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受験生と合格者をつなげる場を作る

自分が受験生の時に感じていた予備試験・司法試験受験業界の課題を解決したいと考え今回サイトを立ち上げるに至りました。完成させてから約3ヶ月、合計600人以上の方がサイトを訪問してくれました。本当にありがとうございます。

実際に個別指導をされているともしびさん(@lighta_ampligh)とお話ししたり、興味を持ってくれた方と意見交換したり、1ヶ月間無料で個別指導をさせてもらった経験から、改めてサイトの今後の方向性について考える機会になりました。

そこで、今回サイトを立ち上げた経緯と今後やっていきたい「少人数ゼミナール」について書いていきたいと思います。

今回、少人数ゼミナールの無料モニターを募集しているので、前回と同様若干名ではあるんですが、ご興味ある方はこのページの一番下のURLにある僕のTwitterのDMか、もしくはLegakUサイトにある最初のバナーからご連絡ください。

サイトを立ち上げた背景


・勉強の方向性を正してくれる存在の重要性とその存在の欠如

僕は、大学2年のときに基礎講座を取ったのですが、名のない予備校の基礎講座で、その予備校講師のやり方を盲信して勉強を進めていました。
約2年間、受験勉強にまだ本腰を入れていなかったこともありますが、そのやり方が正しいのかもわからず勉強を進めてしまった結果、大学4年時にゼミを組んで勉強を始めたときに、いかに自分の勉強方法がおかしかったか、いかに自分が知識不足であったかを痛感しました。

予備合格まで合計5年経過したわけですが、振り返ってみれば、はじめの2年半くらいはなくても変わらなかったんではないか、初めに取った基礎講座は受けなくても良かったんではないかと感じることがあります。

同じように、昨今では録画講義形式での基礎講座の受講という方も増えていることから、勉強の方向性について手探り状態になっていることに悩みを抱えている方、いいかえれば、実質的に独学のような状態になっている予備校利用者、また実際の独学者は大勢いると感じています。

そのような方にとって、勉強の方向性を正してくれる存在というのは非常に重要ですが、現状、個々の学生にとってそのような存在を確保する手段としては、ローの先輩、または予備校の講師に頼るという形を取らざるを得ず、それができない方達はtwitter等で情報収集をするしかないという状況にあります。

・司法試験受験後及び修習中の金銭的問題

司法試験が終わってから修習が始まるまでの半年間、アルバイトを始められる方も多いと思いますが、このニートとも言い切れない微妙な身分に合わせてくれるもので、かつその事情を汲み取ってくれるアルバイトはそう多くありません。

結果、多くの方が時給およそ1200円程度で予備校の採点や答練等の作成バイトを行なっており、時間の使い方として効率がいいとは言えない現状があります。

また、修習が始まると兼業原則禁止ルールがあるため、月13.5万円しか貰えないなかで、これを補うだけの金銭を稼ぐことは採点バイト等では非常に困難です。加えて、修習中に兼業許可が降りるのは予備試験・司法試験の受験指導に類するものに限定されているため、アルバイトの種類までも限定されてしまっています。

法試験受験後及び修習中の方が、自分の興味のある勉強や、趣味のために時間を有効に使えるようにするためにも、修了生・修習生に、時給の高いアルバイトを提供したいと思っています。

受験生と直近合格者をつなげるための場

直前まで受験生と同じ立場で受験勉強をし、試験対策を行なってきた修了生、修習生は、合格までのノウハウを、プロの予備校講師の次に持っていると考えています。
受験生側にも、直近で合格した方から指導を受けたいというニーズがあるということを、以前のこちらのツイート経由でいただいたDMや、モニターの受講生の意見から非常に強く感じました。

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そこで、受験生と直近合格者をつなげるの場として、LegakU(リーガク)というサービスを立ち上げました。
最終的には直近合格者がスムーズに自分のノウハウを受験生に伝え、その受験生が合格したら今度は教える側に回るといったような形で本サービスを法律学習者のためのプラットフォームとして利用してもらえるような形を目指しています。

ただし、僕自身、指導経験はこれまでに高校受験の中学生を相手に2年間、大学受験の高校生を相手に1年間、定期試験対策希望の法学部生に2年間ほど教えた経験があったものの、予備・司法試験受験生を指導したことはありませんでした。

どういうような指導をすれば理解してもらえるのかを考える機会がほしいと思い、上記ツイートをして受講生を募りました。

初めは2、3人くらい声をかけていただければ、、、と思っていたところ、合計で18人もの方にモニターを手伝いたいと連絡をいただきました。

想像以上の反響に驚くとともに、こんなに現在の勉強法に悩んでいる方がいるんだと痛感し、サイトを立ち上げた時の考えは間違ってなかったんだと実感しました。

本当は全員をモニターで実施したかったのですが、僕自身週4日、企業の法務部でインターンをしていることもあり、その空き時間でしか対応できなかったので、悩んだ結果、1人の方の学習管理と3人の方の個別指導をモニターで行うことに決定しました。
それぞれどのようなことを行なっていったかを書いてみます。

・学習管理

学習管理では月の目標を設定してもらい、そこから逆算して週あたりの目標を設定し、毎週20分程度、今週の目標を達成できたか、来週の目標をどう設定するか、最近の勉強の悩みはないかなど、学習に関する目標設定管理を中心に、勉強に関する悩みを幅広く聞いて相談に乗るということをしました。

