そこら中に、凶器は落ちている

久しぶりに慌てて救急要請をした夜があった。その日は夫の帰りが遅く、子どもふたりをお風呂に入れて、さあご飯を食べさせようというところだった。

次女を椅子に座らせて、ひと口目をあーんしたところで突然次女が泣き出した。その直後からえづきだし、思った。なんか詰まったな。しかしひと口目の離乳食、詰まるほどの大きさのものはないようにしたはずだし、いきなり詰まるなんてなんだ？と思ったが、とにかくこれ以上詰まるとまずいので、よく動画で見た吐かせるやつと背中を叩いてみる。が、何もでてこない。

抱っこをして、泣き続ける次女、泣いているということは息はできている。時々えずいているし、泣き続けるともっと奥まで入るかも…。と再度口を見ると、白っぽいシールみたいなものが。こんなもの、どこにあったんだろう…？
口に手を入れて取り出そうとするが取れず。余計に奥に行きそうになる。抱っこしたままなので、片手ではうまいこといかない。かといって横にするとまた泣きが激しくなって、詰まりだす。

うーん…本当は救急相談とかに電話すればいいのかもしれないが、そうこうしてる間に詰まってしまったら。シールも、実はもっと奥までいるのかもしれないし…。逡巡して、思い切って119要請をした。

幸い、待っている間に口の中まで出てきたようで、救急隊の人が来てくれるときには口を開けると見えていた。救急車には一旦乗り込んだものの、口の中のものを取ってもらい、聴診した感じ他に何か詰まっている様子もないとのことで搬送はされずに終わった。

紙とか、小さいシールとか、おもちゃは飲み込まないように気をつけていたけれど、まさかおしりふきのフタのシールを噛みちぎって口の中に含んでいるとは…。これから飲食する前に口の中に何か入っていないかチェックしないといけないな。

大事に至らずよかったけれども、救急隊の人には迷惑をかけてしまった。なにより次女と長女にも不安と負担を与えてしまった。夫も職場からできる限り早く帰ってきてはくれたけども、ワンオペの難しさを改めて痛感した夜だった。