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ファクターX〜命題(4) ボトムオブピラミッド〜底辺の再構築ー今すぐできる、新型コロナウイルス対策は、食生活の転換しかない。

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ウイルスとの戦争に、勝利したいのであれば、             自然免疫マクロファージを解放せよ。



命題(4)

ボトムオブピラミッド〜底辺の再構築ー今すぐできる、新型コロナウイルス対策は、食生活の転換しかない。


食品由来成分による免疫調節作用免疫機能を調節する食物でウイルスを予防できるか?
トレーニング・イミュニティー「自然免疫」を訓練で強化するにはどうすればいいのか?


免疫学は日本が世界でも大きな成果を上げている分野の1つであり,日本発のマクロファージ学は世界でトップクラスの素晴らしい研究レベルを保っている。

マクロファージが分化される白血球は、血液中に存在し、「免疫」に関わる細胞である。白血球には好中球・好酸球・好塩基球・リンパ球・単球があり、好中球は、白血球全体の50~70%を占めており、細菌などの感染に対処する。好酸球、は寄生虫やアレルギー反応の制御に関係し、好塩基球は、血液の血管内凝固を防止している。リンパ球はあらゆる異物に対して攻撃し、特にウイルスなどの小さな異物に対応している。そして、単球は、白血球細胞の中で最も大きく、分化してマクロファージになる。マクロファージは、死んだ細胞や対処しきれなかった細胞やウイルス、破片などを片付けてくれ、第一線で戦ってくれる細胞である。

このマクロファージは、細菌やウイルスなどの異物を処理してくれるだけでなく、コレステロールなども処理して分解して、血管が詰らないように掃除をしてくれている。そもそも、免疫力とは外から入ってきたウイルスなどの「自分ではないもの」を攻撃する力のこと。「免疫」は2種類あり、生まれた時から備わっている、マクロファージなどが関わる「自然免疫」と、後天的に身につくリンパ球が主役の「獲得免疫」だ。今までは「獲得免疫」ばかりに注目が集まっており、インフルエンザの予防接種などは、「獲得免疫」を利用したものである。

「自然免疫」は異物が入ってくると真っ先に攻撃するのに対して、「獲得免疫」は特定の異物を攻撃する抗体を増やして強力な一斉攻撃を仕掛けます。また「獲得免疫」には一度攻撃した異物の情報を記憶するシステムがあるので、退治した異物に対する抵抗が身につくという特徴がある。

生体のほぼすべての組織には恒常的にマクロファージが存在する。これらのマクロファージは組織に存在するシグナルに応答することによりさまざまな機能および形態を示し、組織における恒常性の維持に寄与する。しかし、この組織マクロファージの多様性を制御するシグナルの実体はほとんど明らかにされていない。

現代人は体の機能を無視して食べ過ぎている。小食にすれば自然免疫であるマクロファージが、食べ物の処理をする掃除の労力が少なくなり、異物処理に力を発揮できることになり免疫力は上がる。免疫力を高めるには、余計なものは食べないことである。食べ過ぎると、マクロファージに余計な仕事をさせることなる。

「欠乏の終わり、過剰の始まり」という現代においては、現代人は、体の機能を無視して食べ過ぎている。小食にすれば食べ物の処理をする掃除の労力が少なくなり、異物処理に力を発揮できることになり免疫力は上がる。

現代の料理においては、より美味でより栄養のあるものを提供するという実用的側面に重きが置かれる。換言すれば、そのように実用的な目的は、食の実践における規範として機能している。栄養とは生体が外界から物質を取り込むことや、とりこむことにより体の機能を維持したり高めたりすることである。別の表現をすると、口から入った食品を消化・分解・吸収などを通して利用する、健康に生きてゆくための様々な営みを指すための総称である。 生物はこうした栄養という営みを通して体を構成する成分を作り、体内でエネルギーを生み出して生きている。

