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物語

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2021年1月の記事一覧

レオ

新刊出るたび読んでたジャンプ とうとう読まなくなってしまった 新曲出るたび聴いてたミスチル いよいよ聴かなくなってしまった いつまでだって好きではいられない いつまでなんて好きかはわかんない あの日払ったお金の分だけ わたしの一部を壊してくれたね 燃えないゴミかな燃えるゴミかな ときどきそれを考えていた 燃えないゴミでも燃えるゴミでも 世界からはきっと排除できない

my sweet dragon

私の背中 手足短め竜の入れ墨 爆発的な上昇力 で空へ たんこぶ山も ななしの峠も レゴみたいだな 幼い頃に 女の子なのに レゴかよ っておじいちゃんを泣かせたね ごめんねおじい もう竜だわ今 例えば痛みと引き換えに 終わらせられるものがあるとすれば そんなものは些細なもので 遥か未来のヒカリみには勝てない 宇宙は要らない 地球をぐるぐる 宇宙は要らない 地球をぐるぐる 私の背中 雑で安価な竜の刺青 爆発的な下降力 で私へ おんなじ朝も ひよわな昼も バカみたいだな 幼い頃

眠る姫

時間を 削るために 眠り続ける アタシが 失くなるまで 目を閉じて シアワセの世界が 夢の中 確実な未来を 夢の中 抱きしめる 枕に泳ぐ

夏の気まぐれ

主題歌は今もあなたのもの トランス状態の私の頬 今行くわすぐに 雨でも台風が来ても それは夏の気まぐれ 開いた窓から爽やかな風 教室の空気 はしゃいでる机 まとまらないまま 始まらない 足踏みばかりで疲れちゃった 余裕ができたら恋でもしたいな 空色の雲が 溶け込んだ空

衛星

こどもの声が響いてた 白い天井の下で 忘れた頃に思い出す 淡く端正な記憶 寝ている隙間をほじくり さらに進行する病 ウエタンマットに敷かれた 毛布生温いかおり ほとんど覚えてなどいないのに なぜかあたたかい気持ちになれる それは心揺さぶるわたしの中の 愛に似た何か 朝寝坊してもご安心 メトロポリスは遥か下 汚れたシャツを洗います 壊れかけのアライグマ 常設されてる窓から 覗く娯楽の星々 夕方過ぎから悩ましい 脳が悲しみに暮れる 心は冷めてしまうのに どこか懐かしい気持ちにな

film

退屈な街が笑った 戻れない日々を想って 本当はこそばゆいけど 触りたくなる部分がある 逃げ足の速い夜は 名残だけ置いて出てった 微睡みの中でキミは 床の上で寝ていた

顔面

消えないように 深く突き刺した 強ばる頬も グシャリ潰れた口も 僕の顔 いったいどんなだった ビビる喉 変な声だと思った 大きな闇が 危なげに包んだ 僕らを 平べったい胸に うずめた朝も 選び抜かれた 味の違うパンも 割れたスマホ ガラス刺さった指も 九段下降りず 寝過ごした肩も 似顔絵になれない 知らない顔 マフラーの跡 くびれた後頭部 肥沃な未来は 思い出の底 沈んだ 浮いた 沈んだ 恨まれるように わざと躊躇した 真っ赤な鼻も 溺れ死にそうな目も 僕の顔 たぶんぶ

zoo

飛べるはずだった空を 諦めてしまった鳥たちは 自らの羽を捥いで 洋服を作ったのさ 寒い日も泣かないで生きれるように 縞模様の肌着を着て 不揃いに群れる奴らは 誰かが裏切る その日を待っていた 絆なんて脆いもんさって勝ち誇るために そろそろ潮時 夕方のチャイム 家路を急ぐ 悲しき獣たち 安レストランでちょっと 100円ワインでも飲んで サヨナラまたあした

夕暮れとは

悲しい目をするのに なんだか飽きてくると 最強のぼくらは 誰にでもなれたんだ シクラメンの花枯れた 嘲笑うように今枯れた さしずめ変態 そう呼ばれても へっちゃら笑って 屁のカッパ 騒がしい夜 果てのない日々 夕暮れとは あの子の影で 焼き付き始める 記憶の峠 見たことないもの見せてあげるよ 嘘はなくなる 2つに分かれる

ロンググッドバイ

最後の2秒は嘘ついてもいいぞと まるで命令のように下した僕は 冷凍庫みたいな季節の風 ヒートテックで抗いたながら やけくその空に混じって 冬に溶けてった

もうすぐ春

もうすぐ私いなくなる あなたの意識の片隅で それでもいつか会えるなら いつもの街とかで ひょっこり さようなら 言ってなかった さようなら さようなら
 なかなか薄れてくれないの わたしの意識の狭い場所 怒って泣いて笑ってた 思い出したい 思い出ばかり
 ありがとう 言ってなかった ありがとう ありがとう