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23秋季二部リーグ戦_戦評


◇8/15_開幕

8月15日、円山に秋到来です。先発は札六二部。

◇8/15_国際16-5医療、文教9-5北翔、学院7-2岩教

【戦前】◇国際-医療、連覇・悲願の一部を狙う国際とまず下位脱出を図りたい医療。春2戦は大差となったが秋は?◇文教-北翔、初の一部を目指す文教か一部復帰を果たしたい北翔か。春互いに1勝1敗。◇学院-岩教、二節巧者同士の開幕戦。春二節の最終戦は岩教勝利で学院を3位に留まらせた因縁あり、さて。
【寸評】◇国際16-5医療、終わってみれば春2戦同様に国際が大勝。3点差を追う医療は6回に5-5の同点とするも7回以降大きく突き放された◇文教9-5北翔、こちらも終盤決着。1点を追う文教が8回5点を奪い逆転勝利◇学院7-2岩教、学院が1点リードで迎えた7回表に4点追加、7回日没コールドで学院が勝利。

1、2試合目とも3時間越えとなり第3試合開始は16時26分。7回まで2時間強で進んでいたが、岩教にとっては無情のコールドとなったか。終盤巧者なだけに残り2イニングを削がれたのは何とも悔まれる。

国際、文教、学院の春上位陣が揃って白星発進。3試合いずれも7回以降に大きく試合が動いた。

大会第1号本塁打は国際小田桐。2号は文教西浦。

◇8/16_文教5-4学院、岩教3-11国際、北翔4-1医療

【戦前】◇文教-学院、春2-3位、節序盤の早速の大一番。文教は春二節引導渡された相手だけに雪辱戦となる◇岩教-国際、終盤を取り上げられた終盤巧者岩教と投手総動員で初日勝利の国際。国際すっきり2勝目となるか岩教が纏わりつくか◇北翔-医療、終盤に力尽きた形で敗戦の両者、まず1勝目を狙う。

【寸評】◇文教5-4学院(延長TB)文教は9回裏に連続適時により2点差を追い付かれるも10回勝ち越しに成功。双方得点の多くに守りの乱れと四球がことごとく絡んだ一戦。決勝点もやはり守備綻びから文教に転がり込んだ。学院は文教上回る9安打(文教5安打)放つも勝ち切れず◇岩教3-11国際、国際7回コールド勝ち。国際が5回、6回の集中打で一気に押し切る。岩教はまとわりつけず◇北翔4-1医療、北翔先発簡が3安打1失点の好投で先発完投勝利今季一番乗り。打線は11安打で4点。詳細は不明だが、やや攻めあぐねたのだろうか。

二部一節2日目を終えての試合時間。コールド除くと悉く3時間越え。その中9回裏までやりきってのサブ2.5を叩き出した北翔-医療戦~北翔先発の簡恒星(1年・北海)が先発完投~が際立つ。なお捕手も1年の大島敦也(北海道栄)。高校野球の残り香バッテリーで進みも早かったのだろうか。

網掛けはコールドゲームを示す

◇2戦終了時、順位表

◇8/19_北翔1-0国際、医療1-3学院、岩教1-3文教

【戦前】◇北翔-国際、1年生バッテリーの活躍もあり今季1勝目を挙げた北翔と2連勝発進の国際。北翔先発島本(予想)と国際好調打撃陣の構図か。若きバッテリーが作ったいい流れ・テンポ・リズムに乗っていきたいのが北翔だが、さて。◇医療-学院、5点以内の勝負で決着したい医療、安打数と得点が比例すれば学院に分があるか◇岩教-文教、本領発揮前の岩教と連勝中の文教。共に2戦終えて硬さも取れる頃か。失点比べではなく、互いのプラスをぶつけ合う一戦を期待。

【寸評】北翔1-0国際、北翔島本復活の完封勝利、代打高瀨適時打による1点を守ってチーム2勝目、国際は初黒星◇医療1-3学院、中盤に小刻みに加点した学院が勝利。医療は散発3安打で反撃の糸口作れずか。ロースコアの展開ならば医療にも勝機が・・・と予想したが予想は外れ。学院先発を5回で降ろして、以降を4投手でつなぐ。北翔と対照的な投手起用◇文教3-1岩教、同点で迎えた6回裏文教は岩教のバッテリーエラーとスクイズで逆転。全勝を守った。岩教は痛恨の守りの乱れか。一節3日目はいずれもロースコア決着。

