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インターネットで知の連鎖が起きていない気がする

約30年前、とある新聞にインターネットに関する記事を書かせていただきました。
当時主流だったPCのOSはMicrosoftのWindows 3.1でしたから、TCP/IP接続が標準ではなかったので、IBMのOS/2 Warpを使ってインターネットに接続していました。
接続するのは「ピーヒャラヒャラ」のモデムで、その通信速度は64Kbpsまたは128Kbps。
なので、当然テキストでのやり取りがほとんどで、動画配信なんてもんは想像さえできない状況でした。
コミュニケーションの主流はパソコン通信で、ニフティサーブ、PC-VAN、アスキーネットなど。
オフミ(オフライン・ミーティング)も頻繁にやっていて、いろんな方面=ヤベー方含む(笑)の方々とのコミュニケーションによって、自分の考えなどの幅が大きく大きく広がりました。
現在のYouTubeでは様々なコラボがなされていて、例えば、武尊とワンオクのTakaとか、朝倉未来と那須川天心とか、TVや雑誌ではありえないような素敵なコンテンツが出てきています。

また、TVは基本的にネガティブなことを言いませんが、YouTubeはなんでもありですよね。
それがマイナスに働いちゃってることが多いように感じていますが、例えば格闘技の解説などは本音の部分が出るのでなかなか面白いんですよ。

でも、そもそも私はYouTubeをほとんど見ないし、あまり心に残りません。
その理由は、日経系の新聞をすべてタイピングしてた時期があって、やっぱり文字で残すことが重要だって思うからです。
簡単に文字検索できますしね。
話が逸れてしまいましたが、今はTwitterや YouTubeやInstagramなどで、批判や誹謗中傷などを含む投稿が集中する「炎上」が頻繁に起きています。
パソコン通信時代にも同様のことは起きていたんですけど、今起きているような公衆便所の落書きレベルのやり取りは、ほとんどありませんでした。
おそらくですが、他人を批判することで、自分を優位な立場にしているんでしょうけど、それって自分にとって何かプラスになるんでしょうか?
インターネットが当たり前になり、iPhoneなどのスマートフォンで常に接続できちゃう。
こんなこと、30年前には考えられないことでした。
なのに、知の連鎖がほとんど起きていない気がするんです。
TikTokではダンスの連鎖なんかが起きていて、私も真似してみましたが、凡人な58歳には無理でした。

ってーか、ビジネスホテルで練習してたら、うるさいって苦情が入った(笑)
でもこれも、群れをなして同じことをしているだけだという考え方もできます。
SEKAI NO OWARIの『Habit』のMVを見て、私はそう感じました。

TikTokやYouTubeなどが悪いと言いたいのでは、けっしてありません。
一方的な批判なんてのはなんの意味もないので、もっともっと個々の知の連鎖が起きてほしいなって思うんです。
まあ私もいろんな過去があって、今はまったく実践できていないんですけど、また前向きに進めていこうと思い始めた次第です。

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