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「もっと」で続ける

こつこつと積み重ねることが大切で、絵の制作も一筆一筆描き進める。とか何とか言っちゃって実はフラフラモタモタああでもないこうでもないと迷いに迷って遅々として進捗がもたついている。
山門をモティーフとして描き始めて10年。完成させることができたのは、50号1点、30号2点、20号2点に過ぎない。単純に2年に一枚のペースだ。
油絵は金がかかる。時間もかかる。それにしても少なすぎると自分でも思う。体調が影響して同じ姿勢を保てず、目もすぐに霞んで細い線も描くことができなくなっている。もうそろそろ絵なんかやめちゃってもいいのかなと思うこともあるが、やめられない。
単純に好きだからと言えば簡単だが「好き」だけでは続かないものである。若い頃、プロを目指して描いていた仲間たちは既に描くことをやめてしまった。
なぜ今なお描き続けるのか。やっぱり描き続けていると「ああいう風にしたい」「こういう風にしたい」と作品に「もっと」を求める。絵をやめられないのはこのためだ。
継続は力なり という言葉がある。結果的にはそういうことになるかもしれないが、その 力 は意地と未練からなるものでもある。そして 継続 するには少なからず希望と自信がなくてはならない。
一歩間違えば笑いものになるかもしれないが、まあ、こういうものだ。
山門を描き始めて10年。
一枚一枚変化を求めながら描いてきた。これからも少しずつ変化させながら描き続けていくのかもしれない。
そして絵を描くことに飽きたらやめる。

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