「終息」と「収束」が混乱している。 新型コロナウイルスとの闘いに「終息」はない。

                               91日前


「終息」と「収束」が混乱している。
新型コロナウイルスとの闘いに「終息」はない。


そもそも、人類にウイルスとの闘いを「終息」させる力能などなく、ウイルスが生命体であるかどうかは議論が分かれるが、ウイルス撲滅とは随分不遜な考え方である。私たちはこうしたウイルスと共生していかねばならないのである。


だが、人類社会は、この騒動を「収束」させなければならない。


日本政府はこの「終息」と「収束」を取り違えてはならない。「終息宣言」は、ウイルスとの勝負に、完全に勝利していないとこの宣言は出せない。ましてや、当初からウイルスとの闘いに向き合うことなく、時間切れを狙った、意味のないパス回し繰り返しているだけでは、「終息」どころか「収束」もおぼつかない。

人類はこの未知のウイルスと共生していかねばならないのは厳然とした事実である。今、やるべきことはそのピークコントロールについてである。つまり、ピークを調整しながら社会は新型ウイルスの感染を受け入れざるを得ないのが現実なのである。


何もかもが周回遅れで、そして、何もかもがずれている。


世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は2日、新型コロナウイルスの感染拡大についてWHOは韓国、イタリア、イラン、日本の情勢を最も懸念していると述べた。

この国の「騒ぎすぎ」、「検査不要」の世論が、政府のウイルス対策の初動を決定的に誤らせ、当初より検査体制と情報開示を徹底していれば日本社会はこのようなパニックに陥ることはなかったはずである。
だが、今からでも遅くはない。徹底した検査体制と情報開示が実行できれば、政府のやることは「緊急事態宣言」ではなく、「収束宣言」である。
各国が日本への渡航に関して自粛勧告を出すなどの動きが出始めている。日本という政府や国に対する不信感を払拭しなければ、渡航禁止が現実味を帯び、そうなれば、オリンピックどころの騒ぎではなくなる。

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