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吉村氏の周りにいるのは、「科学者」ではなく、「科学学者」であり、「科学技術者」であり、「科学職人」である。ー「科学者」が存在しない。



世界に冠たる大阪の免疫学ー、だが残念ながら吉村氏の周りいるのは、科学者ではなく、科学学者であり、科学技術者であり、科学職人である。科学者が存在しない。そのために吉村氏の提示する政策は、全てがその場その場の場当たり的、まるでウイルスを一匹一匹救うような金魚すくいの域を出ない。科学学者は、未だにこのウイルスの正体さえ掴めず、観察研究に明け暮れ治験による有効性を示すことが出来ない。科学学者による論文などによる専門家の相互承認、相互評価だけでは、摂理を解明したとは言えない。

そもそも、科学において、いくら電子顕微鏡を覗いて分子構造を眺めてみても、自己と非自己が理解できるはずがなく、科学学者はHLAや免疫、そして生命活動のその複雑なネットワークシステムには到達しない。重要なのは、直観とイマジネーションである。因数分解のたすき掛けで、大きな数字を分解したい場合は、直観で当てはめていくしかない。

HLA遺伝子の分子構造の比較から,特に多様な受容体と相互作用する受容体群との相互作用解析と結晶構造解析など、科学は一定の概念群を所与としたうえで、概念同士をつなぐ関数を創造する営みであるのに対して、私たち非科学者は、決してそうした理路は取らない。

日本人のHLAには、強力なファゴサイトーシスが存在する。人間の食細胞は、体内に侵入したウイルスなどの異物をエンドサイトーシスによって、ファゴソームという小胞に包んだ形で取り込む。ファゴソームは細胞質内で、オートファゴソームと同様にリソソームと膜融合してファゴリソソームとなり小胞内部の異物を消化分解する。

わかりやすく言えば、一般的には似た概念としてオートファジーという機構で知られている。「オート」は「自己」で、ファジーは「食べる」。ごくごく簡単に言うと、細胞の中の余計なものを細胞自体が取り除くシステム。不思議なことに、小さな掃除機のような器官が突然現れ、細胞の中を掃除する。

新型コロナウイルス対策における一次的感染予防防御形成は、一にも二にも、三にも、四にも「自浄」である。もちろんこれで100%ウイルスを不活化することはできないが、例え30%でも50%でも、ウイルス感染の抑制をブースト出来れば医療崩壊は免れる。

つまり、この問題のデフォルト帰結は
「自粛」ではなく「自浄」なのである。

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