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なんか変

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なんか変っぽいうたをまとめていきます。
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2021年3月の記事一覧

てをふる

ロト6してたらいつの間に冬路上 くだらないドラマの過失点探してる 隣の家の住人エロいことしてる 105円のスケッチブック4、5冊あるな もうすぐなはずの予定たちが いつの間にか通り過ぎていく 毎年恒例なやつだからと忘れる ほうれい線をずぅっとなぞってます 猫に勝手に人生訓を見出す 事件性のない日常こそファンタジーなの 紫色の雲の分岐点見ている 要すると2、3秒の話たちが 低速で無差別に通過する 横殴りの風の緩いやつ浴びたい 乾いた室内の設定温度知らない 怒りの沸点を100度と

夢の中

伸びた手を 振りほどいた 5月19日の悪夢 あなたを忘れたふりをした 違うんだ許してくれ みっともないな ふがいないな 気がつくと 外は雨だった 言い訳と嘘つきのオンパレード 羽だけ広げとんでいく 夢の中

ドリーミングタイム

ドリーミングタイム 目が覚めて 朝に焼き尽くされても やがて夜がくる 悲しみを棄てないで ドリーミングタイム 月の庭で でっかい犬を2匹飼おう 散歩した帰り道 惑星を跳び越えろ

ピアノが聴こえたら

真っ青な空中に リンと張る 旋律 コイワズライ 果たしてそうか? やがてくる 死の前兆か… ポンポン鳴らす Cコード ピンと張った 弦 リカイフノウを私は知った はち月にじゅうよっ日

パパパパ

この世の予定表 いつの間にかできた 度重なる幸福 上書きすることで 先頭に立つ者は 不在者になっていく 並走する荒くれは もとから名無しだし なんだか誰にも 思い出せない模様 半数以上の賛成があれば いつでも消去可能な連続 パパパパっと光るだけ パパパパっと光るだけ おうち帰る途中だったり いい風吹いた直後だったり パパパパっと光るだけ パパパパっと光るだけ 日付変更線跨ぐたび 太陽は影を想っていた 昨日と今日と明日たちは いつだってまだ 地繋がりなのにと

月曜日の休日

噛むべきヘラを間違えて 海の底 心拍停止25分 時既に遅し 見違えるような晴れ姿 ビデオレター シックスセンスの子供の目の隙間 風が吹いて 旅はもうじき終わりそうになり涙 釈然としないセックスをした後で 見慣れない場所で消えたい 誰にも語られたくなんかないよ 今ようやく土に還る

Spring Fever

どんな場所でも生きて行けるよ さすがに砂漠や海の中は無理か だけど 合図待って動きだす犬みたく 可愛げをもって生きるのだってアリ だけど 風が吹いたら 早足で進もうかな って最近はそう 思ったりもするんだ 流されるままよりも 気の向くままに 新しい風を感じたら 歌を歌えばいいだけ

エニグマ

背の低い幹から伸びる 三角の顔たちが笑う 師走の背景に群れて 枝葉が舞い散りきらめく 岩のようなゴツゴツが 平気にそれらを丸める 煙のように生きていたい 呼吸の中に灯火を遺して すばしっこく雨粒を避ける

左耳の風

3秒間くらいの記憶はすぐに 通り過ぎた風になるよ 大人になりたい 真夏の夜 雲行き 怪しくなって 足取りがやけに 重くなった 雨粒なぞって 地面に這う 一番好きな場所は いつもそんな日で 動かずに じっと 迷わずに ずっと すがた かたち 変わらずに いられたらなあ

カーブ

捨てられた感情を 拾い集めるかの様に 私の心は自由自在 形を変えて便利です 作られた優しさ 身に沁みて 涙 溜まる なんて素晴らしい世界だ 皮肉も糞もありゃしない そして次に来る困難を 最低限のダメージで 乗り越える訓練がてら 思いにふけり また日が墜ちる 耐えられない程の空気に苛まれ 身体半分 不能状態だ 情けなさすぎて嫌な汗が吹き出した 何も咲かない 花壇の前で よく泣いた 草も無駄に抜き捨てたの 雑草まみれで青臭い手が やがて現実回帰を促してくれる ANOTHER

DAWN

脚力が急に低下した それはなぜ 嘘を吐いているだけだよ それは誰 深く調べればすぐ理解る ネット社会の寵児 似せるつもりで描いた君の似顔絵も 時とともに醜くなった 何故か昨日笑った話に 冷めた自分の相づちに ようやく気づいた 手を叩いて わざとらしく喜べ 耳を澄まして これ見よがしに知りたがれ ああ嫌だなんて 漏らし飽きた台詞を みんながそっぽ向いた隙をみて 唱えている 何度も 何度も 呪文のように

手洗いうがい君の胸

嘘つきを諭す事にロマンなどありゃしない 不躾な文句垂れ流して路傍に臥してよう 朝方のチャイム漢方薬飲み歩く坂道 歪んだ犬らのパレードが宙を舞う風船の様に 本当は 手洗い うがい しわすれたんだよ ゴメン 数でばかり判断されてたね 質でばかり反論してたけど 答えなどもうどっちつかずでいい 干支が回るほど 時間たちが距離を塞いでも 視界からは存在が消えても 減らず口でとんがっていればいい また逢えるまで 滅びの呪文使い回しても結局同じTHE END 背丈ばかり伸びてしまって