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なんか変

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なんか変っぽいうたをまとめていきます。
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2021年11月の記事一覧

パー

ピカソの絵が好きだと言う嘘 とても安易で好きになったこと 君に黙って取っておいた夢 お墓に飾るまではただの糞 えって感じに終わるきっかけ 最初の一歩は安っぽい仕掛け そこに踏み入れて正解だったね ようやく気づいた時を経て 押せば飛び出る私たちは ずっと背中を向け合って いつのまにか羽根が生えるほど 言葉の無能を知りもしない いやいや知らんぷりの間違いやんとか 土壇場の急展開は空の上

Headtorch

未来のハッチをそろり開け 目深な帽子は見えぬため 鎧のような服を着て 砂漠になってく青い土地 誰かを通った風の味を これからずっと食べるのは嫌 仕掛けた罠に騙されて 道なり外れた獣道へと

paradox

身体に灯るムーブメントについて もう追い越されて見えない昔から遂に 手を離してくださいとお願いされた 要約するたび不可思議になるその人を 私は仮に現代人Aと呼ぶことにしていた めちゃくちゃ不親切な なだらかなワーカホリックたちにも 安心できる歌があるといい ミスコンみたいに評価される時代を経て 禁断的なワードの交錯は排除された みっともない真似みたいなのが平気で 望まれれば差し出すことを辞さない瞬間を スーツケースに閉じ込めてパンパン 進化する上でしょうがないことがある

方法論

低レベルな戦争、一昨日もそう 理想と幻想は時間差で変わるそう めまいで平らな道で転けたわ、今日 装備みたいな服のせいにしよう 奥までびっしり詰まったソフトの グルグル部分に取り込まれそう 最後のベールをめくって話そう 追われ追い越され今は向こう 故障少々、故障少々... だれも笑わないことを言おう 帰巣本能、働く無能 脳の底から抹消しよう

プリセット

昼間の恐怖、夜まで続くか わからない、わからないけど わかりたい 夜辺の豪雨、朝まで続くか わからない、わからないけど わかりたい 震える手で、燃えた手を掴む 躍れたり、躍れなかったり せわしない 告げる死を、聞き逃すため おどけたり、おどけなかったり 意味はない

美しい波

か細いパンを食べながら 狭いのは嘘じゃなくて 暗いのはフリじゃなくて 視界を遮る雨は避け、突っ走る 海のようなものを 持ってる、身体のどっかに たぶん荒れ狂う夜のフナムシ

国たち

夜を亡くした国にて 何思った? 不都合から得たりも してみては パクチー食べたり 大人の性分 妻が帰らない駅 ツバメの巣穴 眠たくならないフリをして 眠たくならないモノマネを 眠たくならない言葉たち 眠たくなるまでは、そう この場でした

SOLID

急所などはなくて、 ただ枕元でボソボソ呟くのを主な仕事としているような怠惰であり 後遺症のような類とはまたおそらく違うということで 先天的なものに疑ることも多々あるのだが それもどうやら目に余るということで 突き出した後で引っ込めることにより 移動させることで存在をわからせるような 作品のように提示されるそれらを見ながら私はただ 私たちから零れ落ちる由々しいらしい何かの種を拾ったり 特に目的もなく埋めたりを繰り返したりする 代替物とはどの側面におけるものなのかは知らないが あ