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自然土壌微生物由来のイベルメクチンは、 「コロナ均衡」を打ち破るための、客体因子〈ゲームチェンジャー〉となる予感がする。


自然土壌微生物由来のイベルメクチンは、「コロナ均衡」を打ち破るための、客体因子〈ゲームチェンジャー〉となる予感がする。




イベルメクチンは、
一人の日本人科学者による壮大なビッグピクチャーだ。



自然土壌微生物由来のイベルメクチンは、「コロナ均衡」を打ち破るための、客体因子〈ゲームチェンジャー〉となる予感がする。科学は一定の概念群を所与としたうえで、概念同士をつなぐ関数を創造する営みであるのに対して、僕たちのような反知性の非科学の一介の芸術家は、決してそうした理路は取らない。

科学者や知性派と呼ばれる人たちはこのエビデンスという言葉を好んで使うが、その概念は信頼性の高い臨床研究による実証結果のことである。比較試験やメタ分析などの統計学的な見解が重要だが、それ以上に重要なのは臨床である。つまり、評価・治療・予防などそれぞれのカテゴリーに応じて,汎化した臨床的な見解と同時に臨床から得る直観とイマジネーションが何よりも重要になってくる。

科学と芸術は同じ概念の領域にあり、重要なのは直観とイマジネーションである。因数分解のたすき掛けで、大きな数字を分解したい場合は、直観で当てはめてイマジネーションを展開する。僕たちは、化学合成法が進 歩したとはいえ微生物の生産する化合物をはじめとする天然物化合物は,人知を超えた有用化合物の源としていまだにその価値を失っていないと考える。

ワクチンに過大な期待しても無駄だ。ワクチンではパンデミックを制御できない。ワクチン自体の効果の問題だけではなく、保存、流通、コストにおいて一部先進国は供与できるが、それでは、全人類を救うことはできない。イベルメクチンの特徴は、とにかく値段が安いこと。1錠700円程度だ。だから、毎年何億人という人が飲むことができる。しかも、この薬は副作用もなく、医師や看護師の手を要しない。

自然土壌微生物由来のイベルメクチンのノーベル賞受賞は数ある受賞の中でも全く非の打ち所がない突き抜けて素晴らしいものであると言える。
医薬品の開発に対してノーベル賞が贈られたのは1988年以来27年ぶりであり、その前は1957年まで遡らねばならない。

新薬を探すには、様々なアプローチが存在する。安全性が確認された既存の薬から、治療薬を探すいわゆるドラッグリポジショニングは極めて有効である。アベルメクチンの化学誘導体であるイベルメクチンも新型コロナウイルスを抑制することが報告されている。

イベルメクチンが新型コロナウイルス感染症の治療に使われ始めるきっかけとなったのが、2020年3月に「イベルメクチンが新型コロナウイルスの細胞レベルでの増殖を阻害する」という内容の論文が発表されて以来、各国で臨床実験が開始され、治験の成果を待たずに医師による使用が認められる観察研究が加速するようになり、4月にはイベルメクチンによって著しく感染者の致死率が下がったとするデータが示された。

今回の新型コロナウイルスは、感染症状から見れば、インフルエンザによく似ているが、一つには潜伏期間が長くて、感染したとしてもすぐには発症しないことが多い。そして無症状の人が多い。問題なのはこの無症状の人からも人に感染することである。

感染経路についても飛沫であったり空気感染であったり食べ物であったり非常に多彩で、一旦感染するとウイルスはすべての臓器に入り込むことができる。しかも、RNAウイルスなので、ウイルス変異を繰り返す。

恐ろしいのは、新型コロナウイルスの遺伝子は遺伝子配列の4か所がエイズウイルスと同じだという点である。イベルメクチンは駆虫薬として、19年には世界で4億人以上に投与され、大きな副作用は確認されていない。新型コロナへの治療薬としては、インドやペルーなど29カ国で研究が続けられている。

SARS-CoV-2などのコロナウイルスは、脂質二重層と外膜タンパク質からなるエンベロープ(外膜)でウイルスゲノムRNAが囲まれている。SARS-CoV-2はエンベロープに存在するSpikeタンパク質(Sタンパク質)が細胞膜の受容体(ACE2受容体)に結合したあと、ヒトの細胞への侵入を開始する。

