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一人で海外へ行く

2024年が明けて4日目、
夏に行ったフィレンツェへもう一度、今度は一人で出発しました。

というのも
2023年9月に企画したイタリアツアーでの出来事。
宿泊していたアパートメントに空き巣が入り,約1日がつぶれてしまいフィレンツェを殆ど体験することなく終わってしまったことが悔やまれて悔やまれて、ブツブツ夫にぼやいていたら、もう一度行って来たら?と神のお言葉が!
現地の娘に話すと、そしたら半分はバルセロナへ行かない?とのことで、今度はフィレンツェ&バルセロナツアーとなりました。その決定をした10月頃はウキウキして楽しみでしかなかったのですが、年末に近づくにつれて「本当にひとりで行けるだろうか?」と不安がむくむくと膨らんできました。

50代になった頃までは、たいていのことは頑張れば出来ると思っていました。
ところがコロナ禍を経て巣ごもりの生活がいかに自分を無気力にしてしまったか、もともとインドア派だったのか?と思えるほどに家にいることが楽で自堕落な生活が快適だと思うような人になっていたのです。
もちろん仕事に対しては情熱を注ぐことができましたが、体力が伴わなくなってきました。
運動不足により筋力がすっかり落ちてしまったし、太ってしまった。
出かけないのでファッションにも鈍感になり、気が付いたら職場の楽な服と家着の2種類のみという感じで、、、。
これではいけない。

何とか年末までに準備を整えて、飛行機乗り換えのイメージをYouTubeでシュミレーションしました。
きっと大丈夫、伊丹空港でJALの優しいCAさんにフィレンツェ・ペレトラ空港までスーツケースを運んでもらえるようにチェックインするし。。。
CDGの乗り換えも景色的には覚えているはず。

ところが
2024年の年明けは地震と飛行機事故が起こり、先行きが何だか不安になりました。
案の定、伊丹→羽田間が当日に欠航したので、出発9時間前にチケットを取り直して一先ず羽田まで新幹線で向かいました。
(airfrancによると、その欠航は保険適用の対象なので帰国後に請求できるとのことでした)
「品川で降りた方が羽田へは行きやすいかもよ」職場から夫のアドバイスで品川で降りて京急に乗り換えて行きました。今回はエポスカードの付帯保険を利用しようと思っていたら、なんと京急の乗車券はカードが利用できないとのことで「ガーン!」
新幹線は娘が自分のカードで購入してくれたので保険がピンチ!
エポスカードに電話して聞いてみると、交通機関を利用した部分から保険が適用になりますから、現地のトラムとかでも大丈夫ですよ、とのこと。なんと素晴らしい。
まぁ羽田からフィレンツェの間で何か起こっても保険は適用されないけれど、きっと大丈夫と信じるしかない。

それにしても品川駅ってすごい。同じホームなのに全く行き先が違う電車が2,3分おきに到着して、並ぶエリアが少しずつズレていて、みなさん間違わないで並んで乗り込む。私はいくつか見送った後に羽田空港行きが来てホッとして乗り込む。
しばらくするとどんどん人が降車していき薄暗い景色になってきて、羽田第三ターミナルなんて初めてなのでドキドキ。
同じ車両にアジアン系な女性と二人きりになり、もし間違っていたらどうしょうと思っていたら到着。なぜ間違っていたらと思ったのか、もうすでに一人で向かうことに自信を無くしている。

気を取りなおしてスーツケースをゴロゴロところがして無事に第三ターミナルに到着。先ずはairfrancチェックインをしようではないか。
ちょうど4時間前に到着したのですが、まだ開いていません。でも既に人が並んでいたので、その最後尾と思われるところで待つことにする。日本人の大学生みたいな人の後ろ。
フランス語で話す係の男性が列の前から何やら話しかけてくる。いや、英語なのか?
順番が前の大学生みたいな人になり、大学生はフランス語(英語?)があまり分からない、係員の外国人はチェックインを機械でして預け荷物のタグを出した方がスムーズですよ、と言っているんじゃないかな。聞き取れたので英語と思われる。大学生も理解できたようだが、もう一度並びなおすのが嫌だと言っている。素晴らしい自己主張だ!すると係員は、それなら自分に声かけてくれれば融通するというようなことを返答したので大学生は機械の方へ歩いて行った。

