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iPad司法&予備試験勉強術

はじめまして。質問箱で回答しきれなかったものや長文で書いた方が伝わりやすいものがあるなあと最近感じることが多かったので、noteをはじめました。

はじめは下記のような質問をいただいてずっと回答できていなかったので、iPadの活用法から書いていこうと思います。

スクリーンショット 2021-09-09 9.13.18


使用していたiPad、アプリ

・iPad第6世代(32GB)を使用
Proじゃなくていいの?32GBで足りる?と思われるかもしれませんが、通常のiPadもしくはiPad Airの処理能力でも十分勉強できますし、僕はローでの2年間の授業資料や自分の作成した論証ノート、過去問等をiPadで管理していますが、これまで容量に困ったことはありません。

むしろiPadProは画面が大きいので、他の紙の教科書を開きながら勉強したりするときには幅を取るし、電車等でながら勉強をしたいときにはデカすぎて勉強しづらいです。
とはいえ、Proにもいいいところがあって、画面が大きい故に、iPad内で複数の文献を一つの画面で表示しても問題なく勉強できるという点です。通常のiPadだと、一つの文献を読んでいる間は、同じ画面で表示させないか、させるとしても読まない文献を縮小させておかないといけないというやや面倒くさいことになります。

なので、勉強をiPad上で完結させたい、電車等で勉強することはあまりないという方はProをお勧めします。
反対に、紙の基本書等もあるのでiPadはあくまでノート代わり、移動時間も勉強したいという方はiPad、iPadAirをお勧めします。

ちなみに、apple pencilは必須です。第1世代(僕はこちらにしました)でも第2世代でもいいので、こちらはiPad購入時にマストで購入してください。

僕はiPadとapple pencilを年始のセールのタイミングで購入したので、合わせて43,000円ほどだったかと思います。第2世代のpencilにしたり、Proを選ぶと値段は上がるので、最低限の価格だと思ってもらって大丈夫かと思います。(中古で買えばもっと安くなるとは思いますが、、)

・アプリはnotabilityを使用
アプリは色々ありますが、当時iPadを購入したAppleStoreの店員さんにおすすめしてもらった、notabilityを購入して使うことにしました。当時1,800円で購入したかと思います。notabilityについては後ほど記載します。

紙で勉強したいときってないの?

あります笑
iPad勉強法には学習面での長所と短所があると思っていて、

○長所
・重い本を持たなくて済む。持ち運びに便利。
・簡単に消せるので気にせずに書き込め、彩りも豊富。
・notatbilityが使える笑
○短所
・ページ数の多い文献を読むときは該当箇所を探すのに時間がかかってしまう
・紙の本とは違って論点等を場所で記憶しづらい。


って感じです。

iPadってスクロールでページをめくるので該当箇所を探すときにひたすらスクロールしないといけないんですよね。ページをパラパラめくるのと変わりないように思いますが、慣れていないのもあって地味にこれがストレスです。なので、しっかり読み込みたいタイプの基本書は紙で買って使っていました。iPadで自炊していたのは一部の演習書や過去問のみです。
ちなみに、ページのブックマーク機能が付いているアプリであれば、ブックマークしておいたページにスッと飛べます。なので、何回もスクロールする必要はないんですけど、紙の本なら付箋を貼っておいて付箋のところに「〇〇」ってメモしておけば、後から簡単に探せるのに、iPadだとブックマークに対してメモはできないので、そこからまたどのページなのかを探さないといけないのはちょっと、、、
イメージとしてはpdf化して200ページを超えるものは紙の方がいいなと個人的に思います。

あと、これは人によるかと思いますが、僕は論点を場所で覚える(この本の最初の方のページの左下部分にあったような、、、みたいな感じで覚える)傾向があるので、今どのページを開いているのかが数字でしか表記されないiPadでは覚えづらかったです。
代わりに、iPadではカラフルに書き込めるので、色を適当に変えて書き込むことで、色で覚えるようにしていました(確かこの論点は水色でページの上の方に書き込んだような、、、みたいな感じです)。
慣れるまでは大変でしたが、慣れてしまえばそこまでデメリットには感じませんでした。なので、論証ノートはiPad上で管理して覚えるようにしてましたが、基本書はやはり場所で覚えたかったので紙で持ち歩き、pdf化してカラフルに書き込むといったことはしませんでした。

notabilityのよいところ、イマイチなところ

・よいところ
notabilityの一番すごいところは、録音機能があるところです。notabilityでは、録音機能をオンにした状態でメモをすることで、あとでその録音を再生したとき、その録音の再生時間のときに書いていたメモがどこなのかがわかります。そのため、録音再生モードでは、書いたメモの部分ををクリックすると、そのメモを書いていたときの録音データが再生されます。

ようわからんな、、、と思われる方はこちらの良記事をご覧ください。
「5. シンクロする録音」ってところを見てもらうと言ってる意味がわかるかと思います。

授業の時はこの機能を使っていました。聞き逃しがなくなりますし、板書を取らないタイプの先生に対してはかなり有効に使えました。
自分でメモしていたところを後で聞き直して記憶の定着を図ったり、メモしきれなかった箇所は、録音モードの状態で、「あとで聞く!」と走り書きしておけば、授業後に走り書きの箇所を再生モードでクリックして、重要箇所を聞き直すことができます。

あと、OCR機能があるので、自分の手書きのメモを後で検索することができます。これもあとで復習するときに便利でした。

また、複数同時閲覧機能も便利でした。一画面に最大2つまで文献を開いて書き込むことができるので、片方に授業資料、片方に自分の論証ノートを開いて、授業のメモをしつつ、自分の論証をアップデートしていました。2つ開けるだけで個人的には十分なんですけど、もし他に文献を開きたい場合には、一度開いている文献を消してから別の文献をタップして開く必要があります。時間にして数秒ですが、紙の本のように机に広げまくるということはできないので、気になる人は少しストレスに感じるポイントではあると思います。

他にも、書き込んだものを新たにPDF化することができます。試験会場では電子機器の持ち込みは禁止なので、書き込んだものを試験1週間前にはPDF化して印刷し、試験会場に持ち込めるようにカスタマイズしていました。

・イマイチなところ
やっぱりスクロールでしか該当箇所を探せないのが気になります。他のアプリでは、わざと厚みをアプリの画面上で表現して、ページがスクロールするとその文献の厚みが変わるものもあり、ページがめくりやすいようになっています。notabilityでも同じようになっていれば、基本書も自炊して使っていたかもしれません。

また、これは仕方ないところかもしれませんが、PDF内のメモを一括検索することはできません。例えば、既判力についてまとめたメモがどの資料にあるのかわからないとき、一括検索して「既判力」というワードの入った資料だけを見つけ出すといったことはできず、一つ一つの資料をタップして開き、そこから検索をしていく必要があります。
毎回困るわけではないですが、ふとしたときに面倒だと感じてしまいます。

以上になります。
どれくらいの方に読んでもらえるかわからないですが、参考になれば幸いです。


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