※全文無料※【ポケカ】プチコラム〜パルキアに入れるセイボリーって強いの?〜(第3回カードラッシュCS記事)

■初めに:

お疲れ様です!ひーろー(@hero_poke)です!
今回は、先日6月26日(時差)に開催されました、第3回カードラッシュCS にて、ベスト16になることができましたため、記事を作成させていただきます。

(余談です。)
最近、色々なところの自主大会で
「ひーろーさんですよね?」
とか、
「配信卓見ました!」
等々と声をかけていただけることが増え、非常に嬉しい次第でございます(ニチャニチャしております)。
覚えていただいている方、お声がけいただいた方、本当にありがとうございます!


さて、今回noteを書くにあたり、何を書こうか考えておりました。
というのも、使ったデッキ今回もパルキアやし、今更書いてもしょうがないしなぁという感じで、気づけばはや2週間…スイマセン。
そこで改めてレシピを振り返ると、ダントツで”使い方”や、”強いかどうか”を聞かれることが多いのに、しれっと有名プレイヤーのレシピにも入っているカードが…


引用:ポケモンカードゲーム公式ホームページ

…この男です(ええ顔してんなぁ)。

「セイボリーってパルキアの技と相性悪いじゃんなんで入れるの」
「ミラーで強い?え、使うタイミングないんですけど」

という話を友人から無限回されたと思います。
そこで今回は、
”パルキアというデッキにおけるセイボリーの使い方”
を僕なりに、”プチコラム的に”書いていきたいと思います。プチコラムです。あくまでプチですので、暇つぶしに、ふーん程度に見ていただけると微笑みます。
是非最後までサラっと見ていただけると幸いです。

それでは、いってみよー!!

■デッキレシピと大会成績:

とりあえずレシピは載せろよ!という感じだと思いますので、先ずは

・JCS(ジャパンチャンピオンシップス)使用レシピ
・第三回カードラッシュCSで使用したレシピ
・現在のレシピ(参考程度)

を時系列に沿って簡単な変更点とともにご紹介いたします。
裏工作+パルキアのレシピも結構アーキタイプが固まってきているので、そんなにぶっ飛んだ印象のレシピでもないかと思いますが、参考程度にどうぞ!

◎JCS使用レシピ…

The 流行りの構築です。
有名プレイヤーが発信された構築をほぼそのまま参考にさせていただきました。

◎第三回カードラッシュCS使用レシピ…

JCSからの変更点としては下記です。
〜Out〜
・パルキアV4枚目
・カイ4枚目
・トレーニングコート
〜In〜
・ヒスイのヘビーボール
・ルリナ
・シンオウ神殿

本大会の前に海外の大会が複数あり、その大会で”ルリナ”を採用したデッキが多数結果を残しているのを見かけました。

引用:ポケモンカードゲーム公式ホームページ

そこで、使用感を試してみたいと思い、
・スタートすると弱いケースが非常に多いパルキアVを減らす
・リソースを回収できるため、トレーニングコートの枠を妨害になるシンオウ神殿にする
上記をセットで組み替えました。
正直、”コレが強い!!”という確信があったわけではなく、お試し感覚でした。

実はリソース回収だけでなく、中盤以降は裏工作ポケモン+水エネルギーを回収して、カイの上位互換的な使い方ができるのが結構強かったです。

◎現在のデッキレシピ(参考)…

こちらは参考程度にどうぞ。
結局パルキアはしっかり4枚入れてトレーニングコートも前のめりに使った方が強いやんの末路です。
JCSと比較すると、クイックボール4枚目⇨ヒスイのヘビーボールになっています。

上記を通して見ていただいた通り、個人的には今回の主役”セイボリー”の評価は比較的高く、ずっと採用しています。
使えば使うほど、この腹立たしい表情がクセになりますね(ぇ。

◎第3回カードラッシュCS成績:

1:ヌケニン 先◯
2:パルキア 先◯
3:ハピナスミルタンク 先×
4:裏工作アルセウス 先◯
5:パルキア 後◯
6:パルキア 先◯
〜予選成績8位通過〜

決勝トーナメント:
ゾロアーク 後×
(サブ配信卓。YouTubeシャロンチャンネル様であげていただいています!)