3戦全勝の文教が首位。2勝1敗で北翔、国際、学院。岩教と医療は初日が出ずに3敗(5位)。

【詳細レポート】北翔1-0国際

現地つまみ食い観戦と炬燵観戦ばかりで、もどかしい思いをしていましたが、ようやく、本日(8/19)1試合きっちりとみられました。北翔と国際。

北翔先発は島本、国際先発は小川。島本は4年生、札幌清田出身。一方の小川は1年生でとわの森三愛出身、なんともいいですね。これぞ札六という両先発。

さて、まず着目点としては、ラストシーズンにエース復活をかける北翔島本対国際打線~開幕からの2試合いずれも2桁安打2桁得点と好調~のマッチアップという構図でしょうか。

序盤、互いに好機を得たのが2回。表の北翔はこの回先頭の5番谷内が両チーム通じて、この試合最初の安打をライト前へ放って出塁。しかし続く坂野は送りバント試みるも結局三振、一塁走者谷内も飛び出してしまい、三振併殺の格好となって先制ならず。裏の国際も同じくこの回先頭の5番木村がセンター左への二塁打で出塁。こちらは続く高橋が送って一死三塁。しかしながらここは島本踏ん張って、続く、清水、西室を打ち取りピンチ脱出。走者を背負っても慌てることなく切り抜けるあたりは経験のなせる技でしょうか。

これで流れに乗ったか、島本は3回、4回~4回は4番小田桐、5番木村を連続三振に仕留めます~をそれぞれ3人で退けます。内外、そして緩急の巧みな投げ分けで好調国際打線を封じます。一方、国際の小川は力強い直球主体の組み立て。1回には145キロも計測。北翔島本と好対照な投球を展開。2回、3回、5回にそれぞれ単打を許しますが、三塁を踏ませない投球で6回まで無失点。

両先発の投げ合いで試合が進む中、次に好機を得たのが国際。5回一死後、7番清水が四球出塁。8番西室がレフト前へのヒットでつなぎ一、二塁。国際はここを勝負所と見たか9番石川に代打佐藤寛太を送ります。しかし、ここも島本が踏ん張り先制を許さず。4回の好投から一転、ややこの回制球が乱れ始めた~高めに抜ける変化球も少し増えてきた~島本ですが、この5回を切り抜けたのは大きかったように思います。しかし、徐々に国際の各打者が捕らえ始めたような打球も増え始めており「予断は許されないだろう」と考えつつ試合を眺めます。「島本が最後まで行くのか、国際がどこかで捉えるか」

そうこうしているうちに北翔が7回に先制。2回以降チャンスを作ることもできなかった北翔ですが、この回二死ながら走者を二塁へ進めます。先程の国際同様、今度は北翔ベンチが動きます。9番水谷に代えて代打高瀨。この高瀨が見事期待に応えてセンターへ適時打を放ち北翔が先制に成功します。ここまで好投していた国際小川は続く9番伊勢に安打を許したところで降板。二番手菊池にマウンドを託します。

リードを貰った(預かった)島本、まず直後の7回裏は三者凡退に。しかし続く8回にピンチが。この回途中出場の佐藤寛太に巧くレフト前に流されて出塁を許します。打順先頭に戻って1番川口は送りバントの構えを見せながらも結局遅れず三振。続く2番沢田は一塁ゴロ。前の回の代走から試合へ入っていた瀬屑が処理して~その間に一塁走者は二塁へ進塁~二死。最後3番村上を鋭いあたりのセカンドライナー~前の回から守りに入っていた山田への一打~としてこのピンチを切り抜けます。村上の打球を山田が抑えたことを見届けるやガッツポーズを見せる島本。安堵、そして、続く9回へのスイッチが入ったか。

9回裏、一死から5番木村がライトへの二塁打で出塁。島本、同点のランナーを背負います。しかし続く高橋はセカンドへの小飛球。二塁ベースやや右へふわっと力なく浮いた打球。一塁側を詰めていた二塁の庄内~これまた、この回から守備に入っていた~が飛び込んで好捕。最後は7番清水、悪くないアタリながらレフト守備範囲へのライナーで試合終了。島本が最少点差を守り抜き、また、自身が戦線へ戻ってきたことを高らかに告げるような見事な完封を添えての勝利。これで北翔は2連勝。国際は連勝が止まり、北翔と並んで2勝1敗に。

国際打者が「捕えた」と思われる打球がことごとく北翔野手の正面を突いていた面もあるが、島本が低めに投じていたことで、かろうじて芯で食われずに投げ勝っていた・・・のかもしれない。加えて、交代した野手のところに打球が飛ぶというジンクスを見事に証明してくれるような試合であった。

