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HECPホーム・エレクトロニクスカフェ 「バウヒュッテ」コンソーシアム・プロジェクト❶

(1)「バウヒュッテ」ー小工(ショーク)の小工芸家組合運動

美術建築教育を受けていないアールブリュットな芸術家ー
小工(ショーク)による小工芸家組合運動

小工(ショーク)とは、建築や美術教育や訓練を受けておらず、名声や賞歴を目指すでもなく、既成の芸術の流派や傾向・モードに一切とらわれることのない生の表現をする無造作・不作為の な小工芸の表象を目指す「アールブリュット」を志向する無名の小工芸家たちの総称です。

侘び寂び、シャビー、プリミティブ、ミニマルなど、小工(ショーク)の芸術はどれにもあてはまりません。
現代の小工(ショーク)は社会的に排除された人々の専門的な技能を持たないアールブリュット芸術を指し、一般的なアカデミーから生まれる建築家や現代美術家とは一線を画します。

スタティックでモニュメンタルな造形を想像することではなく、人間の動的なアクションのなかで考える存在で、その芸術は、表現と鑑賞が相互に作用し合うことなどで、精神的・感覚的な変動を得ようとする活動です。つまり、「コンセクエンス」ー 作品をつくるのではありません、現象をつくるのが私たちの仕事なのです。

小工(ショーク)の芸術は歴史に残る。しかし、古典アートとして君臨するような残り方ではないでしょう。時代や人間が狭隘さへとのめり込んでいくときに、静かにブレーキを踏んでくれる、そんな残り方だと思います。

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