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札六SLUGGERS【22→23】

22年オフから23年シーズン前の洗い直し企画。比較的投手陣に耳目がかたよりつつあるようなので、この投手陣に対峙する各チームが誇る強打者、好打者を確認していこうかと。なお、掲載順に特別な意図はありません。

◇志村瞭(北海学園大学)

22年春2本、さらに秋にも1本の本塁打を放った学園の志村瞭。素直に振り出されるバットから美しい放物線に乗せてボールをスタンドへと運び込む。1年秋のデビュー時から背番号24をつけていた記憶があったが、調べ直すとデビュー時の背番号は46番。当時の24番は稲童丸淳。受け継がれる学園巧打者の系譜。

23年は外野から三塁へコンバートされるとの情報。現在札六で空席の<強打のサード>としてラストイヤーの活躍を期待。

◇杉木優斗(札幌大学)

22年春大谷戦で3点本塁打を放ったのが札大の杉木優斗。185センチ91キロの堂堂たる体躯から天に突き刺されとばかりに渾身のフルスイングを繰り出しグラウンド全体の空気をも振動させるのではないかという様は迫力充分。残念ながら秋は出番を逃していたが来春復活を告げる一振りを待ちたい。

◇飯田柊哉(札幌大谷大学)

言わずと知れた明治神宮大会優勝チームを率いたキャプテン。札六初アーチは21年春開幕戦、札大の山川から。福岡爽太との連続本塁打がいまだに鮮烈な印象を残している。22年春は東海登坂から右中間へ本塁打。山川・登坂といったエース投手から一打を放つあたりに大物感が漂う。右方向への強打が魅力。

◇大井辰典(星槎道都大学)

投手からの転向組。野手登録となった21年秋リーグ戦後のOP戦でAチーム5番左翼に起用されていたこともあり、期待の高さをうかがわせた。その後、リーグ戦では快音が響かなかったが、22年秋トーナメントの準決勝では2打席連続の本塁打を放つ。主砲岡崎が抜け一旦空席の右強打者枠に食い込んでくるのか注目。

◇林祥大(東海大学札幌キャンパス)

22年春彗星の如く登場した三塁手。巧みなバットコントロールで安打を量産、リーグ最多タイの17安打でベストナインを獲得。2番打者として好機創出、さらには得点者(10打点)としても優勝に貢献。浦田純平・真の後継者になりうるかは来春の答え合わせ事項。22春札六三塁打王(3本)。

◇藤原健裕(北海道大学)

22年春指名打者でベストナインを獲得。一節大谷戦そして北翔との順位決定戦で本塁打を記録。後者は<麻生ラン>と言えなくもないが、振り切っていたからこその柵越えであったことも確か。潔い振り抜きが生んだ粘りの一打。終盤巧者そして曲者軍団・北大の一翼をはんなり打法で担う。

◇佐野翔騎郎(札幌大学)

札大の切込み隊長。22年春は打率6位にくい込むんだがベストナイン獲得ならずも秋は悲願のベストナインを獲得。春開幕戦で完封負け後の次戦で先制適時打(これが札大22年最初の得点)。その後千歳での大谷戦9回裏二死から3点ビハインドを跳ね返す同点本塁打を放つなど勝負所での冴えを見せた。

◇金野颯汰(北海学園大学)

22年春道都を沈めた麻生での満塁本塁打が強烈な印象を残すが、札六初安打(21年秋北翔戦)を放った打席での雰囲気~代打で登場、構えた時点で勝負あったかのような匂いを漂わせ、初球を捉えて右前適時打~も今だに忘れがたい。22年秋は極度の不振に苦しんだが復活を期待したい。

◇河野優希(北翔大学)

22年春打率4割越えで影の首位打者候補(規定打席未達)。秋は二部ながら打率3位で外野手1枠目のベストナインを獲得。22年春北大戦でのサヨナラ2点本塁打、大谷との栗沢決戦で放った2打席連続本塁打の印象が鮮烈。ランサーズ山脈主峰としてチームを一部に引き上げることができるか。

◇塚本和真(東海大学札幌キャンパス)

22年春ベストナイン外野手(2枠目)。林と共に秋春の連覇に貢献。開幕を5番で迎えたが二節の3試合では4番に抜擢も。春全12試合中10試合で安打、また一節の札大戦では本塁打も記録。秋は開幕こそ3番スタメンに入るも4試合出場(1安打)と調子上がらず。復調が待たれる背番号79。

◇佐藤颯馬(札幌大谷大学)

春一節北大戦で2点本塁打を記録。しかし(リーグ戦を通して見たときに)捉え切った当たり~芯で食った~の打球の鋭さが未だ結果に直結しないもどかしさを抱える。出場したすべての試合で4番に座ったのは一部全チーム中で佐藤だけかと。ここにチームの中での期待の高さが揺らぎなくあらわれている。さらに秋からは遊撃にも入りさらに攻守の中枢を担うことに。前後に好打者並ぶ大谷打線。佐藤3年目の爆発がチーム躍進の最重要キーになることは間違いがないはず。

◇今利之(北海道大学)

春は打率0.310でリーグ10位、ベストナインの次点に食い込む。終盤巧者の一主謀者で試合終盤の勝負所で効果的な安打を放っていた印象。加えて二節東海戦で先頭打者本塁打を放つなどJOKER的な一面も。秋の不振に本人が一番苦しんだ筈だが、札六全体の彩りにも影響は少なくなかった。想定不能、奔放な打撃が戻ってくることを期待。

◇須崎亮(星槎道都大学)

プロスペクト枠。春トーナメントの準決札大戦で2安打、決勝の国際A戦では2塁打2本を放ち優勝に貢献。期待と背番号24を背負い秋を迎える。2試合でスタメンに起用されたが、残念ながら不発。須崎をはじめとするイレギュラーズの正規軍化が喫緊課題である筈の道都。先陣役として須崎の鋭いスイングから放たれる一打を期待したい。

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