小食や断食が良いといわれる所以は、体の老廃物を免疫細胞がどんどん食べてくれるからだ。癌細胞などはエネルギーが不足すると生き延びにくいが、正常な細胞は断食でかえって元気になる。そのために、癌になると小食や断食で癌細胞をやっつける方法を推奨する医者もいるくらいである。

必要なエネルギー分以上に食べ過ぎてしまうと、余分に溜めこんだ血中の脂の掃除が忙しくなりそれに労力を費やしてしまうことになるのである。つまり、マクロファージが肝心のウイルスや細菌などの外敵と戦って処理する力がおろそかになってしまうということになる。


免疫機能は、加齢や肥満・運動不足、ストレス,睡眠不足、喫煙、食生活の乱れなどにより低下するといわれている。なかでも,過剰な脂質・糖質の摂取や極端な栄養不足は免疫機能の低下を引き起こすことが知られており、食生活が免疫機能に与える影響は大きい。また,食品由来成分の中には免疫機能を調節するものが存在し、栄養バランスの整った食生活を送ることが免疫機能を維持するうえで重要である。

食品由来成分が免疫細胞に作用し、サイトカインなどの産生を介して免疫機能を制御する詳細なメカニズムが明らかになりつつある。一方で,免疫調節作用をもつ食品由来成分を摂取した際、胃や小腸における消化・分解の影響や、腸管免疫への情報伝達、全身免疫への影響など、解決すべき点が多く残されている。今後は、動物実験を用いて、生体内における食品由来免疫制御因子の動態と免疫機能の制御メカニズムを詳細に解析することが必要である。加えて,大規模なヒト介入試験を行うことで、ヒトが長期摂取した場合の効果と適切な摂取量、免疫関連疾患への予防効果などを検証する必要がある。

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「自然免疫」マクロファージを活性化する物質としては、乳酸菌のペプチドグリカン、キノコや酵母のβグルカン、グラム陰性細菌のリポポリサッカライドLPSがある。これらの成分はいずれも、「自然免疫」担当細胞であるマクロファージを活性化すると言われている。マクロファージはウイルスが感染してしまった細胞を食べて処理してくれる。

LPSは、グラム陰性細菌の成分で、グラム陰性細菌の細胞壁の外側にぎっしりと埋め込まれた形で存在している。糖と脂質が結合した構造をしているので、日本語では「糖脂質」あるいは「リポ多糖」と呼ばれ、英語では「リポポリサッカライド(Lipopolysaccharide)」、略してLPSと呼ばれている。

LPSの最も良く知られている生物活性は、マクロファージの活性化である。マクロファージは自然免疫の中心的細胞で、体中に存在しており、細菌やウイルスから身体を守ったり、傷の修復を助けたり、新陳代謝の調節に欠かせない働きをしています。従って、マクロファージを活性化するLPSは、感染防御、創傷治癒、代謝調節の機能を高める。

「自然免疫」では、入ってきた病原菌を食べ、老廃物など体内のゴミも食べつくしてくれるマクロファージが非常に重要な存在であり、さらにマクロファージは、臓器や器官が正常に働くよう司令塔の役割もしてくれる。LPSはこのマクロファージを活性化する重要な成分なのである。

LPSはこのマクロファージを適度に活性化する成分なのである。薬物中毒などにおいても、モルヒネやコカインの依存症になると、体の復元力と関係の深い免疫細胞、マクロファージの活性が下がることが知られている。免疫ビタミンは、薬物依存を抑制する 脳内で薬物依存抑制タンパク質を誘導し、ウイルスなどの撃退をアシストするのである。

「自然免疫」を利用したLPSのアジュバント活性、LPSは「自然免疫」を介した免疫増強作用を示している。また、LPSを介した免疫作用は非特異的な炎症反応と白血球の活性化なので、最近、ワクチンのアジュバントとしての可能性が注目されている。