そのジンクスとは関係ないが、最後のアウトとなるレフトフライを抑えたのが山下。今日はヒットこそ出なかったものの、ふたつの犠打をきっちり決めて~最初の犠打が先制の一打の御膳立てとなる~勝利に貢献。

結果だけ見れば1-0と最少点差の試合ながら、経過においては多くの交代選手の動きが勝敗と絡んでいたような総力戦的な側面もあったように思える一戦でした。

◇8/20_北翔-岩教、医療-文教、学院-国際→8/21へ順延
◇8/21_北翔3-4岩教、医療1-3文教、学院0-7国際

【戦前】◇北翔-岩教、投手の奮投で連勝中の北翔。岩教相手に3連勝なるか。今日は試される一戦になりそう。岩教は昨日文教に食い下がっているだけに不気味。初日を出したいのが岩教◇医療-文教、同じく初日を出したい医療は3連勝中の文教と。「新」二部勢同士の好カード◇学院-国際、1敗同士。ここでの後退は避けたい両者。5点前後の競り合いか。
【寸評】◇北翔3-4岩教、延長10回TBを制して岩教が今季初勝利。10回攻防は同じ打順(3番)からの攻撃開始。北翔は一死後、4番の磯に代えて代打高瀨~国際戦決勝の適時打を放っている~。高瀨は期待に応えて安打でつないだが、表の北翔は1点止まり。対する岩教、無死満塁で4番白旗が決勝適時打(白旗はこれがこの日4本目のヒット)。4番の差が出た格好となったか。白旗は確かによく振れてはいたが・・・◇医療1-3文教、文教が二部新興勢対決を制して全勝守る。医療5安打1得点、文教6安打3得点、じりじりとした我慢比べの展開であったのだろうか?医療は6回以降無安打に抑え込まれて追撃ならず◇学院0-7国際、国際が7回コールドで3勝目。先発木島が7回無安打投球。また、川口に1号本塁打が出ている。国際は22秋一節から続いてる対学院戦の連勝を5に延ばした。

◇8/22_岩教2-0医療、学院9-1北翔、国際10-0文教

【戦前】◇岩教-医療、昨日初日の出た岩教と初日を出したい医療。打撃好調の岩教白旗対医療投手陣の構図か。そして、医療攻撃陣は直近3試合で3得点。たちまちの長打期待は難しい中、なんとか繋いで一人でも多くを本塁に迎え入れる攻撃を期待したいところ◇学院-北翔、一節勝ち越し懸かる一戦。今日の勝敗は二節・上位挑戦権の有無にも大きく影響。ここまでの延べ登板投手が最多の学院と最少の北翔。投手起用に好対照を見せている両チームの一戦となるが今日はどのような展開になるか◇国際-文教、文教が一節全勝通過か、国際が止めるか。注目の一節・結びの一番◇なお、昨日までの皆勤登板は、学院伊藤大地(2年・苫小牧南)と文教長舩拓夢(1年・苫小牧工業)。苫小牧勢が頑張っている。
【寸評】岩教2-0医療、2回に先制、6回に追加点を挙げて岩教が2勝目。一節未勝利となった医療は被安打11で2失点。よくしのいでいるものと思われディフェンス面は責められないか。この日も3安打、打線奮わず本塁が遠かった模様◇学院9-1北翔、3-1で迎えた9回に学院が猛攻。羽迫満塁本塁打などで6点を奪い決着◇国際10-0文教、首位攻防戦。先制攻撃に成功した国際がそのまま押し切り7回コールドで勝利。4勝目を挙げた国際が文教と並んで首位折り返し。

◇岩教、矢花は完封勝利(今季2人目)◇医療近藤は北翔戦に続く2試合目の「完投敗戦」二節は打線が近藤を助けたい◇国際、林田は7回被安打1での完封。前日の木島7回無安打投球に続き「あわや2試合連続ノーノー」の快投だっ/た模様◇皆勤登板組は文教長舩が継続、学院伊藤はお休みで皆勤が途切れた。

□一節振り返り

■二節開幕

◇9/3_医療1-15国際、北翔7-4文教、岩教8-3学院

◇医療1-15国際_12安打15得点で国際が医療を圧倒。苦戦続く医療、頑張れ◇北翔7-4文教_一節からメンバーを大きく入れ替えて北翔が文教に勝利、勝利投手は島本。文教長舩は先発で皆勤登板継続中◇岩教8-3学院_聖地栗山で岩教が本領発揮、竹内3点本塁打などで快勝。二部二節へ風雲到来の予兆か?