はじめは週ごとに実施してもそんなにポンポン悩みなんて出てくるだろうか、回数を減らした方が本人にはプレッシャーにならなくていいんではないかと悩んでいたりもしたんですが、さまざまなことをご相談いただきました。このことから、定期的に気軽に相談できる環境があること自体が重要であると実感しました。

また、目標設定の機会を設け、他人にそれを伝えることで、学習へのモチベーションを維持するのに効果的である(いわゆるコミットメント効果が期待できる)というのも今回のモニターで確信を得ました。

・個別指導
各受講生の要望に合わせて1回当たり90分の講義を行いました。初回はまず導入として、どのくらい勉強が進んでいるのかを聞いた上で、各科目の悩みがあればそれを相談してもらうようにし、各科目の勉強方法についてまずはお話しするようにしました。

導入以後は、事前にロー入試や予備試験の答案を解いたものを送っていただき、そちらを添削し、問題の解説を準備して指導を実施しました。モニターということなので、指導の終わりには毎回、今回の指導の良かった点と悪かった点を受講生の方から直接言ってもらうようにしていました。

始めのうちは簡単なメモしか準備していなかったのですが、受講生の方から「自分の理解が追いつけないところもあるので、全体像がわかるようにしてほしい」との意見をもらったので、その後の講義から何が論点になるのか、どうしてその論点が問題となると気づけたのか、問題文の事情をどのように評価するか、拾うべき事情かどうかはどのように判断しているのかなど、あらかじめメモをしておいてから講義を行うようにし、受講生の理解に応じてメモを加えたり端折ったりする講義スタイルに変えました。

また、「実際論証としてはどのように表現するのか知りたい」という意見もあったので、判例のベタ貼りを紹介するような形ではなく、自作の論証集を切り貼りして必要な部分を参照できるようにしました。
他には、授業では黒板がわりに、IPadを画面共有して、メモの内容や問題文の読み方をみてもらうようにしていました。

下の写真は講義メモのひとつです。

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1ヶ月間、このように試行錯誤しながら個別指導を行なっていきました。

モニターの方には、無料で申し訳ないなどと嬉しい言葉をいただくことも多く、
・合格者がどのように答案を読んでいるのかを知れて良かった
・どの水準で答案を作るのか知ることができて良かった

といった意見も指導に関してはいただけるようになりました。

一方、
他の受験生のレベルも知りたい、受験仲間が欲しい
という意見もいただいていたのですが、これは1on1の個別指導ではなかなか実現が難しいなと思い、悩んでいるところでした。

また、当初は、なるべく個別指導のハードルを下げるためにも、1時間あたり5,000円という、他の予備校と比較すると激安な価格設定をしていたのですが、いざやり始めてみると、事前準備に2〜3時間以上かかるようになり、これを続けると実質的な時給は1,000円弱になってしまい、あまりサステイナブルでないと感じるようになりました。

このような経緯からどのような指導スタイルが受験生(受講者側)のためにも、合格者(指導者側)のためにもなるのかと考えたところ、行き着いたのが、少人数ゼミナールでした。

少人数ゼミナールとは

最大4人までのゼミナールで、予備試験の過去問を解いていくものです。講義では、受講生全員分の添削をした上で、受講生同士の答案を比較しながら、どのレベルまで書けているべきなのか、事実に対してどのような評価をするべきなのかを指導していきます。添削について解説が終わり次第、問題の解説を加えます。
あくまで、自学自習の補助的存在として活用してもらいたいと考えているため、開催頻度は月2回(各回90分)と設定しました。

少人数ゼミナールの特徴としては、

・Teamsでグループを作って講義を行なっていくので、受講生間で継続的な関係ができる(講師側としても促進していきたいと思っています。)
・個別指導と近い距離感で、受講中に気軽に質問できる
・他の受講生の答案をみて学ぶことができる

ことが挙げられると考えています。

価格も月当たり17,000円(税別)に設定して、申し込みやすいようにしました。

その他のサービス

また、講義を受けるほどではないが添削だけみてほしいと言った声もあったところ、個人的には添削については双方向で話をしながら添削内容についてみていくというスタイルが一番理解を深めてもらえると思っているので、
添削+添削指導も行うことにしました。

加えて、モニターで行なっていったものも継続していければと思っているので、個別指導と学習管理(学習カウンセリングと名付けています)も行なっていく予定です。

まとめると、
・少人数ゼミナール
・添削+添削解説
・個別指導(内容は受講生側の要望に合わせます)
・学習カウンセリング

を行なっていきたいと思っています。

ただ、兼業許可申請を出さないとこれらのことは修習中にはできないうえ、修習が第一であることには変わりないので、許可が降りた範囲でできればと思っています。
問い合わせでは問題なさそうとのことでしたが実際申請が降りるかは未定です(申請書は10/27に発送)。

さいごに

ここまでお読みいただきほんとにありがとうございます。
個別指導のモニター受講生全員が有料後も継続したいと言ってもらっており、微力でも受験生のためになっているじゃないかと感じています。これからも指導を継続してゆくゆくは「受験生と合格者をつなげる場」を作りたいと考えています。
ご興味あればぜひサイトをご覧になってお申し込みいただけると嬉しいです!

また、僕のTwitterアカウントはこちらになります。
まずはモニターを受けてみたいという方はぜひDMをください。


最後までお読みいただきありがとうございました!




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