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なんか変

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なんか変っぽいうたをまとめていきます。
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2020年12月の記事一覧

ひつじ雲

戦って得た優しさを 誰かのために使いたくない それは暴力 風に溶けて見えにくい 失って得た強い心で 不確かな日々に励みたくない それは横暴 川に流れて水と混じる それらを全部ふざけて捨てると 夜更けの温度が冷たく感じた ああなるほどとか笑っていたのは 何にも分かってないからなんだが

news

誰かの遺体 君と居たい 誰かの遺体 君と居たい 誰かの遺体 君と居たい 頭の先から 爪先まで 誰かの遺体 君と居たい 朝が来るから もう行くね

嫉妬

わたしの気分にあなた えぐりこんでくるのね わたしの暮らしをあなた むさぼりつくすつもりね そ知らぬ顔で ふ抜けた顔で 恐ろしい魔法を駆使して 頭の具合 悪くなりそう 目眩で景色が ぐにゃぐにゃ ああ…第六感 ああ…冴える脳 ああ…悪い予感 ああ…忘れ去ろう

coke

ずるむけ 破滅する夜の サバイバル 生活環境悪化の 火種だわ 最悪な気分で 私タクシー乗って帰るの 誰も待ちくたびれてない アパート六畳一間 伝染して ジワジワ拡がれ イヤな空気 悪意は 散弾銃で 撃ち抜くから 触れられない高さまで フライアウェイして そのまま 天国直行便 乗り継ぐの ベイビー あなたの 眉毛を ぜんぶ抜いてやる 時間をかけて 顔面蒼白するまで 痛ぶり続ける 四半世紀 いえいえ 私はそんなに 孤独を愛しちゃいませんが ときどきなんだか 一人になりたくなるの

縫合してよ

ティーバッグ滲み出る苦味たち ワクワクした昨日バカ死ね殺したい 泣くのはもう土の中入ってからにしよ ファッキンライス、炒飯パサパサにしたやつ 潜れ潜れ、おふとんから銀河アクセス 宇宙規模で考えるなんてできっこないよね ファー素材を活かせばいつでも春 四季の必要性は思い出の質に左右されるし 頭わるくて没、英検準3級、ウソばっか あれ?とか思えばすぐに君達諸君は 水を得た魚ライクアローリング悪口 そんなんも好き、ズブズブに人生入って 圧縮されて残像だけになるまで もういく

夢のない国

ポッカリ浮かんだ穴 すらりと伸びた足 地球のまんなか 飽きたミュージックビデオ そこから5分 月に届くという崖 やぶれてたハンカチーフ 想像だけのあなた 良くはないけど さざなみのように散らばる 祝福の音楽が 耳の中で反響する いつ頃のラプソディー 春すぎた頃に 間違えたワンフレーズ に、やっと気付いたのだった かさぶたがとれた 君の膝の上で やっと眠れた午後

月の瞼

月の瞼をめくれば 音楽がうわ言のように 最果てはキレイで 予告編のようでした まずは匂いを嗅いでみる それから舌に垂らしてみる そしたら夢の味の中で 微睡んで躊躇って 終わる恋 フカヒレの姿煮 食べる老夫婦のようだ 涙が溢れる やがて太平洋です 月の瞼をめくれば 音楽がうわ言のように 最果てはキレイで 予告編のようでした

救済

小金を借りた あくまで少額の 自販機でジュース 買ったぐらいのやつだよ それでもキミは 忘れてなかった 130円のコーラ 小ボトルのやつ ぼくは手持ちが1万円しかなくて また今度ねって別れた それはあまりに晴れた 夏の日の午後で 絵に描いたような雲が うねりあがってた 少し走ったぼくの 渇き切ったノドは 蜃気楼っぽく揺れる 自販機見つけた でも小銭もスイカもすっからかんで 一万円も使えないらしい キミは天使のような悪魔のような ほほ笑みでやって来てくれた 小金を借りた あ

ダークマターハロー

減りそうな空を見た 誰かが食べた残りカスみたいな お皿の屑をさらってもさらっても それは重なりくぐもるだけで消えない 雨雲とかではなくもっとなんかほら 小学生って悪気なく虫殺すじゃない あの感じの色 マイナスから始まった人生ならば プラスの伸び代多いぜとかいう そんなわけはもちろん全然なくて 落ちるとこまで落ちてみないと その底は暗過ぎて到底見えない だいぶ光量高いライト買ったって いや無駄ですって でもいい闇色

フェスティバル

ワルツの中心に踊りがあって 火の輪が彼らをクルリと包む 笑顔のとなりには悲しみもあり 手拍子もそれぞれ気味が悪い 娘たちは花のかんむりを 少年たちは薔薇のたすきを 泣くことは断じて許されない 来るべき瞬間を踊り待つしかない 炎に放り込むその物体たちは どこかで見たことあるような ざわめく頭上で閉じた月は ああまたなんだと呆れ顔 椅子と机で戯れる影は ありとあらゆる欲の塊 ほとぼり冷めるまで歌いましょう 世界が変われば夜も明けよう