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なんか変

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なんか変っぽいうたをまとめていきます。
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2021年1月の記事一覧

幻は夕方に

さえない大人になり続ける日々 枕の横には壊れた目覚まし 近くのコンビニ ガラ悪い店員 野糞をしている白髪のおじさん やけに寂しく見えるな公園 サファリパークと変わらん日常 飽きる間も無く 尽きる間も無く 過ぎ去りし日々の合間をよぎる 幸せにすがり身をよじるのか ああ 夕方に見る幻たちは 透明感が半端ないから よく見えない ああ この街に住み続けるのはもう やめようか 次の街に行かなくちゃ 行かなくちゃ ああ 夕方に死んだ幽霊たちは あの世とこの世の区別 まだつかない さ

グロウ

表記されていない 言葉の渦の底に 新しく名付けれた 感情の雰囲気 バカにしてたけど 結構ヤバい スッと飲み干し 次の場所次の場所 当たり前を早速 振る舞って歩いてく 進化を遂げない 身体の隅々たちに 通り名ばかりの 取り急ぎの愛情 構造よりもっと 大切なもの こうかな?ってさ 試すだけ試すだけ 呆気ないね夜は 素直にまた来ている 超低い空と 地面がぶつかる場所 超弱い声が 喉をぶっ壊す瞬間 血色の悪い顔たちの1つになっても もう少しだけ息を ちゃんとして

バクちゃん

私は張り裂けそうな夜を 大変多く食べながら暮らしている 文字や言葉にならない色で 鮮やかに闇を彩りながら落ちる 落ちている 底には何があるのだろう ワクワクしたり モヤモヤしたり

他人

いつかきみが 他人になったら もっと普通に 話せるかな いつかきみが 他人みたいに 話したら 気持ち悪いのかな ふんだくられてしまいそうな やましい気持ちや切なさも ぼくらが愛してやまなかった あの場所この場所 すべてそう 廃墟になってしまえばいいのに 廃墟になってしまえばいいのに 廃墟になってしまえばいいのに

PANORAMA STEW DIET

自分じゃないと話す人の横顔を なるべく両方の眼で捉えられるように じっと見ながら考えていた あと数秒ぐらい遅れで電車が来ていたら 謎の電話に出れないままだったら
 くだらない話を繋げても 意味不明で いつか思い出しても たぶん気のせいだ 迂闊に誰かを助けて また揚げ足取られた 大切に思うのは自由だけど ちょっと考えて 眠るように死ねたら どんなに恐ろしいか 次の日を翌日というのは 小説の読みすぎ 滝のように涙 何かも一緒に出て行く 美しい光景を 何度も反芻して 錆びそう

月の馬

物言う乞食の 皺くちゃな肌 数多なる風に 揺らぐ曲線を 頬張るように嗚呼 頰づるように嗚呼 積年の想いを 込めて渡る はるか彼方 駆ける音 月のマグマ に魘されて 瞼閉じれば 星の夜 隠れました 椅子の下 パッカラパッカラパッカラパッカ パッカラパッカラパッカラパッカ 踊りながら逃げた

なんとなく

おもしろい 君はマンガの中の主人公 そばにいると亀裂が入るよ胸に 遠ざけようと齷齪しても無駄 離れられない頭にへばりついて くだらない 僕の余生を紡ぐストーリー なにも起きない地下室にいるみたい 解けそうな靴紐を結ぶくらいさ ロマンティックに憧れまた眠る それはパラレルになって 今日をどこかで生きてる うどん啜ってる間も伸びている たまに交差したりしなかったり 稚魚がエサ食べに浮かぶフォームで 暗がり目が慣れるまでのタイムで 胃袋騒ぎ出す夜のコースで アクリルの中にまだ

カーム

この世の真理は謎だらけ はびこる言葉もウソだらけ どいつもこいつもクソだらけ 知らなきゃ得するコトだらけ だんだん 気分を LOWにしよう 傷つかぬように ずんずん リズム 重くしよう カッコつけぬように ああ あんなにいいひとだったのに いなくなってしまったなんて かなしいこともあるもんだ でもなぜだかなんだかとっても 落ち着いている! カムカムカーム カムカムカーム カムカムカーム カムカムカーム

キャラメル

どうやらぼくは いつのまにやら 取り残された生き物 幸先悪い 季報のあとで 辻褄合わせに専念 いかに優れているか ヤツが低脳なのか 説明不足な譲歩 パスカルたちの 助けを借りて 維持する不様な自己 はらりひらりと舞う 風に吹かれて舞う 右も左もない 頭の中の世界 たぶんコンビニもない ほぼ自販機もない 空気吸うだけの 選ぶ余地なきワールド キャラメル奥歯に ひっつきました 舌を回す 残酷に かき乱すように

LOST TEXT

壊れた 壊した? 掌の上 粉粉 ガラスが ぶっ刺さった ペリエとかで 消毒 フラッシュバックで さっきの世界が まるで夢のよう ぐにゃぐにゃメモリー 捨て去る 既成概念 省略 それっぽくそれっぽくあるならOK 大学ノートに落書き 恨み嫉み辛み 性懲りもなくアイツ 殺害予告応酬 二階から世界 破壊された未来 みたいな感じな妄想 ロストテキスト もう1ページ もう1ページ プリーズ

滑走路

流れて見える景色はすべて 幻のように美しい 焦って撮るわ 携帯カメラ パシャりと収まる無益な構図 世界の終わりと始まりのこと たくさん調べてみたけれど どうでもいいことばかりで少し 疲れてしまった 早く寝たい スキルと経験 いつまで貯める? ガソリン不足 昼と夜ではどちらが好きかな 考えていた

春が怖い

春が怖い国で 私は今日も寝坊 間違いを正すように 外に出る ありったけの勇気も絶望も 魔法の中でトロピカルになーれ 適度な顔つくり ガニ股 手を振り歩く 誰の顔も浮かばない 泣いたって 四の五の言わずに 巡ればいい チーズになるまで

天ぷらうどん

悪あがきみたいに 空を描き込んで アイツらに埋められない 夜を砕いて 先に駆けて 見えなくなってった 皺くちゃな手 解けちゃった あーああ 切ない気球の上昇に その霧が 晴れないまま スカイプールに潜り込んで 愛の飛行 呼ぶ声は高く すごく狭い 部屋の隅 一斗缶で後頭部 殴られて出た星に乗り 窓辺から宇宙を吸い込む...

通常

永遠の前に立ち往生 キミが何百にも散らばる 惑星に進む船を捨てた  あの飛行士を覚えている? 時々ふざけて笑いを取る その姿に心和んだ 見つめ合えばやがて ふやけて戻ってしまう だから瞬間切り取れ未来 忘れた頃に取り戻せ 街はまだ銀色の空をキープ 離れて暮らせば 迷惑だったらごめん でもすれ違いはとても怖い 歯科衛生士のマスクのように 謎と恍惚 みたらし団子を食べた あの夜のテレビまだ覚えている?