見出し画像

【Hip Hopインタビュー和訳】Benny the Butcher Talks Record Deals, Ad-Libs, and ‘Burden of Proof’

Griseld Recordsから新作、"Burden of Proof"をリリースしたばかりのBenny The ButcherのインタビューがVICEに掲載されていたので、何言ってるか知りたいし、頑張って日本語に訳してみました。自然な語りの感じにしたかったので強引に言いかえもしたし、多分、解釈が違ってるとこもあるかもしれないけど、趣味の範疇なので意訳ってことでそこは堪忍やで!ニュアンスが伝わればいっか。的なノリです。うっす。(ちなみに、"立証責任"のアルバムレビューはまた改めてしますね。素晴らしいアルバムだったので。)

今年のGriseldaの作品数はクレイジーだったね、でも皆、君のソロ作品を待ってたよ。"Burden of Proof"を作ってみてどうだった?

Benny:正直、作品を完璧に仕上げたかっただけだね。時間をかけて、全てを整えてきたんだ。君が言うように、みんなそれを待っていてくれた。俺はずっと彼らのアルバムにやられてたし、この機会を逃さずに、世界に完璧なプロジェクトをドロップしたかったんだ。

君は未だにストリートの事についてラップしてるけど、今はもっと商業的な音楽に焦点を合わせてるよね?制作において何か変わった部分はある?

Benny:俺達はアーティストとしても人としても進化し続けてるつもりだよ。ファンが理解していないのは、俺はアーティストとしてと、男としての2段階進化するって事さ。色々なモノを見る事で、俺のコンテンツは常に変化し続けるけど、"イーストサイド・バッファローのBenny The Butcher"って事実がブレる事はないぜ。モンタナアヴェニュー。それは絶対に変わる事はないんだ。俺が語る内容は色々なモノから見つけてるし、全ての事からインスピレーションを受けているんだ。

どういう経緯でHit-Boyが"Burden of Proof"のエグゼクティブプロデューサーになったの?

Benny:メーン、Hit-Boyがちょうど俺に連絡をくれてたんだ。1番最初にできた曲が、"Legend"。その後も俺らは制作を続ける事にしたんだ。それで、ドープなプロジェクトが始まったのさ。まるで、Tを交差して、Iに点を打つ(つまり、細部にまで抜かり無く仕事をする事の意)、そしてそれをネクストレベルに引き上げる必要があったんだ。

1人のプロデューサーで固定するのと、別々のプロデューサーと一つのプロジェクトをやる事に何か違いはあるの?

Benny:違う部分もあるけど、君が思ってる程違いはないかな。俺が去年出したプロジェクトの"Crowns for Kings"では3人のプロデューサーとやったんだ。DaringerとAlchemistとDJ Shay...レストインピース、DJ Shay。3人とも俺の専属プロデューサみたいな感じ。彼らとはそんな関係さ。それと同じようにHit-Boyともやったんだ。彼らと一緒にこのプロジェクトをやったんだけど、みんなでサンプルソースを持ちよったり、曲に指示出したりしてたな。俺がいつも一緒にやってる人達だし、やりやすかったから、そんな難しい事じゃなかったね。

Griseldaの音楽はかなり特殊だよね。君達はバッファローの"間違いないヤツら"から世界中のHip Hopに認識されるサウンドになったよね。君の音楽の作り方にはどう変化があったの?

Benny:んーそうだな。Griseldaは古いスタイルを持ってくる事で知られてるけど、Hit-Boyとやった事も同じさ。それが俺らのやってる事なんだ。"The Madd Rapper"と"Pain In Da Ass"のサンプルをスキットに持ってくるスタイルを復活させたんだ。もっと具体的に言うと、皆がプロダクションについて話してる場合は、Griseldaの常套句は制作と音楽の2つだ。バースは音楽と同じぐらい重要なんだ。俺のを聴いても、Conwayのを聴いても、Westside Gunnのを聴いてもそれはGriseldaになるんだ。

Griseldaのアルバムは客演とプロデューサーを結び付ける事ができるよね。Alchemistがいれば、Freddie Gibbsがいたり、それはHit-Boyでも同じだよね。彼が今年プロデュースしたアルバムの客演を集めてきて組み合わせた感じだよね。Hit-Boyの領域とGriseldaの領域を合わせて"Burden of Proof"にはどう影響を与えたの?