そして私の番。あなたはビジネスクラスですか?
いいえ、エコノミークラスです。
すみません、エコノミークラスはあちらの列へ並んでください。
全て理解できましたね、だけど恥ずかしいなぁ微妙に。

そして前の大学生がやっているように、QRコードをかざしてチェックイン、そして荷物のタグをゲット!小さな事も一人なら初めてのお使いレベルに達成感があるよ。
エコノミークラスの列に並ぶと、今度は私に周りの外国人が話しかけてくる。
そのタグはどうやって出す?
ここはエコノミー?
そのタグの小さなシール部分の張り方は?
全部答えられるよ。失敗は成功の母だ。
荷物をレーンに流して完了。

そういえば晩御飯を食べていなかったなと思ったけれど、オレンジジュースと小さなせんべいを購入して免税店を見る気持ちの余裕もなく、早めに搭乗口付近まで進む。
ゲートが変更になるかもしれないので、最後に確認することを忘れないように。

当たり前に無事に搭乗できて、今回はラッキーなことに隣と後ろが空席だった。
airfrancは座席が狭くてトイレが少なくて機内食が美味しくない。
比較的安いから仕方ないのかな。
でも映画は沢山あるので退屈しない。6時間寝てもまだ8時間あるからね。
途中でドリンクとおやつ食べ放題なのは嬉しいけど、座席が狭いから胸がいっぱい。
今回は着圧ソックスを履いて来たので足のむくみが緩和されている。

CDGに着いて緊張の乗り換え。
目線を上に上げて看板の表示をしっかり見ていれば大丈夫、とYouTubeで学んだ。
乗り換えは問題なくできた。
日本人は顔認証のゲートを利用できるので並ばなくても済んだ。海外はパスポートの種類で入国審査が随分違ってくる。
9月の時に見た景色が広がってきて、ユーロ圏内の搭乗口が集まったターミナルに着いた。
座席から手荷物を下ろしてノロノロと飛行機から出て、1回トイレに行って普通に歩いて60分くらいはかかったかな。
ゲートに着いてスタバのぞこうかなと思っていたら、すぐに搭乗時間となったのでやめました。
ビジネスクラスだともっとスムーズかもだけど、乗り換え時間は1時間半だと心配かも。
私は1時間55分だったけど、到着か少し遅れたのでドキドキしました。airaloが無事に動き始めてとりあえずココまで問題なし。

フィレンツェ行きの飛行機は何となく暖かい空気を感じる。
フランス語、イタリア語、英語とアナウンスが流れるが、基本的に聞き取れない。
でも、とびっきりの笑顔でCAの方がドリンクやクッキーを手渡してくれる。お隣の席のイケメンがカップを一緒に捨ててくれたり、荷物も下ろしてくれたりと、やっと優しい人の人情に触れたような気がして嬉しくなった。
家を出てから、多分すごい怖い顔してたと思うし、もう何時間も会話らしい会話もしてないし、誰ともコミュニケーションもとっていない。新幹線の中ですら、スーツケースを席の後ろのスペースに予約なしで置いたので、なんとなくビクビクしてたっけ。
airfrancのCAは怖かった。けど、不安でそのように感じただけかもしれない。
全ては自分の心が影響してるんだろうな。

2度目のフィレンツェ・ペレトラ空港急ブレーキ着陸でホッとして、荷物を受け取って出ていくと娘が笑顔で迎えてくれた。
4か月ぶりの再会。
遠かったよー!一人で来れたよーとハイタッチ。
空港には警官?自衛官?がパトロールしていて、何となく守られてる感がありホッとしました。さぁ1日目の始まりだ!

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