イベルメクチンはコロナウイルス蛋白の核内移行を抑制することで作用を発揮すると考えられている。大村博士が採ったのは、土壌中に潜む細菌の生産する化合物を探す、いわゆる「発酵法」であった。土の成分や環境によって、棲んでいる細菌はそれぞれ異なる。各地の土を集めてきて菌を純粋培養し、その作り出す成分を抽出する。


僕たちはユーグリットな「土壌」の上で生きている。


僕たちは「大陸地殻」と呼ばれる岩盤の上に生きている。その厚さは30~50キロであり、大気の厚さよりもさらに薄い。だが、その岩盤に生態系は存在しない。岩石が風化作用で細かくなり礫や砂・土の層を作り、さらにその上に生物が移動して来て有機物の豊かな表土の層を形成する。

生物が豊かな生態系を営んでいるのは、この表土層である。そして、陸地における表土の厚さは、だいたい30センチから1メートルのきわめて薄い膜なのである。残念なことに、この膜は一度剥がれてしまうと、取り返しがつかない。自然の力のみに任せた場合、2センチ程度の表土を復活させるのに数百年を要するという試算もある。

つまり、地球上の生命は、きわめて薄い層の中で生きているということが、そして、その薄い層の環境はきわめてデリケートなのである。地面を覆う土は、岩石のかけらや粘土、植物などの死がいが混ざったものである。岩石が風化してできたかけらが積み重なり、そこへ火山灰などから溶け出した無機物が反応して粘土となる。そこに植物が生え、小動物が生きる。すみついた微生物は植物や小動物の死がいや排泄物を分解し、「腐植」と呼ばれる有機物をつくる。これらの物質が反応しあって土独特の構造がつくられる。

土は気候や地形、生物の影響を受け、有機物と無機物が組み合わさって長い時間かけて出来上がったものである。農業でいう「土づくり」とは、耕し、肥料を入れるなどの手をほどこすことで土の性質を変え、植物の生育に適した環境にすることだ。
土の中には病原菌や未知の微生物がたくさん存在する。土は生態系や植物の基盤となる。生物に栄養と居場所を与えるので、多く種類の生物が集まっている。ミミズやダニのような土壌動物のほかに、土1グラムあたり1億以上もの微生物がいるといわれる。
人類が土壌を摂食する文化は世界各地に分布しており、消化作用の促進、滋養強壮、 解毒などの効果があるとされている。

大村教授がゴルフ場の土から有用微生物をみつけた話は記憶に新しいが、じつは、土の中にいる微生物は有用菌ばかりでなく、無限の可能性を秘めているのである。
大村教授が採ったのは、土壌中に潜む細菌の生産する化合物を探す、いわゆる「発酵法」であった。

土の成分や環境によって、棲んでいる細菌はそれぞれ異なる。各地の土を集めてきて菌を純粋培養し、その作り出す成分を抽出する。この抽出液を様々な試験にかけ、何らかの生理作用を持つものが見つかったら、これを精製して有効成分のみを分離する。得られた成分は、動物実験でも有効か、毒性はないか、生体内での挙動はどうかなど試験を進め、優れたものを選び抜いていく。

しかし、現在の技術で培養可能な微生物はせいぜい1%であり、残り99%の細菌が生み出す資源は、まだ全く手付かずのままだ。技術革新によって、この宝の山にアクセスが可能になる日が来るかもしれないが、その頃には見つかった化合物を薬に育てる技術は散逸しているかもしれない。

イベルメクチンは、開発途上国を中心に多くの患者を救ってきた。いまなお世界では寄生虫を原因とする感染症で多くの人が命を落としているのだ。寄生虫はウイルスと同様に、宿主の体にとりつき、その栄養を奪ってぬくぬくと生活する。場合によっては、さんざん世話になったはずの宿主を病に追い込み、時に命を奪いさえする。

僕たちが住んでいるのは、寄生生物の惑星だ。植物、昆虫、哺乳動物をはじめ、あらゆる生物に対して寄生する生物が存在する。目に見えないほど小さな細菌には、もっと小さなウイルスが寄生する。近年の報告によれば、そのウイルスにさえも寄生するウイルスがいることがわかってきた。人類は寄生虫やウイルスにとって格好の棲み家なのである。

新型コロナへの治療薬としては、インドやペルーなど29カ国で研究が続けられている。日本ではイベルメクチンの知名度が低いが世界では駆虫薬として知られ、新型コロナの治療効果の検証が進んでいる。日本でも新型コロナ治療薬としての可能性を広く知ってもらい、治験が進んで行くことを期待する。

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