Benny:それが全体としての構想だったよ。だから、Hit-Boyの作品であまり聴かない様な違うタイプの作品が出来たんだ。Freddie GibbsにWestside 、Conwayって感じで。つまり、俺とHit-Boyの共作って事さ。俺達は一緒に仕事をして、知恵を出し合って、お互いのチームを使って作り上げたんだ。


Griseldaのアーティストは独自の即興をやるけど、今、1番即興がヤバいアーティストは誰かな?

Benny:俺は42 Duggの即興が好きかな。Money Manもいつも聴いてるよ。彼がトラックに乗せる即興には注目してる。もちろん、Westside Gunnもだね。彼の即興も超クレイジーだぜ。

Westside GunnとConwayがShadyと契約した時に話が遡るけど、君は、彼らは最高な状況だけど俺はまだだって言ってたけど、今はどこまで行けたって思う?Griseldaとしてはどうかな?

Benny:俺が入った時はまだバトンが渡されてなかっただけだよ。全てはタイミングだからね。俺にはボールが回ってこなかったし、その時は離れてった。俺はやり方を学んで、それを見守って、転がってるチャンスを見極める必要があった、だから今、突き抜ける事が出来たんだ。今は俺にバトンが回ってきた。ご覧の通り、俺らは年中バトンを回しあってるのさ!

君はまだ未契約だけど、レーベル側との不利なレコード契約をする事へのデメリットとか、Hit-Boyは何かアドバイスしてくれた?

Benny:俺は出会った全ての人達から学んでるんだ。特に彼の様な人からね。レコード契約について言うと、極少数人の為にあって、皆の為にあるモノではないんだ。彼らは自分達に合う様にテーラーメイドしてくれるけど、それはケースバイケースのシナリオさ。もちろん、俺らは皆レコード契約を望んでいるし、大金が欲しいけど、それは長期的にみると良くない事かもしれないしな。
もっと時間をかけてあらゆる面を見なければならないんだ。事を焦ってはいけないのさ。どのレーベルにするって事だけじゃなくてね。特典の裏側を見ずに、特典にだけ目が眩んじゃいけないのさ。それは重要な事だよ。俺は全ての事を見つめ直してるし、まだ考えてる途中さ。その一線を越えた時がその時さ。

"Burden of Proof"は、契約へのレバレッジの観点からみるとどう思う?

Benny:俺とビジネスの話がしたいならデカい金庫の鍵が必要だな。

君の過去の名義をチェックしようとしたんだけど、2 Chains BennyとBenny Best Ever、Benny I Wonder...後何か忘れてない?

Benny:(笑) それはあだ名みたいなもんだね!前はBenny Montanaって名乗ってたよ。俺の名前はいつもBennyだったけど、でもまぁ、いつもニックネームが色々あったね。Benny The Butcherですら使い始めたばかりだし。ファンが俺の事をBenny The Butcherって呼び始めてから、俺がiTunesに何かアップしようとすると、「Benny The Butcherに変更して下さい、彼らにそう認知されているから、あなたはBenny The Butcherです」ってさ。確かに、そうだなって思ってね。多分別のBennyってヤツのかも知れないけど、俺が引き継いだよ。

12年前に君が声帯に出来たポリープの手術を受けるって話をしてた事を皆知らないかもだけど、長いキャリアを維持する上で何か気を付けてたりするの?

Benny:何よりもCovid-19が引き起こす事全てに予防策を講じてるよ。後、喘息持ちだからね。常に状況を把握してるし、短縮ダイアルに医者を登録してる。新しい事を学び続けてるんだ。メーン。水分補給も欠かさないし、体にとって良いモノを摂取するんだ。俺らは喫煙もするし、酒も飲むし、それ以外にも色々摂取するからな~。そうだな、良いモノを体に入れないと。お互いに健康を維持する為に気を配ってるよ。

出典元:Benny the Butcher Talks Record Deals, Ad-Libs, and ‘Burden of Proof’

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?