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札六はじめての入れ替え戦はいつおこなわれたのか?その1(1976年)

全国大会への予選という位置づけで行われていた春と秋のトーナメント戦をリーグ戦にあらため、さらに加盟チームの増加という事情も加わったことで、ピラミッド構造のリーグに北海道の大学野球が形を変えたのが1976年のこと。ピラミッド構造を採用したことで、北海道の大学野球の歴史上はじめての「入れ替え戦」が行われることとなります。それでは、北海道の大学野球史上、はじめての入れ替え戦は、いつ行われたのか。まずは、このあたりを入口としながら、北海道の大学野球でくりひろげられてきた「入れ替え戦」を掘り起こしてみようと思います。

■リーグ戦開幕前夜(1976年春)

「北海道地区大学野球連盟の加盟校が18校に増え、実力差が拡大したため、秋から1部6校と2部12校に分離。1部は「北海道6大学野球リーグ」と称し、春と秋にリーグ戦で戦うことに決定。この春は最後のトーナメント方式の全道大会になった。(加盟校の増加による3部制は1978年秋から採用になる)」【引用元:北海道大学野球部100年史P150】

秋のリーグ戦移行を見据えた最後のトーナメント戦。全道大会に先立つ札樽ブロック予選結果は以下の通り。

Aブロック
北海学園大 5勝0敗
道都短大  4勝1敗
酪農大   3勝1敗
道工大   2勝3敗
東海大   1勝4敗
札教大   0勝5敗
Bブロック
札大    4勝0敗
北大    3勝1敗
札商大   3勝2敗
樽商大   1勝3敗
北星大   0勝4敗

■トーナメント大会、最後の覇者は札大

最後のトーナメント大会覇者は札大、北海学園大との決勝戦では野坂現監督も2番三塁手で出場している。トーナメント上位の札大、学園大、旭川大が秋からの1部リーグ入りを決めた。1部リーグの残り3枠を懸けて15チームによる決定トーナメント戦が行われ、北大、函館大、帯広畜産大が1部リーグ入りを決めた。試合会場はいずれも札幌中島球場で行われた。【引用元:北海学園大学硬式野球部HP】

■リーグ戦の幕が上がる(1976年秋)

「<リーグ戦時代の幕開け>昭和51年8月31日、北海道の学生野球は新しく生まれ変わった。これまでのトーナメントの大会を発展的に解消、リーグ戦に改めた。今回から1部(6校)、2部(12校)制を導入し、春、秋の王座を決める。北海道六大学野球の開幕である。」【引用元:北海学園大学硬式野球部HP】

■リーグ戦、最初の覇者は北海学園大

リーグ戦最初の覇者は北海学園大(5戦全勝)。以下2位札大、3位北大、4位旭川大、5位函館大、6位帯広畜産大。北大メンバーには、後にプロ野球の審判で活躍をされる山崎夏生さんの名前も。記念すべき開幕戦(対旭川大戦)では先制点に絡む長打を放ったとの記述が【北海道大学野球部100年史】に残されています。【引用元:北海学園大学硬式野球部HP】

■入れ替え戦は行われず・・・

初のリーグ戦閉幕後、入れ替え戦が行われたかと思いきや、6位帯広畜産大は2部へ自動降格となり、入れ替え戦は行われていません。このあたりの詳細状況はもう少し調べ上げて、次回以降に記録をしていきたいと思います。

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