マガジンのカバー画像

なんか変

333
なんか変っぽいうたをまとめていきます。
運営しているクリエイター

2020年9月の記事一覧

ミッドナイト

何かよくわからない 悪いものを飲み込んだ まどろむ意識の中 手にした感触 夢がまるで 人のすがたをして 歩いているようだ 壊れすぎてしまった 現実に飽きすぎている ふっくらふくれた 君の頬を ぼくがおし潰す 遠い昔の嘘を 思い出そうとしたら 深い眠りの中で 逃げ惑うんだよ 空間の窓辺から 遠く 古い時計に はく製にされた 子供時代の青春

団栗

お金で買える幸せを いくつも手に入れて ようやく築いた僕のまち 大帝国自分 命ある限りいつかは 焼かれて灰になる 飲んだお水もどこかへ 蒸発していく さよなら 夕暮れが 気分を害するから 今日は家に帰るよ 誰よりも早く

いつのまにか / とりあえず

句読点の打ち所、悪かっただけなのさ 見つかるまでバレぬように あたかもそれは嘘の如く 丸め込むよ、さよなら正直者 掌には、いつでも、クッキーの屑 近づけば見えるもの、また見逃して いつのまにか、とりあえずを つなぎ合わせ、やり過ごしてた でも予め用意された 終わり方は変わりえるはず 変わり得ること、知り得た 亀がいつもと違う夜を集めて笑う 君のことだよ思い出してたのはたぶん ラクダ命と別に違う意味だけ探す 嘘をつくなよカス今だけは目を見ろ ちゃんと

ゴッデス

きみは神様 ぼくの神様 きみは神様 ぼくの神様 名前は知らない 形は知ってる 名前は知らない 形は知ってる 夕暮れが来ると 会いたくなるよ 夕暮れが来ると 会いたくなるよ 夜になれば いつでも会えるよ 夜になれば いつでも会えるよ

あくどい

仕様がないで 済ませるなよ 本当はもっと あくどい もつれて からまりあって 動かなくなる 脳 真理とか言っちゃって カマをかけただけだって 信じられなくなったって 今はもう いいや 完成だとか言っちゃって 中身がスカスカじゃんなんて 気安くお前が指摘してんじゃねえよ 嘘つくぐらいが丁度いいんだよ 妬み嫉みがしつこい 舌打ちののしりあって 磨耗していく今日

句読点

僕たちの最近は この世界じゃ最新じゃなくて 枠の縁に重なった ホコリたちの塊みたいだね 空が白く辛気臭い ヤバめならば現状維持でいい 君が終わる直前に 思い出してもらえるくらいでいい ああ途中だけ 途中だけ良かった 不利な戦 承知の上 あなたが好きだと 夜が終わった

中くらいの

それ、なに、もしかしての話 ちょい、あれ、向こう側ってどう行く? あー、えー、パジャマの永遠 ねえ、これ、数えるといくつ目だろうか 中くらいの顔で きみは戦う 中くらいの気分で 意気込みながら 中くらいに目を ギョロリと開けて 中くらいの全力 いったれ若造 おい、お前、そのツラなんや なあ、それ、ほんま楽しいんか? まあ、でも、結局センスや ああ、そや、飯でも食ってけや 中くらいの窓から 猫は逃げる 中くらいの勇気を あくびで促して 中くらいの夜が 早歩きで来て 中くら

変幻自在

もういける あと数ミリ 余裕 ただただ 空飛ぶだけ 卑怯? 悪者扱い 上等 蔑み 妬み 大歓迎 寂しくなったら思い出して いいぜ 自慢する 不安定 ショボン 楽して 生きてく それ才能 後悔すんなら やんな 退屈 大往生 ヘビー級 王者の風格 我は 無能 明日どうなろうが 知らねえって 構わないならいっそ断って 気休めのジョークは辛いって 変幻自在は 希望 遅すぎる春を待ちわびて 日々過ごしてるなら ルーザー 先立ちたくないなら目を塞げ 変幻自在は 希望 もういける

美しくないが為

少しだけ人より優れている人を見て 「何だコイツ全然じゃん」と呟く そして自分のコトにふと気づく 「アレこいつダメじゃん、よりダメじゃん」 っつって思いきりイス ガーンやって ティッシュ箱 フローリングにパッコーンする そんな日々 弱小キャラを隠蔽するため 深く闇にズブッて行く そんな深くないことに気づいて 身体をひれ伏して無理やり浸かる 「日にさらされて皆にバレるかも」 と不安になって バスタオル巻いてそそくさ帰る そんな日々 が私である

サーティーン

わたしの未来と放火魔は いつも一緒に暮らしていた 時折り行う カラダの交わり どこか 許してしまっていた 赤い空 飛べる鳥 羨ましかった あの子の笑顔 心を棲み家に 放火魔たちは いつでも気楽に生きていける ちっちゃな船で 孤島を出て行く 彼らに強く 手を振れるから 澄んだ水 そこでしか生きれない 美しい弱さを 諦められない その先にある光を なんと呼ぼうか 迫りくる闇と 遊べる仲ならば この街の暮らしを なんと呼ぼうか 燃やし尽くしてと 焦がれる頃には 選びきれな

笑う猫

差し歯が削れて 鈍い音がする 軽やかに 駆け抜ける 猫を追って 真夜中へ LOST HIGHWAY 闇の気配に 気づき 振り返ると 自分の影 間延びする 断末魔

ルルル万国博覧会

ココは平和の国 真の平和が やっと訪れた 私たちは喜んだ 涙を流して打ち震えた 「ああ今までの我々は一体何だったのだ?」 人々は嘆く その罪を そして死ぬ ためらうことなく アッという間に 絶える そして甦る 夕方ごろに甦る 土の中から這い出てくる おびただしい量の血と 悪臭を放ちながら 千切れた記憶を 縫い合わせると 彼らは我を取り戻す ここはどうやら 可笑しい

とまんない

結果どういう答えが欲しいか 自分でももうわからない 誰か正解できたとしても 結果論にしか過ぎない 別に知らない誰がどうなろうと どうしようと構わない でも知り合うはずの人たちが 消えているのかもしれない 一期一会は 0.5期0.5会へ 一朝一夕は 0.5朝0.5夕へ 世界人類はやがてピッタシ半減 そして運命とか偶然とか言う奴 増える とまんない たまんない このドライブ感 それは畏怖 もうとまんない こりゃたまんない ああ どこか遠くの村ではダンスの伝授中 とまんない