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なんか変

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なんか変っぽいうたをまとめていきます。
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2020年10月の記事一覧

Through

生活がまた 濡れて溢れて 手の平添えてみても 指間からバラバラ 地を這って 夜はやがて下水へ 僕はそれと関係なく 明日を探して まるで循環不全だ 何もかもが憂鬱 太陽はさんさんと 照り枯らし濁す 踏切越えたら もう二度と 歩けなくなりそうで 線路に目を落とす 自意識は無能で 格好つけたりする 幾らかの話を 胸にストックする 伝えられないとしても 胸にストックして 滞らせたりする Through our life

きみは大丈夫

雨に降られて メールが打てない 錆びたチャリは スピードが出ない 昨晩見ていた 動画は解せない 身体が痛くて 何も考えれない 闇に溶けていく 感覚を知っている 晴れた空が嫌になる 恐ろしさ知ってる 会いたくない誰かを ずっと愛している 言葉にしたいものなど 無いって知ってる なのにだ なのに 何故かまだ僕は もういいよってくらい 何かを探している ありもしない何か 掴みたくって 崩れた脳裏の 隙間を探っている

小太り

永遠とシャインマスカットを サンドイッチしたみたいなつぶらな瞳が 羽毛布団の隙間からこっちを見ている 両側からグズンッと圧迫して 食べやすい平べった形状にしてやるか などとの妄想より数歩早く ヤツは立ち上がりお化けの仮装みたい 世を憚るのにも飽きたのじゃ我は、と 偶像崇拝される神の苦悩コントが始まる 即ち人類は神を失い 救いなき世に欲望が破裂する 私は剛毛、でもそれはアイデンティティ アイアンヘアーボーイと呼んどくれ、と 言わんばかりに曝け出しまくり、やがて 昼は夜となり、ペ

演歌歌手

演歌を歌うキミの右手の 強く握られた握り拳を もう握らなくていいんだよと ひと指ひと指、外していこう 拳が効いてるそのビブラートを いち音いち音、戻していこう 鬼のような顔で歌わないで サビが来るたび唸らないで 日本の心を忘れたことなど もう誰も覚えてないのだから

バビロン

なんてことない 狂っただけ アイテムのない ダンジョンの途中 誤魔化したら 勘違いした あなたの罪 ぼくではないよ

頭蓋骨に幻

頭蓋骨に幻 忘れたりしないように また頭蓋骨に幻を彫って その頭蓋骨に幻 絵にもならぬような風景 もう頭蓋骨を幻で満たして 今日あったこと2度と想い出さないよ さっき約束をしたことだって忘れたし ねえ意気地なしな僕はもうダメだよね ほら未来だっていまだに霧がかったまま 酔っ払っても 薬を飲んでも 安まらないや ああ きみはどこいんの? 頭蓋骨に幻 忘れたりしないように また頭蓋骨に幻を彫って ああ頭蓋骨に幻 絵にもならぬような風景 もう頭蓋骨を幻で満たして 昨日話していたと

毎日がスペシャル

きっとスプーン 曲がらない日もあるのだろう 曲がらない日は曲がらない日で 平坦な今日を送るのだろう きっと時間 止まらない日もあるのだろう 止まらない日は止まらない日で 通常な今日を送るのだろう きっと空 飛べない日もあるのだろう 飛べない日は飛べない日で 無力な今日を送るのだろう

夜は鎧

ブルーレット置くだけ買っといて ブルーレット置くだけ買っといて ブルーレット置くだけ買っといて それだけ 覚えてる ああ それ 嘘かも バクダッドカフェという映画 借りパクされた 夜は鎧 夜は鎧 夜は鎧 ポークビッツの食べ残し2ピース ポークビッツの食べ残し2ピース ポークビッツの食べ残し2ピース 前から 嫌いだわ ねえ ほら どうなの つまらない顔してるけど 怒ってるのよ 夜は鎧 夜は鎧 夜は鎧 パストリアスはジャコだけのもの パストリアスはジャコだけのもの

風を殺して

誰かが促して 世界の方向へ 私は立ち並ばず 風を殺してく 目を突く平らな闇 皺くちゃ顔の底 数えるふりをして 瞬きをすり抜けろ

超能力今夜

ホラ、降るはず。 今日だって言ってたし。 巨大なビジョンは 待ち侘びた中継準備。 廃棄ガスみたいな曇り空、如何に? 突端部分が見えたら、 赤いタワー突き刺せばいい。 随分離れたゴチャゴチャに、 キミは居た。蜜柑色のバッグ。 星座繋いだみたいな手足。 何のためかわからない アラームが鳴って、 どこかの国の不幸とか、 地震とかテロとか そういうのを数時間、 無視していたよね、今。 エクボがなくなった? 成長するのは顔だってそう 同じ人間と対峙してるなんて、 そんなこと。 薬ちゃ

可能性

弾ける新食感のような薄い日々が 待ち侘びない休日を威圧する 完全制圧された夢と希望には きれいな花火をせめて見せたい 退屈なのは自分次第だが やつらにゃなんだか愛嬌がある 後ろをチョコチョコついてくるような それを断じて赦してはいけない 明るさに気付くカーテンの隙間 開かない窓にカラスがたかる 待ちくたびれた何十年間 やり直すにはまだ早い 広くない部屋に埃が溜まり 新しい虫を誘い込もうとする 忘れちゃいけないことなどないさ やがて古くなる約束をした

NEGLECT

save me save meしてる今現状 character負けしている クラスで一番 ひょうきんなアイツを憎むひどく 頑丈な心情でこなせる事は 誰でもこなせる当然の事だけ airplane 通り過ぎていく 低空の飛行で busstop 通り過ぎるとき 酷く嘆いた そんな 溢れんばかりの僕のmemoriesが いつも僕を蜘蛛の巣に投げ入れるのでしょう 途方に暮れてばかりのmy daysに 後光が閃いて 心臓を貫く 転がるよ 笑かしてくれるぜ 無意識の渦中で 僕だけが正論を握

敵たち

信じる者に救われる 物語には興味がない 地を這い蹲り空を仰ぐ 青すぎる空がとても怖い 新しい日々を呪いながら 死にゆく戦地の兵士たち 憧れなんか始めから 夢の残滓だと知りながら 誰にも覆せない 強い愛を ばら撒くように世界は 崩れていった 敵はまだそこにいるか 問いただす今日の隙間 短すぎる命の路線を 外れて暴走汽車は進む 君はただ真夏の夜のような 涼しげな顔で笑ってた 嘘をつく数だけ目を覚ませ 荒れ狂った波をもがけ

イッツア

私はあなたのオマージュ 彼は彼女のオマージュ 地球は宇宙のオマージュ 銀河は人間のオマージュ 世界の秘密に触れるとき 肉体の先を覗くとき もともと知ってたフリをして ちょっとカッコつけてみたり 言葉が心に先走り 身体が脳を超ガン無視 すべてのホントが目の前で よろこびに悶え 阿波踊り 私はあなたのオマージュ 彼は彼女のオマージュ 地球は宇宙のオマージュ 銀河は人間のオマージュ