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札六はじめての入れ替え戦はいつおこなわれたのか?その2(1978年)

「札六はじめての入れ替え戦」それは、1978年(昭和53年)春季リーグ戦終了後に行われていたようです。以下当時の流れを記録しておきます。

■2部先行開催、2部優勝で即1部昇格

『道内大学野球のシーズン到来を告げる道地区大学野球春季二部リーグが九日、六日間の日程で東海大、道工大、江別市営の三球場で一斉に始まった。今リーグには新たに道都大、岩教大、北見大の三校が加わり、出場チームは計十六チーム。四ブロックに分かれた予選リーグを経て、ブロック代表四チームによる決勝トーナメントで一部リーグ(道六大学)入りするチーム一校を決める。開幕したこの日はあいにくの空もようで、予定の8試合のうち、3試合が雨のため予備日の十二日に延期となったが、各チームは「この一戦が一部リーグ入りにつながる」とばかりに、一投一打に熱のこもったプレーを展開した。』(北海道新聞からの引用、1978年(昭和53年5月10日))

各ブロック分けは以下の通り
【A】旭川大、札教大、東海大、北大水産
【B】旭教大、北見工大、帯畜大、北見大
【C】酪農大、室工大、樽商大、函教大
【D】道工大、道都大、岩教大、北星大

『各ブロックの代表四校(注:太字チームが各ブロック代表)が出そろった。旭大、旭教大、酪農大、道工大の四チームで、十三日からの決勝トーナメントで一部リーグ(道六大学)入りをかけて激突する。このブロックで1、2位となったチームは一部昇格一校を除いて二部リーグに残留、3、4位チームはこの秋から始まる三部リーグに自動的に落ちることになった。』(北海道新聞からの引用)

■2部優勝の旭川大が1部「即」昇格

決勝トーナメント
準決勝:道工大7-0酪農大
準決勝:旭川大6-5旭教大
決 勝:旭川大6-4道工大

『一部リーグ(道六大学)入りをかけた道地区大学野球春季二部リーグ最終日は、十四日午後一時から東海大グラウンドで、決勝トーナメントの決勝戦、旭川大-道工大が行われ、一回に4点を先制した“打の旭川大”が道工大の追撃を振り切り、6-4で勝った。この結果、旭大は一部リーグに昇格、二十日から札幌中島球場で始まる道六大学春季リーグに出場する。』(北海道新聞からの引用)

リーグ戦再編時の
~ガラガラポンの~過渡期的な
措置だったと思われるが、
最下位チームが即降格して
5チームで残り1枠を空けて待つ1部リーグに
先行開催の2部リーグ優勝チームが
即昇格するという流れで
あったということを今回初めて知ったが、
これはこれで、なかなか興味深い
仕組みだなと感じた。

■1部最下位は札商大、入れ替え戦の相手は道工大

最下位は札商大(0勝5敗)札大(0-13)学園大(4-19)に2桁失点、2部優勝1部昇格直後の旭川大には(2-22)の大敗で入れ替え戦へまわる。相手は2部優勝の道工大(1部昇格権をかけたトーナメント優勝チームが旭川大、その後入れ替え戦出場権をかけたトーナメントが行われていて、この後者のトーナメントを制したのが道工大)。道工大は旭川大にブロック代表決勝トーナメントで4-6と食い下がっている。札商大リーグ戦での負けっぷりを見るに厳しい試合の連続であったと想像されるが、結果的に2勝1敗で道工大を退けて、1部残留を決めた模様。やはり入れ替え戦となると「別のスイッチ」が入るのだろうか?

1978年春季リーグ1部・2部入れ替え戦
 6月19日 札商大3-0道工大
 6月20日 札商大2-3X道工大
 6月21日 札商大5-1道工大
※2勝1敗で札商大が1部残留

ちなみに、この春に続く秋も、最下位に沈み入れ替え戦にまわった札商大であるが、旭教大に連勝して1部の座を死守している。

1978年秋季リーグ1部・2部入れ替え戦
 10月7日 札商大11-4旭教大
 10月8日 札商大  8-7旭教大
※2勝で札商大が1部残留

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