればきちんと働ける?
どうすればルールを守れる?
どうすれば被害者の痛みを理解できる?

あなたには当然のことなのだろう。テレビのニュースを見れば、いちいち想像しようとしなくても、事件の被害者の心情を思って顔をしかめたりできるのだから。

でもそれって、最初からある感覚ではないんですよ。生まれたばかりの赤ん坊にはそんな感覚はない。

恥ずかしさだって同じだ。生まれたときから人前で裸になることを恥ずかしがる子はいない。だから人前でおむつを替えることもできるんだ。

社会生活に必要なあらゆる感覚は、生まれつきじゃない。生まれたあとの周囲の人との関わりの中で育まれた感覚だ。極端な話、自転車の乗り方と同じたぐいのスキルなんだ。

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放デイのスタッフをしながら、わが子の非行に悩む保護者からの相談に応じたり、教員等への研修などを行っています。記事をご覧いただき、誠にありがとうございます。