新型コロナ後遺症


後遺症とは、病気・怪我など治癒した後も、機能障害などの症状や傷痕が残ること。


新型コロナウイルスは、一度感染すると長期間潜伏する、場合によっては、一生住み続ける可能性もある。重要なのは持続的免疫訓練によりコントロールを行い発症させないことなのである。

もしこの症状が、後遺症でも、再感染でもなければどうだろう。原因とされる、ウイルス、あるいはウイルスの残骸が、新型コロナの"女王"だとすると、私たちが懸命に戦っているのは、単なる"兵隊"または"囮"ウイルスなのかも知れず、あらゆる議論のベクトルはドラスティックに転回することになる。

いずれにしても、現段階では全てが不明だ。いや、現代科学ではこのウイルス感染の分子機構の仕組み、感染症の発症機序やメカニズムは解明できても、そもそもウイルスの持つ高次な生存戦略について、そのセントラルドグマには永遠に到達することは出来ない。

ウイルスの高次な持続的生命活動を科学の「脳」で研究し、抽象化することは難しい。一つ一つのヒト生体の細胞との共叢がウイルスの理念であり、科学が期待を寄せるワクチンなどは、ウイルスなどに対して「免疫」をつけることができるというだけで、決して「免疫力」が高まるということと同義ではない。

そもそも、ウイルスの「感染力」に対して、「免疫力」にあたる医学上、学術上の概念は存在せず、私たちは、自己の生体代謝や免疫機構に対するプリミティブな感受性を訓練して行かなければ、このウイルスの理念には永遠に到達することは出来ないのである。


新型コロナは、風邪やインフルエンザよりもHIVウイルスに近い


新型コロナは風邪やインフルエンザの類としたミスリードが、その後の対策に決定的な影響を与えてしまった。科学は「後遺症」が報告された時点で、新型コロナの概念は、塩基やスパイクタンパクではなく、その理念に深く侵入すべきであった。つまり、風邪やインフルエンザではなく、HIVウイルスを疑い、その対策に学ぶべきだったのだ。
HIVに関してはその研究は進み、コントロール可能な慢性疾患とされるが、感染、防御免疫機構には未だ不明な点も多く、現在時点でも有効なワクチンは存在しない。

HIVエイズウイルスは後天性免疫不全症候群を示す言葉で、ひとつの病気を示すわけではない。 HIV感染の最終段階で発症する、命を脅かすさまざまな疾患の集合、つまり「症候群」のことである。

新型コロナが、HIVと共通するのは、株が異なるとその毒性も異なり、あるいは個人ごとに遺伝子構造や免疫反応が違うこと、あるいは他の病気の介在によって感染プロセスが加速されること、などがあげられる。

免疫系の崩壊が進むにつれ、ほとんどのHIV感染者が継続的な、そして次第に激し さを増していく病状に襲われる。病状の進行段階ごとに、発病の原因となる異なった非自己が免疫系を突破する。

だが、重要なのは、例えHIVに感染していても、治療でウイルスを抑え込んでいればエイズをさせることはないということである。

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