見出し画像

#1 マイクロインタラクション

最近、マイクロインタラクションって本を読んでます。

もともと「マイクロインタラクション」という言葉自体は聞いたことがあって、

「ボタン押したらいい感じの反応する、とかそんな感じ?」くらいの認識でした。

ただこの本を読んでみると、マイクロインタラクションってもう少し広い概念のようで、

今週は、この「マイクロインタラクション」について取り上げようと思います。

マイクロインタラクションってなんですか?

マイクロインタラクションはもう少し広い概念っぽい、と書きましたが、書籍には以下のように書いています。

マイクロインタラクションとは、単一のシナリオに基づいてひとつの作業だけをこなす最小単位のインタラクションのことです。

『マイクロインタラクション』Dan Saffer 著、武舎 広幸、武舎 るみ 訳
https://www.oreilly.co.jp/books/9784873116594/

例えば note というサービスを例にすると、

「下書き保存ボタンを押す & 下書き保存しましたと表示される」「記事を公開する & 労いのメッセージが表示される」とか、

つまり、そういう「ユーザーが何かする」「それに対して反応がある」というセットのことのようです。

大事なポイント

上記でサラッと書きましたが、書籍ではさらに詳しくマイクロインタラクションが何によって構成されているか説明されています。

マイクロインタラクションの構成要素は、大きく4つです。

  1. トリガー

  2. ルール

  3. フィードバック

  4. ループとモード

この4つの分け方が重要で、特に1から3までの3つが基本になりそうです。


上で書いた note の例に当てはめると、

  • 下書き保存したら(1. トリガー)、保存ができたと表示する(3. フィードバック)

  • 記事への何らかの変更を保存した時は、ユーザーに正常に完了できたことを伝える (2. ルール)

という感じです。

多分ルールを意識することが大事で、

「2.ルール」に基づいて「1. トリガー」に対して一貫した「2.フィードバック」をすることで、

ユーザーは「このサービスはこういう感じで使えばいいね」って、慣れ親しみやすくなるような効果が見込めます。

(4番の「ループとモード」は上級編なので、端折ろうと思います。興味ある人は本を読んでみてください。)

Resize.fm #73 

僕が大好きな Resize.fm という Podcast でもマイクロインタラクションが取り上げられていておすすめです。

マイクロインタラクションをデザインしていくことで、マクロなインタラクション(ユーザー体験) もデザインすることに繋がるんじゃないか、という話でとても面白かったです。



マイクロインタラクションで、重要な話は終わりました。

以下では、自分なりにマイクロインタラクションについて考えたことを書いています。



人間も同じ?

人同士のコミュニケーションでも、親しくなってくると「こういう時、こういうことをしてくる」的なことが少しずつ分かってきたりするので、

マイクロインタラクションによってサービスに親しみ持ってもらう、的なところと通じるものがありそうだと思いました。

プラットフォームとしての体験ってなんだろ

ちょいちょい聞く話として、「この iOS アプリ、クロスプラットフォームの技術使ってるせいでプラットフォームとしての体験損ねてるねー」的な話題。

よく Flutter を使ったりする身としてはウッてなりますが、これもマイクロインタラクションの文脈で考えられそうだな、と思いました。

「プラットフォームとしての体験 = プラットフォーム固有のマイクロインタラクションのルール」なんじゃないか、と。

つまり、「うわ、ここでこのダイアログ出すの、iOS のマイクロインタラクションのルールに基づいてないね」って話なんじゃないか、と。

Human Interface Guideline はマイクロインタラクションのルールブックでもあるのだな、と思いました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?