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「期待感」VS「達成感」。そしてその次は

2024年1月28日(日)
国立競技場
ハーフマラソンスタート:8:30
ハーフマラソン出場:6,312名(エントリーベース)
第21回 新宿シティーハーフマラソン。
行ってきました!

レースの日の朝食は自分には何が一番いいのかよくわかっていません。今日は、とにかく寒いこともあって温まりたくて、残っていた具沢山の味噌汁と、バナナ一本、いつもの丁寧に淹れたコーヒーで朝食を済ませ、国立競技場駅に向かうのに都営大江戸線に乗りました。すでにそれらしき人々があちらにこちらに。どの顔も気合十分です。国立競技場ではその数が更に増え、ランナーで駅が占有されたかのようです。
天気は曇り。温度は7時時点で2度でした。長袖のランニングシャツとTシャツでは待機期間中が非常に寒いのですが、走り始めて体が温まるまでの辛抱。大会プログラムには「スタートまでの上着着用は可」と書かれていて、そのつもりもしたのですが、会場に着いて見るとそんな人は見かけなかったし、まあ何とかなるだろうと走りの恰好で、所定の場所に荷物を預かってもらい、スタート地点に向かいます。軽く体を動かしながら。

スタート地点での待機が約40分。この時間が結構辛いのです。ひたすら軽く体を動かしながらそのときを待つ。しかしそれでもその間、少しずつ体内のアドレナリンが集結して少しずつ噴出してくるのがわかります。時間にしてスタートまでの10分程度。この時間が私は一番好きです。これまでの3か月程度の準備が、この時間にすべて凝縮されて蘇ります。「やることはやった!」「できる!!」「できる!!!」「できる!!!!」。
「パーン!」

本来は最高潮であるものなのですが、走り始めると、これまでのアドレナリンは、ゆっくりと元の体内に戻ってしまうのは何故なのでしょう?一応走りのペースを掴むのに頭は働かせます。でも、徐々にそれは単調になり、そのペースを守ることだけにしか使われなくなってしまう。ただ単調なんです。そしてその単調さの中に、乳酸が溜まり始め、以降ずうっとその量の調節に頭を悩ませることになります。ただただ早くこの時間が終わって欲しい。1km毎の表示が出るたびに同じことを考えます。ずっとその繰り返し。

まあしかし、いつかはその時は来るんですね。国立競技場の建物が見えてきました。「あと少し」。ふくらはぎの悲鳴をなだめなだめ、最後に残されたエネルギーを使い切る心境で、ゴールに向かいます。「やったー!!」。
もちろんですが、非常に気持ちがいい。爽快感で一杯です。タイムは、自己ベストには至りませんが、それでも前回のサクランボマラソンより3分以上早い!上出来ですよ。
って、でも、そこまでなんです。

ともあれ、終わりました。
問題は次だ。あと10年は「走りとおしたい」。
しかし、何をモチベーションにしていくか、ちょっと考えてしまいました。
結構辛い。
所詮は市民ランナーです。「楽しさ」が一番のベースに来るものです。最初と最後だけの自分の納得感だけで、10年間続けられるのか。もっとゆっくりと考えてみようと思います。せっかくの名所を走るのに、周りの景色を目に入れないのはもったいないのでは。例えば有名な「メドックマラソン」というのが世の中にあります。ワインを飲みながら走る!仮装が必須。 なかなかすごい文化ですよね。こういうところでの「楽しさ」の神髄を掴むのも、かなり面白いかもしれません。


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