ドラマを知る【きのう何食べた？】

どうも、平凡です。

今回は、ある人に教えてもらったドラマ。
【きのう何食べた？】を紹介したいと思います。

１．作品について

原作は、青年漫画雑誌「モーニング」にて連載中の
"よしながふみ"先生の同名コミック。

ドラマは、テレビ東京の「ドラマ２４」枠にて2019年に放映されており、
2020年にはお正月スペシャルが放映。
2021年にはファン待望の映画化！ 11月3日上映。

几帳面で倹約家の弁護士 筧史朗（シロさん）と人当たりの良い美容師 矢吹賢二（ケンジ）のアラフォー男性二人組同棲中カップルと、彼らを取り巻く人々の日常を描いた作品。
一番の注目は、シロさんの手料理と言っても良いと思います。
所謂、飯テロドラマでもあります。

２．ドラマ全体の見どころ

ドラマ全体の見どころは、まず何と言っても料理ではないでしょうか。
基本的にはシロさんの手料理が出てきて。どれもそれはそれは美味しそうでたまりません。
シロさん以外が料理をすることもありますが、それもまた美味しそうです。
見るたびにお腹を空かしてします。まさに飯テロ。
何度も言いますが飯テロです。

もう一つの見どころは同性愛者ならではの葛藤や老後のことなどが、しっかりと描かれています。
両親は孫が見たかったはずなのにとか、
同性愛者同士は結婚できないので遺産相続がとか。
それぞれの幸せについて問われているようなことがあり、
どこか人生のほろ苦い部分が表現されてて心に刺さります。

また、漫画原作の実写化につきものなイメージと違うということが全くありません。各役者の方が本当に漫画の中から出てきたと言われても違和感のないくらいマッチしているのもポイントですね。

３．印象的なエピソード

全話紹介したいですが、すごいことになってしまうので、印象的なエピソードを紹介します。

印象的なエピソード。それは３話。

久々に実家に帰ったシロさんは、和やかに過ごそうとするものの両親より、「ゲイでも犯罪者でも受け入れる」「どんな女だったら大丈夫なんだ？」といった発言になんともいえない表情に..ぐったりして家に帰り、ケンジに心配されるものの、口をつぐんでしまう。
そして、買い物仲間でもあるカヨコさんにその思いを吐き出すのです。カヨコさんは、同じスーパーで知り合ったお買い物仲間で同性愛者であるシロさんをすんなり(多少いざこざはありましたが）受け入れてくれた人です。
カヨコさんの絶妙な心地の良い距離感に「母親もそれぐらいの距離感でいてくれたら」とこぼすものの”家族と他人”の違いがあるとたしなめられてしまいます。

―――カヨコさんの感覚は、すごい、わかる気がしました。
自分の家族が同性愛者となると話も変わってくるというところ
リアルな感じがしました。

その後、カヨコさんの旦那さん 富永さんが帰宅。
そこで、私がドラマで一番好きな道場人物。小日向さん登場です。
小日向さんは、シロさんと同じくゲイで、富永さんが仲良くなると思って連れてきた人です。
小日向さんは目がギンギンで威圧感が凄い人です。しぶしぶシロさんもお茶に混ざります。すると小日向さんから、”悲しい話”を切り出してきます。
それは、小日向さんの恋人が、夜中にハーゲンダッツを買ってこないと家に入れてくれないという事件を話してくれます。（シロさんの想像）
この時の小日向さんのギャップにめちゃくちゃ笑いました。
小日向さん曰く恋人はジルベールのようとのこと。
ジルベールは金髪美少年の漫画キャラクターで。
それを知ったシロさん。想像の中でのジルベールは、英語もしゃべります。
ひとしきり話を聞いた後、シロさんは真顔で「小日向さん、いまあなた、長々とふたりの楽しいプレイの話を聞かせましたね!?」と伝えます。
なんとか？意気投合できた二人は、連絡先交換を行い、友達になりました。

―――小日向さんが本当にいいキャラしてて、これ以降の話にも登場し、そのたびに笑顔にしてくれます。

場面が自宅に変わり、シロさんは、母からの電話で、父親が病気であることを知らされます。食卓でその事実を打ち明けられたケンジは「俺なにかできることあるかな？」と問いかけますが、シロさんは今のところないよ、と微笑んで応えました。
内心は病状が気がかり、仕事で離婚して我が子と会えない今田さんの付き添いで遊園地に行く日にも弁当を作りながら病気についてスマホで検索したりなど、そんな様子に気が付きながらも普段通りにふるまうケンジは、自分用の弁当もあることに心底喜びます。
その表情や仕草に胸がギュ～ッとしてしまう！
その日の店でのお昼休み、ケンジは、シロさんお手製のお弁当を食べつつ店長と雑談をする中で、「普段会話があるわけじゃないけど、大事なコトは話す。家族だから」という言葉に引っかかってしまいます。
普段そっけなくても、大事な話はしてくれるなら、そっちのほうがいい
シロさんが実家から戻ったときのことを思い出し、そんなふうに寂しさを感じるケンジ。

―――ケンジの健気さが伺える。お互い大人でこう踏み込みすぎないケンジの健気さと本音を言いきれないシロさんの様子がとても良い場面です。

一方シロさんは、遊園地をなんとか過ごしていました。
息子の姿を見て大号泣してしまった今田さんを気づかうと、逆に今田さんから「家族ですらまともに接してもらえなかったけど、先生が話を聞いてくれた。気持ちがしんどいとき、ひとりでも親身に話を聞いてくれる人がいると安心する」と言われ、ケンジのことを思い出します。
その日、夕飯の支度をしながらケンジに声を掛ける。
「オヤジのことでこの先、もしなんかあったときさ、話、聞いてもらってもいいかな？」「話聞いてくれるだけでいいんだ」
シロさんがケンジに対して大事な話をしたいい瞬間でした。
その言葉に感極まって泣いちゃうケンジは、声をつまらせて「うん」「聞くよ～！もちろんだよシロさん！」と笑顔でシロさんの隣に立つのでした。

―――ケンジのことを家族として思っているのだなと普段そっけなそうに感じるシロさんの心の内が見えたいい場面。ケンジの反応もそれはそれは嬉しそうで、こちらも嬉しく感じた瞬間。

そして、このどらももう一つの見せ場でもある料理。
この日、カヨコさんお手製のコールスローとともにシロさんが作った料理は「鶏肉のトマト煮込み」。“適当おかず”と言いつつ豪華な仕上がり。
料理もただ作るだけでなく、鶏肉の油を活かした野菜の炒め方や、トマト缶をゆすぐついでに1缶分の水を入れるというような料理のコツが満載です。

―――これがまためちゃくちゃ美味しそうで。見るたびにお腹が空いてしまう。本当に飯テロ。

といったところで3話は終わります。
３話だけでなく、どの話も魅力的ですので、ぜひ見てほしいです。
アマゾンプライムビデオなどの配信サービスでも見ることができます。

４．最後に

またもやうまく伝えられてる自信はないのですが、本当に良いドラマとかんじたので、ぜひ見てほしいです。
映画も明日から公開されますし、見に行こうと思います。
映画公式サイト-劇場版「きのう何食べた？」

また、良いものがあったら紹介したいと思います。
では、また。

SNSはこちら↓
Twitter-平凡さん
Instagram-平凡さん