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「全部自責」のおっことぬし

「全部自責」が苦手だ。

ちっちゃいころ
悪口であったよね

「郵便ポストが赤いのも
 隣の犬がうるさいのも
 全部お前のせいだ!」

(あれ、なかった?笑)

なんていうのかな
昔は
よくありがちな
中二病的な感じで
「万能感」があったし
単純に体感としても
当事者だった

中学の部活ではキャプテンで、顧問に
「お前が(このプレーを)できなかったら
 全員できないと思え」と言われた
これはこのプレー、に留まらず
お前の状態がチームを決める
と言われているように感じた

高校の部活は副キャプテンで
キャプテンはじめ
かなりのメンバーに恵まれていたのに
わたしがあまりにポンコツで
コーチにも「お前がもっとしっかりしろ」と
言われていたのに

あのメンバーで予選で敗退した

全部自分のせいだと思ってた

とはいえ、なんだかんだ
一番意識したのは大学の部活

2年のとき幹部学年の3年生が
「君らはどう思う?」
って聞いてくれたときに

自分がいかに
何も考えていなかったか
ただ与えられた場所で
恩恵だけ享受していたか
それでいてやらされていたか

愕然とした

でもそのおかげで
幹部学年になる少し前から
「自分はチームでどう動く?」って
考えるようになっていた

わたしやっぱり球技は苦手だなって思うし
ソフトボールは下手くそだったけど
チームスポーツっていいよね。
本当にいろんな角度から学べる。


で、ですよ。

そんなね、ちょっとイタい感じだし
似非っぽさはありつつも
当事者意識の塊みたいだったわたしが
いつどこに主体性を落っことぬしてきたのか

って考えると
(乙事主様と落っことすをかけましたw)

社会人3年目のある案件。
(あとから、社内の第三者に
 「あの案件は交通事故みたいなものだから
  気にしなくていい」と言われた)

わたしは初めて
単独で業務調整としてアサインされて
はりきってたけれど

頑張っても
頑張っても
頑張っても

発注者の期待に応えられない
求められるものが出せない、わからない

現地調査に行ったときの
調査メモを書き終えるまで
発注者の部屋から帰してもらえなくて
同僚と一緒に朝4時まで作業した

この案件で初リーダーだった先輩は
ストレスでご飯が食べられなくなり
1週間で7kg痩せた
(7kg 痩せると足のサイズが小さくなる、
 という知らなくてもよかった話を聞けた)

わたしは
涙腺と食欲がこわれた

なんでもないのに泣けてきて
(本当はなんでもなくない。
 だけど意識としては、なんで泣けるのかわからなかった)
チョコレートしか食べられなかった。
(チョコは食べるんかい)

わたしが役立たずだから。
わたしが使えないから。
大切な人たちが苦しむ。
でもわたしは何もできない。

改めて書いてみると
「当事者意識」でもなかったなー
という気づき、なう。

わたしは当事者だなんて
頑張ればわたしにも何とかできるかも、なんて
幻想だったと感じた

それなら
何もしない方がいい
何もやらない方がいい
何もやってみたいなんて思わない方がいい
だって迷惑かけるから

という思い込みの時代が始まり
当事者として活躍してる同期を妬み
すねて、歪んでいったように思う。

全部自分の責任だと思うか
自分には力がなくて
自分には何も関係がないと思うか。

0か100でしか考えられなくて
でも50とか、バランス、とかも
ずれてる気がしていた


それから凹んだり膨らんだり
自分と向き合い始めて
ちょっとずつ
自分の力を取り戻してきたようには感じる

だけど
まだ腑に落ちてない
まだ答えは見つかってない

ここはきっと
わたしにとって大事な課題だから
簡単に誰かの答えを自分の答えにしないで
じっくり向き合っていきたいと思う

美保

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