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豆を炊く

どうも

 よろしくお願いします。

今回使うのは5種類ですね。上から時計回りにうずら豆、レンズ豆、金時豆、ひよこ豆、そして白いんげん豆です。

   さっそく作っていきます。まずは金時豆ですね。乾燥した豆は煮る前に一晩水に浸します。
   待ち時間の間、いきさつを話しますね。料理に使われてる豆のイメージって、ほかの食材に比べてなんとなく薄いと思うんです。主張の強い味ではないし、よく食べる金時豆、黒豆、大豆などもとりあえずで口に入れていて、まずくはないけど進んで食べるかと言われるとそうでもないような。それがどうして

一晩たちました。

左が浸す前、右が浸した後ですね

   せっかくなので、金時豆を乾燥したままで食べてみると、なんともえぐみがすごかったです。一瞬で目が覚めました。致死量を測れそうな味がします。少し不安を覚えましたが、とりあえず調理に入ります。

できました。 

ひとくち食べると、今までの金時豆のイメージとは違う味わいがありました。やさしい甘みがじわりと口に伝わります。めちゃめちゃおいしい。作りたてであたたかいのも影響しているかもしれません。
   おいしいですね。こんな味とは思いませんでした。え?おいしっ。甘さだいぶ控えめのつぶあんみたいな味と食感がします。作り方も、工程としては煮るだけなので、どこか油断していました。
   これはいいですね、作ってみてよかったです。思わぬ幸先のよさで楽しみになってきました。
(参考レシピ:https://www.sirogohan.com/sp/recipe/kintoki/)


   続いてはうずら豆です。それぞれの色の違いが見ているとかわいらしく思えてきます。黒っぽい左端のはあまりありませんでした、レアです。

それでは水に浸します。さて、続きを書きますね。それがどうして豆料理を試そうと思い立ったのかというと、本に書かれてあったからです。宮下奈都さんのエッセイや小説に度々豆の話が出てくるんですが、すごくおいしそうな書かれ方をしているんですね。思わず興味をそそられ、自分で試してみようと思い、作るにいたりました。そもそも今回

一晩寝かせおわりました。

左が前、右が後です

   うずら豆はそのまま食べると、だめでした。やはり金時豆と同じくえぐみが襲ってきます。金時豆より早く味がした気がするので余計よくないですね。
   調理しましょう。

できましたね。

鶏もも肉とうずら豆のトマト煮込みです。これは!あまり馴染みのない味がします。トマトベースの酸味とスパイスの風味で、インド料理屋さんのカレーのような雰囲気もありますね。いい具合に箸が進む味付けです。うずら豆は噛むと少しざらざらした枝豆のような食感で、味わいに合う食べごこちでいいですね。弾力のあるお肉と一緒に食べると、味や感触の差も楽しめますね。いろんな味がしみている玉ねぎもおいしいです。相性の良い食材どうしが、スパイスやトマトでさらにおいしくまとまっているようです。
(参考レシピ:https://youtu.be/Crz0k9JyELQ)

3つ目はひよこ豆です。そもそも今回調べるまで、豆ってどこで買えばいいのかすら知らなかったんですよね。ネットで探して、ここで使っている豆はすべて築地の三栄商会さんで買いました。築地にはあと2店舗くらい豆を中心に販売している店もありましたね。築地には初めて訪れたんですが

一晩たったようです。

左前、右後

   水で戻すとだいぶ印象が変わりましたね。乾燥したままのひよこ豆は、とにかく硬すぎて歯が通りませんでした。ですががしがしと噛んでいるうちに、ゆっくりと青っぽいえぐみがしみだしてきます。みなさんも気をつけてください。
   それでは調理にうつりましょう。

   ひよこ豆のカレーです。カレー好きなのでたのしみですね。いただきます。
   おいしい!とてもおいしいです!味付けがおいしいのはもちろん、噛めば噛むだけ豆の美味しさとスパイス、他の具材の美味しさが出てきて、どんどん食べ進めたくなる味をしています。おいしい!気に入りました。しっかりと豆あってこそのおいしさになっていて、とても素晴らしいですね。
(参考レシピ:https://youtu.be/Eo7lo-7T7UQ)

真ん中右あたりがレンズ豆です

   次はレンズ豆です。今回の豆の中では最も小さいですね、火が簡単に通るので、水に浸す必要はないみたいです。そのまま食べると噛み砕きやすく、えぐみも口に広がりやすいです。
  さて、調理します。

   レンズ豆のスープです。せっかくなので、好きなクルトンも加えています。さっそくいただきましょう。
  こちら、馴染みがないのでどんな味になるのか予想もあまりつかなかったんですが、思ったより自然な味わいですね。適度な小ささと食感で、大きめのごまのような感じがしていますね。ぷつぷつと噛める食感がたのしくて良いと思います。水に浸す工程が不要なので、手軽に使えるのも便利でいいですね。
(参考レシピ:https://youtu.be/k68tEChfud4)

   最後は白いんげん豆です。大手芒、銀手芒なんて呼び方もあるみたいです、語感がかっこよくて好きですね。水に浸しましょう。
   豆を買うため、築地に初めて訪れたんですが、とても良い場所でした。行くまではなんか魚が売っているらしい、なんてざっくりとしたイメージしか無かったんですよね。海鮮のほかにお肉や豆のお店など、雑多なおいしいものの店舗が所狭しとならんでいるので、眺めるだけでも相当楽しかったです。普段から料理する人ならめちゃめちゃ満喫できるんじゃないでしょうか。私もまたなにか目当てに行こうと思います。

一晩たちましたね。


白いんげんをそのまま食べると、やはりよくないです。こころなしかほかの豆よりえぐみは弱かったのはいいですね。


   白いんげんと豚肉の煮込み、カスレというらしい料理です。今回作ったものの中ではいちばん具材が多いですね。食べてみましょう。
   おいしいですね!お肉を3種類(ソーセージ、ベーコン、豚肩肉)とたくさん入れているので、豆の印象が弱くなってしまうのではないかと心配していましたが、実にうまく噛み合っています。
  お肉のうまみが強い分、豆のほくほくとした素朴な味がおいしく味わうことができ、それぞれの食材を食べる度にそのものの美味しさが楽しめて、いいですね。ポトフや肉じゃがが好きな人はきっと気に入るのではないでしょうか。いい締めくくりの料理になりましたね。
(参考レシピ:https://youtu.be/GTr3fpoG6IE)


おわりに

   今回5つの豆をそれぞれ食べてみて、5通りの味わいに驚いていました。ひとくくりに豆といっても、大きさ、食感や微妙な味の違いなどによって、こうも楽しみ方が変わるんだなと毎回楽しくいただけました。 
   乾燥豆で作ってみたのもよかったです。からからの豆が一晩水に浸すとぷくぷくになって、調理されるのを待っているという状況が、少し心の余裕を空けてくれたようにおもえます。自分が慣れていないこともあり、自炊といえば慌ただしいイメージがあったんですが、一晩かけて準備を進めることで、ゆるりとのんびり作れていた気がします。
   作ったことのない料理を作ってみる、という体験は、日々を少し彩ってくれるものだと思います。気軽に、習慣になるまで少しずつやっていけると嬉しいですね。楽しい時間が作れてよかったです。
  ではまた。

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