ジャンケン勝ちまくった報いとして、一番先攻を取りたいゾロアークに後攻を取り無事スピード負けしました。

というわけで、次項からいよいよ本題に入っていきたいと思います!!

■セイボリーの使い方”概論編”
〜なんでパルキアのセイボリーが強いの?〜

さて、先ずはパルキアにおけるセイボリーが強いとされる理由を机上論でつらつらと綴ってみます。

◎どの相手を意識して採用しているか?…

こちらは個人差あると思いますが、僕としては下記と認識しています。

①パルキアVSTAR+裏工作(ミラーマッチ) 7割
②その他裏工作系統(特に非V系) 2割
③ミュウVMAX 1割

上記の通り、
 ”いわゆるTier1と呼ばれる、環境に多く強いデッキ”
 ”現環境を折檻している裏工作という特性”
と、環境に非常に親和性の高い対策札であると認識しています。

とは言いつつも、意識しているのはほぼミラーマッチです。

◎なぜ強いのか?…

 ”パルキアの火力下がるからデメリットじゃん”
と言いたくなる気持ちは非常に分かりますが、グッと堪えて考えてみます。
こんな経験ないでしょうか…?
「相手にベンチ絞られてワンパンできない…こっちもベンチ絞って2パン狙わないと…」
「サイド1枚しか取れなかった…返しでサイド2取られたら後攻から捲られる…」

どうでしょうか。パルキアミラーマッチは、一概に先攻先殴りが有利とは言い切れません。他のデッキのミラーに比べ、様々なプレイングで形成逆転が大いに狙えるマッチングです。

そこで、このセイボリーが明確に強い理由が大きく二つ。それぞれ見ていきます。

①”げっこうしゅりけん”との相性が抜群…
 ゲッコウガの技で2体に90ダメージという必殺技。現環境ではシステムポケモンを非Vに頼っているデッキが多く、その多くが90ダメージが致命的です。
そこでベンチを守る”マナフィ”を要求しながら、マナフィ+2体で3体を要求することが可能です。
 特に相手のメインアタッカーがこのターンのこちらの攻撃で倒れてしまう状況であれば、その残り2体のうち1体は次のアタッカーでなければならないというところまで要求ができます。

②パルキアの火力がちょうど良い…
 こちらは①で相手の行動を圧迫しながらこそ強いポイントですが、セイボリーを使って相手のベンチを3体にし、こちらはフルで展開すると、
60+20×(3+5)=220
なんと220なんですね。ほぼ全てのポケモンVが一撃と。このゲームはあくまで相手より先にサイド6枚を取り切ればいいので、わざわざ最大火力の260を出さずとも、相手をしっかり倒していけるのであれば問題ないです(もちろんアタッカー粉砕できるのが強いですが、それを強い動きで返されては意味がございません)。この点、クロススイッチャーとも相性が良いと言えますね。

 特に前述したミュウVMAXに関しては、VMAXは基本的に2パン、Vは全て1パンの圏内であるので、セイボリーは相手にだけ一方的に圧力をかけることが可能です。

■セイボリーの使い方”実践編”〜ミラーでどう使うか?〜

 ここまでの概論編では(パルキアを使い慣れているプレイヤーからすればクソ当たり前な)基本的な強さを机上論で紹介してきました。
前述の ②裏工作系統 ③ミュウVMAX に関しては、これでストレートに刺さるので難しくないですが、問題は”ミラーでの使い方”です。皆さんマジでわからんって感じなのは恐らくほぼココなんじゃないかと思います。

