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「怪傑!コウジ園」と「ワイドナショー」 #好きな番組

およそ四半世紀前の日本テレビ、毎週日曜の夕方16:55〜17:25に放送され、今田耕司東野幸治のWコージがレギュラーを務めていた番組、「怪傑!コウジ園」。

この枠は、ナイナイやキャイ〜ン、ロンブーの番組もあったが、どれも面白く観ていた記憶がある。

今、改めて調べたところ、放送期間は1年半ほどと、短命であったが、その印象は強く残っている。

どん底期の雨上がり決死隊新加勢大周a.k.a坂本一生など、燻っているような、世間的にはパッとしないが、今田東野が好物とするようなタイプの人達が出ていた記憶がある。

その中でも猿岩石、つまりは有吉弘行の出演回が非常に面白く、録画したのを何度も観ていた。

あの一世を風靡したヒッチハイクからは、そう日が経っていないが、あるいはそろそろ一発屋の烙印を押され出す時期だったのだろうか。
穿った見方をすれば、Wコージやスタッフが、その匂いを嗅ぎ取ってのキャスティングとも、窺える。

有吉は、それからおよそ10年後に"あだ名"や毒舌で再ブレイクし、確固たる地位を築くのだが、この番組では早くも、まだ世間的には認知されていない、その面を生かした演出がなされていた。

ただ、いかんせん昔のことで、大方の記憶は断片的で不鮮明なものだが、その中から比較的、確かであろう記憶の、お気に入りのワンシーンを回想してみる。

この番組においての東野と有吉は、犬猿の仲なのだが、とある回で仲直りすべく、東野が有吉の誕生日を祝うという企画が行われた。

東野による、いちいち燗(かん)に触る下手な演出などで、有吉は機嫌を損ね、都度、掴み合い、今田が仲裁、仲直りを繰り返す。

が好きだと聞いて」と、プレゼントでペット用のキャリーバッグを差し出す東野。
有吉がワクワクした様子で開けると、どで〜んとデッカい、推定10歳強といった、でっぷりとした茶トラの雑種猫が出て来る。
ダミ声で「ミャ゛〜」と鳴くそれを、唖然とする有吉の腕の中へ、半ば無理矢理に収める。
「ええやろ?」と言う東野に、やはり掴み掛かり、乱闘。

その場を収束せんと、泣く泣く自らのズボンとパンツをズリ下げ、下半身を露わにする今田。
それを見て笑い合う2人。
そしていつの間にか仲直り。

ちなみに、そんなやりとりの中でも、有吉は猫を丁重に扱っていたと、猫好きの私はそう記憶する。

やはり文章で伝えるのは難しく、また、このシーンの選定が正しいのかはわからない。

私は特に、今田と東野が揃うと時折見せる、昔のベタなドラマ、あるいはギャグ漫画を彷彿とさせるようなやりとり、寸劇が好きだ。

今は「ワイドナショー」でそれを観られる。

この番組は当初より好んで観ていたが、それは"松ちゃん"が出ているからという理由が大きく、彼がこの件にどういった意見を言うのかとか、あるいは、普段はあまり交わらないジャンルのゲストとのやりとりなどを楽しみにしていた。

それゆえに、彼が降りるとなったら観ないだろうと思っていたが、また違う楽しさとなり、引き続き観ている。

また、エンタメ系の話題では、両人の普段はあまり出さない、サブカル方面への強さも垣間見ることができる。
わざわざ"ひけらかさない"が、そっち側も当然のように押さえている、知っているといった、"隠し持っている感"はカッコ良い。




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