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草を取ったという結果に満足したい

長年放ったらかしの庭の草取り。

根っからの怠け者の私だ。加えて腰が悪く長時間しゃがんでいられないという言い訳に正当性を貼り付け徹底して怠けた結果、見るに耐えない景観となり、洗濯物を干したり布団を干すと伸びた雑草の種がくっつく始末。

もはや荒れ地と化した我家の庭は足の踏み場も無い。なんの気無しに足を踏み入れると、枯れて腐葉土にもならなかった何年も前の草に躓き前のめりに転び、突いた手にはこれも何年も前に枯れ落ちた枝が刺さり大きめのバンドエイドのお世話になる始末。これでは幽霊ですら寄り付かないだろう。

放ったらかしで一番良くないのがセキュリティにも大きく影響することだ。

3年前の春、隣のおばあさんと自治会長さんが見えて「お宅の庭に焦げたあとがあるけど大丈夫?」 と言われ、焦げ跡があるという場所を見るとタバコ1箱分程の焦げ跡があった。道路に面した場所で、確かに悪戯心でやる奴がいないとは限らない。自治会長さんにもお付き合いいただき、駐在さんに来てもらった。写真を撮ったり事情を聞かれたり、警察署と無線のやり取りがあったりして10分程で調べが終わると、「悪戯心だろうと思うが故意に犯したものである事は間違いないから早いうちに枯れ草の処理をして防犯に努めてください」と言われていたにも関わらず今の今まで放ったらかしのままだった。

これは良くないな、ってんで数日かけて梅雨の晴れ間に少しずつ草取り。合わせて10袋は取っただろうか。結構な充実感だ。除草剤を撒いて梅雨明け頃にはかなりさっぱりした庭になったが、やっぱり一般的にイメージする庭とはかけ離れたもので「荒れ地」と、普通の人は思うのではないかと。そこまで自虐的に書かなくても、と思われるかもしれないが、この後の庭をどうしたいのかという理想とかプランなどというものがまったくないので、取り敢えず「草を取った」という結果に満足したい。この事によって蚊の温床からの脱却はできたことと、悪いいたずらをされる心配はかなり減らすことはできた。ということに満足したい。


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