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第13回明治神宮野球大会北海道地区代表決定戦 10月16日(2日目)札幌学生野球 アウトサイドリポート2021 094

初戦に続き延長戦へともつれ込んだ2戦目。延長14回に東海大が逆転、この結果、対戦成績を1勝1敗となり、神宮行きの切符は明日3戦目の勝者が手にすることになった。さて、10月16日の2戦目、先制したのは東農大。3回に古間木、金子の適時打などで3点を先制。東海大は1回、2回、5回、6回と先頭打者が出塁するもいずれも無得点で終わっていたが、7回一死後、国武、相馬が連続安打。ここで中野が3点本塁打を中越に放ち同点に追い付く。その後、共に決め手を欠く展開が続いていたが、東海大は14回二死からの三連打、最後は浦田の適時打で勝ち越しに成功。昨日からの連投となっていた三番手の加賀谷がその裏の攻撃を3人で退けて逆転勝利。

東海大 000 000 300 000 01 4
東農大 003 000 000 000 00 3
*延長14回
東海大:工藤、正岡、加賀谷
東農大:石澤、林、伊藤茉央

□初戦の振り返り

東農大
・加賀谷にはとにかく翻弄された
・江川は対応していたようだ
・投手が2安打、決勝点口火も伊藤茉央安打から
・古間木、攻守に存在感。
 守りでの「前」への動きが素晴らしい
・7回以降被安打3

東海大
・加賀谷起用は見事成功、正岡も好投攻守
・7回以降に被安打7
・2度の得点機で投手に打順が廻る
・平野、相馬が2安打、
 一方で浦田、藤本がやや低調か

□2戦目以降の注目点

東農大
・遊撃上原、初戦で10度の守備機会、
 痺れる重要局面での処理に注視
・古間木申告敬遠回避策の鍵は
 前後(2番、5番)の活性化次第
・左腕投手を攻略できるか

東海大
・工藤、正岡、渡部らの継投で
 1勝1敗に持ち込みたい
・膠着状態を打破する交代選手の働きに期待
・まずはどういう形であれ得点したい

■1回~3回

先発投手は東農大石澤、東海大工藤1回表東海大の攻撃。平野四球、服部犠打失敗、宮澤晃汰三振、浦田三振。1回裏東農大、守屋俊介遊ゴロ、山田中安打、古間木右飛、金子投ゴロ。2回表東海大の攻撃。藤本一安打、国武中飛、相馬三ゴロ、中野三振。2回裏東農大、守屋秀明三ゴロ、江川三振、内田中飛。3回表東海大の攻撃、工藤三振、平野左飛、服部右飛。3回裏東農大、上原左安打、石澤三振(犠打失敗)、守屋俊介遊ゴロ(二死二塁)、山田右安打(二死一、三塁)、古間木中適時打、金子左前適時打守屋秀明、左安打、江川中飛。東農大が3点先制。

東農大が3回に3点を先制。
東海大は1回、2回と
いずれも先頭打者が出塁するが
得点には至らず。

■4回~6回

4回表東海大、宮澤晃汰三振、浦田三振、藤本三振。4回裏東農大、内田一ゴロ、上原右飛、石澤三振。5回表東海大、国武右安打、相馬犠打(一死二塁)、中野三ゴロ、工藤へ代打で塚越、三振。東海大は5回から正岡がマウンドへ。5回裏東農大、守屋俊介右飛、山田中飛、古間木ニゴロ失策、金子ニゴロ。6回表東海大、平野四球、服部犠打(一死二塁)、宮澤三振、浦田右邪飛。6回裏東農大、守屋秀明右飛、江川三振、内田へ代打清水三振。

東海大は5回、6回も先頭打者が出塁。
いずれも犠打で走者を二塁まで進めるが
後続を断たれる。
5回の攻撃で
工藤に代打が送られ、5回から
二番手正岡
がマウンドへ。
東農大は3回先制したものの、その後、
4回以降6回まで無安打。

■7回~9回

7回表東海大、藤本中直、国武右安打、相馬中安打、中野3点本塁打。東海大が3対3の同点に追い付く。正岡三ゴロ、平野死球、服部右安打、宮澤晃汰投ゴロ。7回裏東農大、上原四球、石澤への代打小田が犠打成功(一死二塁)、守屋俊介三振、山田ニゴロ。8回表東海大東農大の二番手投手は林。浦田右飛、藤本三振、国武左安打、相馬三振。8回裏東農大、古間木遊安打、金子犠打、守屋秀明三振、江川左飛。9回東海大。中野左翼線への二塁打、正岡左邪飛、平野遊ゴロ、服部三振。9回東農大、吉井三振、上原四球、林犠打成功(二死二塁)、守屋俊介右安打(二死一、三塁)、山田中飛。

東海大は中野の3点本塁打で
7回表同点に追い付く。中野は
9回で迎えた次の打席でも二塁打を放ち、
勝ち越しのお膳立てを整える。
一方の東農大も9回二死一、三塁と
一打サヨナラの状況を作るが、
後続倒れてサヨナラならず。9回両チーム
共に勝ち越し好機を捉えられず、
昨日の初戦に続き、試合は延長戦へ突入する。

■10回~12回

10回表東海大、宮澤晃汰遊ゴロ、浦田四球、藤本三ゴロ、国武遊ゴロ。10回裏東農大、古間木中安打、金子犠打、守屋秀明左飛、江川右飛。11回表東海大、相馬右安打(代走川崎)、中野三振、正岡犠打成功(二死二塁)、平野左飛。11回東農大、吉井左飛、上原四球、林犠打成功(二死二塁)、守屋俊介ニゴロ。12回東海大、服部左前安打、宮澤ニゴロ(一塁走者は二進、一死二塁)。ここで東農大は林から伊藤茉央にスイッチ。浦田遊ゴロ、藤本ニゴロ。12回裏東農大東海大はこの回から加賀谷を投入。山田四球(続く古間木の打席で捕手からの牽制で刺殺)古間木一飛、金子中安打、守屋秀明三ゴロ。

東海大は11回と12回、
走者二塁まで進めるが、
決定打が出ない。
一方の東農大も10回以降、
毎回走者得るが、
こちらも決定打が出ず。
10回、12回は先頭打者が出塁。
10回は4番金子が犠打でつなぐも無得点。
12回は先頭出塁の山田が
捕手からの牽制球に刺されるなど
やや焦りが出たとも思える一幕も。

■13回~14回

13回表東海大。国武三振、川崎三振、中野ニ飛。13回裏東農大、江川一ゴロ、吉井三振、上原三ゴロ。14回東海大、加賀谷投直、平野左飛、服部中安打、宮澤左前安打、浦田左安打、東海大が4対3と勝ち越し。藤本三ゴロ。14回裏東農大、伊藤茉央に代打工藤遊ゴロ、守屋俊介遊ゴロ、山田二ゴロ。試合終了。

13回は共に三番手で
マウンドに上がっている、
東農大伊藤茉央、東海大加賀谷が
相手の攻撃を3人で退ける。
大会プログラム記載の
「延長戦は、決着がつくまでとする」が
気になり始めるが、だいたい、
そんなことを気にし始めた途端に
何事かが起きるのは世の常。
14回東海大は二死から、
服部、そしてこの試合ここまで
無安打の宮澤晃汰と浦田の
三連打で伊藤茉央から得点を奪って、
勝ち越しに成功、逆転勝利を収めた。

※「2戦目以降の注目点」の答え合わせは追って更新


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