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HECPホーム・エレクトロニクスカフェ-「バウヒュッテ」コンソーシアム・プロジェクト❺

(5)HECPホームエレクトロニクス・カフェー
カフェという名の「茶室」

初めに「茶」があった。そのためにアーキテクチュアー建物が造られた。
まさにそれは「茶室」ではないか。

「茶」には人間と自然、人間と人間の関係に思想があります。「茶室」の中ではビジネスの話や諍いさかい、戦いの話などはしないで、人生とか芸術、哲学、自然の美しさを語り合う。「茶室」においてのみ人は落ち着いて美の崇拝に身をささげることができる。
バウヒュッテはドアや隔たりをできるだけなくして連続性を高めた空間に仕上がっているのだが、唯一、茶室だけは蔡が一人になれる場所ということで遮蔽し、周囲から断絶できるようになっている。人間は狭い空間が欲しいということなのです。
そもそも家というのは「茶」を絶やさないために必要であって、親密になれるから。お茶をやる習慣のあるなしはおいておいても。「茶室」を造るということは、外敵から身を守るため、暖をとるため、そして調理するために親密になれる場所をつくることになります。

「茶室」という概念は外国にはありません。海外では戸外においては、お茶はカフェで飲む、あるいはレストランで飲むものです。「茶」に特化した空間ではなく、プライベートな瞑想をしたり、ゲストルームとしても使いたい。ルールを崩しながらも、シンプルな侘びの雰囲気と「茶室」がもつ独特の親密性を保つこと「茶室」は簡素にして俗を離れているから真に外界のわずらわしさを遠ざかった聖堂である。

ホームエレクトロニクス・カフェは、WAB-TEA(侘ぶ茶)と呼ば れ、「できすぎず、もてなさず」の、何もしないサービスは、謙虚で人を差別しない心で、謙譲かつ公平な心の大切さを具現していま す。


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