LPSは、ペプチドグリカン、βグルカン、LPSのうち、抗ウイルス因子(インターフェロンβなど)を誘導するシグナルを活性化する。従って、LPSを多く含む食品を普段から摂取することが、新型コロナウイルスに対する備えとなり、また感染した場合にも回復を早めることにつながる。

LPSの摂取は、サプリなどではなく、玄米などの食物から摂取することが重要である。
空腹時に免疫力が上がり、老廃物の排泄能力が高まっているのである。つまり、極論すれば、バランスのいい食事のデフォルトは絶食である。だが、それでは人間は生きていけない、だからこそ、その最小限の食事をしなければならない。そこで、完全食である玄米による「玄米絶食」という概念が登場するのである。

この国の医療崩壊を防ぐためにはあらゆるアプローチを構築しなければならない。その中でも最も重要なのは「食の革命」なのである。

食生活の転換において、何よりも重要なのは、リポポリサッカライドLPSが付着している玄米を食べるということ。そして野菜も、土壌にあるLPSが多く付着している有機野菜に、根菜類、大根や人参は皮のまま調理したり、海藻もよく食べる。

玄米は最低100回〜200回よく噛むことにより唾液を分泌されることが重要である。また、近年、多くの研究機関が唾液の成分と働きに注目し、唾液の重要な作用が続々と発見されている。唾液は消化液にとどまらず、風邪やインフルエンザなどの感染症の予防、日本人の死因の上位を占めるがん、脳卒中、肥満や生活習慣病の予防、歯周病や誤嚥性肺炎などの感染症予防、アンチエイジングなどにも深く関わっている。

唾液には“IgA”という成分が含まれていて、身体の中に入ろうとする細菌類をシャットアウトし、免疫力の強い身体を作っている。しかし、加齢やさまざまな要因で唾液の力が低下すると、病気になりやすい身体になってしまうのである。ウイルスとの戦いにおいては、「唾液力」をきたえることもポイントになるのである。

唾液中の分泌型免疫グロブリンA(s-IgA)は、病原体の生体侵入に対する第一線の防御機能として働き、粘膜免疫に重要な役割を担っている。s-IgAには、ウイルス中和、細菌凝集、粘膜上皮細胞への細菌付着の阻止、種々の食物アレルゲンとの結合など様々な活性が、みられる。これらの活性によってs-IgAは病原性微生物の粘膜侵入を阻止し、とくに上気道感染に対しては血清抗体その他の免疫システムよりもさらに有効な第一線の生体防御機構として働くと考えられている。
 
この国の人間はいろいろ理屈をつけて、白米をやめられないし、ステーキもやめられない。だが、もはやそんな悠長なことを言っている場合ではない。まずは、出来ない理由を集めるのではなく、今すぐ食生活の転換を図るべきである。
玄米は医療的にも「完全食」であり、「完全薬」なのである。そこに議論の余地は全くない。90日間、玄米と味噌以外何も摂取しないという、玄米絶食をすることで、人間の身体はデフォルトに立ち戻る。こういうことを言うと、この国の白米をやめれない人間たちは、自らのエントロピーを縮減するために、「認知的不協和」を起こし一斉に騒ぎだす。だが、玄米絶食を実践すれば必ずそうなる。いくら騒いでも事実だから仕方がない。

「認知的不協和」は、環境問題などにおいて、化石燃料の使用が地球温暖化の一因であり、自動車に乗ることや牛肉を食べることといった 私たちの行動が温暖化に加担しているという「正論」が入ると多くの人間の一斉に吹き出す防衛機制という心理のことである。
防衛機制は、受け入れがたい状況、または潜在的な危険な状況に晒された時に、それによる不安を軽減しようとする無意識的な心理的メカニズムである。
玄米については、免疫活性とアポトーシスにおいて、その効果は科学的にも証明されているのである。この国の人間は、新型コロナウイルスに端を発して、迫り来る高齢化問題、気候変動、自然災害、経済恐慌に口をつぐんで、事実を無視したり、嘲笑ったりすることで、恐怖と罪悪感から逃れている。

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