◇9/9_学院2-0文教、国際6-0岩教、医療0-15北翔

【戦前】◇学院-文教、二節開幕共に黒星発進となった両者。二部・二節巧者の学院、本領発揮となるか。悲願の優勝・一部昇格へもう負けられない文教◇国際-岩教、首位国際と3位浮上の岩教。聖地栗山では何が起きても不思議はない◇北翔-医療、文教を降し好発進、連勝狙う北翔と初日を出したい医療。

【寸評】◇学院2-0文教_一節時に続きTB決着、今日は学院に軍配◇国際6-0岩教_2回清水(1年帯広農業)適時打で先制した国際が以降も着実に加点、木島・髙橋・金具の継投で2安打完封◇医療0-15北翔_北翔が14安打15得点で医療を圧倒、医療は苦戦続く。国際1敗守り、4勝3敗で学院・文教・北翔が並んだ。

◇9/10_国際10-6北翔、学院3-4医療、文教2-1岩教

【戦前】◇国際-北翔_独走中国際と連勝中北翔。国際ここまで唯一土をつけらた相手の北翔だが勝利して引導渡せるか。北翔は絶対に落とせない一戦◇学院-医療_2位浮上の学院と6位医療、国際と次週直接対決迎える学院、苦戦続く医療、打開策はあるか◇文教-岩教_連敗中文教と岩教。優勝・入替戦行き双方へ直結の一戦。

【寸評】◇国際10-6北翔_初回6点を奪った国際が追い上げかわし7勝目。北翔終盤に追い上げも序盤の失点重く及ばず、優勝の可能性が消滅◇学院3-4医療_医療秋初勝利。学院9回2点差追い付くも痛恨の敗戦。北翔に続き優勝争いから脱落◇文教2-1岩教_文教終盤逆転勝利、辛くも優勝の望みを繋ぐ。

9/16_岩教3-0北翔、文教4-3医療、国際5-8学院

【戦前】◇岩教-北翔_岩教は勝利で5位以上が確定。一方の北翔、この秋の優勝そして一部復帰は潰えたがひとつでも多く勝ちを作りたい◇文教-医療_優勝へは勝つしかない文教が負けると入替戦行き確定の医療と。明暗分かれる一戦◇国際-学院_国際は引き分け以上で優勝。古豪の意地で最終戦決着へ持ち込ませたいのが学院だが、さて。

【寸評】◇岩教3-0北翔_円山第1試合と同様にTBの末、岩教が勝利。この結果岩教5位以上が確定、医療大入替戦行きが決定。岩教先発の矢花が10回を2安打完封、北翔先発の島本も9回2/3を4安打の好投も最後に勝ち越しを許す。岩教、北翔は4勝5敗で4位に並んで明日の最終戦へ。

◇9/17_医療2-3岩教、北翔0-2学院、文教0-3国際

【戦前】◇医療-岩教_「らしさの競い合い」を期待。苦戦続いた医療と二節勝ち越しと5割着地が懸かる岩教◇北翔-学院、北翔最後を締めて学院に並べるか。昨日劇的勝利の学院、勝利すれば2位浮上の可能性◇国際-文教_国際勝利で優勝決定、文教勝利で決定戦へ。一節は国際が圧倒したが、さて。

【寸評】◇医療-岩教_2-2の同点で延長TBへ。10回無得点に終わった医療に対して岩教は四球押し出しで勝ち越し。岩教二節3勝目、5勝5敗。医療は8回に追い付く粘り見せるも、無念の押し出し。1勝9敗で終戦◇北翔0-2学院、4回無安打で2点を奪った学院が勝利。先発冨樫が6回5安打無失点、7回以降も小山田、伊藤大地が無失点で完封。北翔は先発藤田を皮切りに、4年生継投。1安打でしのぐも、反撃ならず。学院6勝4敗、北翔4勝6敗◇文教0-3国際、国際が勝利して優勝。春に続き二季連続。国際は2回、二死満塁の好機に9番川口が右越の走者一掃となる適時三塁打で先制。このリードを先発菊池が守り切って完封勝利。菊池は被安打3。8回に二死一、二塁、9回に二死満塁のピンチを迎えるが、逆に、この終盤二度のピンチ以外は、ピンチらしいピンチもなく、文教に付け入る隙を与えず。時折投じるチェンジアップが有効だったようだ。一方、国際打線も4回以降は無安打で得点機を作れず。両軍通じても、数度しかなかった好機を得点に結び付けた国際が勝利した格好となった。

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