 そこで、実際にどう使うか、実践でのよくあるパターンを数パターンに場合分けして全てご紹介していきたいと思います。
 紹介するにあたりですが、例えばセイボリー+スイッチャーで裏のVをとれたり、なんならセイボリーの前にスイッチャーで相手のVを縛れたり等、誰が考えても明らかに強い事例は割愛します。ここでは、
”実践でもよくありそうで、意外と強い”という絶妙なラインをご紹介していきたいと思います。

①先に攻撃している状況で相手にテンポを与えないセイボリー…

こちらは相手のパルキアに先にダメージを与えた場合。比較的先攻時によく使う使い方です。

こんな状況(※パルキアVと水エネルギーはトラッシュ)。よくあるパターンとしては、
先攻をとれたものの先1にパルキアが置けず、相手のパルキアVに先にふしぎなアメからインテレオンのアクアバレットでダメージを乗せた時
といったところでしょうか。

この状況でセイボリーを発動すると、相手目線どうなるか。
・VSTARパワーを使われていないので、マナフィはトラッシュしづらい
・パルキアVをトラッシュしてしまうと次のアタッカーがいない
 &(この後vをもう一体ベンチに置いたとして)折角相手ベンチにVがいるのにそれをとりづらい

つまり高い確率で、相手が残すのは
パルキアV・メッソンorジメレオン・マナフィ
 または、
メッソン・ジメレオン・マナフィ
と、非常に圧迫を強いることができます。

画像では、より現実的な状況をあげましたが、実際には相手が後2こちらのパルキアVを取ることができなければ、圧倒的盤面を作ることが可能ですね。


②不利な状況に可能性を切り拓くセイボリー…

なんか、言い方カッコイイですね。笑
こちらは、不利な状況を覆すことのできるセイボリーのパターンです。
先程と似ていますが、見てみましょー!

 こちらは、先にサイドを2枚取られ、更にダメージも乗せられてしまいながら、相手のVSTARはワンパンできない、サイドレース劣勢というところでしょうか。上記の場合は自分もサイド1取っているので可能性が無限なセイボリーのパターンです。
相手目線、この状況でセイボリーを使われたら、強気にパルキア(と、ゲッコウガもいるならゲッコウガ)をトラッシュする可能性が強いかと存じます。

 こちら、一見対して強くないように思えますが、次のターン相手にサイドを取られ、自分がツツジターンになる可能性が非常に高いことを考慮して見ます。セイボリーの後に、裏工作からスイッチャーを揃え、インテレオンでメッソンをとれば、相手はツツジの受けを
”メッソンしか用意できない、かつパルキアもVSTAR1体 or VSTAR1体+V1体”
と準備未完了の状態でターンを返さざるを得ない盤面を作らせることが可能です。

 このように、ゲーム終了までを考えて逆算した時に、このデッキの必殺技とも言える”ツツジ(+雪道)”の強さを大きく上げることができたり、相手の強い動きを制限し、テンポを取り返すチャンスを作ることができるカードです。実際にこのプランで相手に強いツツジを入れて捲ったゲームも多々ありました。

■まとめ:

 いかがでしたでしょうか。前述したように、お互いの練度が高ければ高いほど、単なるフルパワーの殴り合いにならないのがパルキアというデッキのミラーマッチです。その中で、より相手より有利を取るための手(及び伏線的に環境デッキにも有効活用ができる手)、としてセイボリーも貴重な選択肢かと存じています。
 また上記の通り、セイボリーがあるからこそ2パンを狙っても問題ない状況が作れるなど、試合の中のプレイ全体を”セイボリーがある前提”の動きができたりもしますね。

 あくまで「セイボリーが強いからセイボリーを入れろ!!」という訳ではなく、セイボリーも一つの選択肢としての参考になることを意識してご紹介させていただきました。環境や採用トレンドによっては、セイボリーよりももっと強い選択肢ももちろんあるかと存じます(実際海外大会では”マリィ”が勝ち選択だったように見えます)。

皆さんのパルキア考察の一助になっていれば幸いです。

今回はプチコラムということで、この辺りで!!



ひーろー


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