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30年ぶりに聴きに行った演奏会はとても素敵だった

意識になり日本国内でオーケストラの生演奏を楽しめる機会は当分無いだろうと思っていた。
それから何年後かに豊橋交響楽団の演奏を聴くことのできる機会に恵まれ、あまり期待はしていなかったが、バルトークの弦打チェレスタのための音楽が演奏プログラムに入っていたので この難しそうな曲をアマチュア楽団がどんな演奏をするのか興味本位で聴きに行ったところ素晴らしい演奏を聴かせてくれた。以来豊響のコンサートに行くようになったがいろいろな事情からある時期から行かなくなり30年が過ぎた。
それが10月末、市民館でたまたま見かけた豊響コンサートのポスターに書かれたプログラムがプロコフィエフの交響曲第5番とコルンゴルトのバイオリン協奏曲だった。どちらも好きな曲だし、特にコルンゴルトに関してはここ数年で注目を集め、いろいろなところで演奏されるようになった人気曲ではあるものの超絶技巧を駆使した曲なので、私のような者が生で聴ける機会など無いと思っていたのでこんなチャンスはない。すぐにチケットを予約。
コルンゴルトの話は半年前にnoteに書いているので繰り返しの表現は避けたいがとにかく聴いていてとても楽しい曲。
そしてコンサート当日の12月10日。やっぱり凄かった。家で寝転がって聴くのと全く違う 当たり前だ 姿勢を正し、眼の前の演奏者達のうねるような動きと楽器から奏でられホールに広がる音響が全身を包み込む。
生演奏は一度きりだからこその緊張感と昂揚感が最大の魅力。
生演奏だからこそのソリストとオーケストラの複雑な掛け合いの妙が目の前で展開されていく。
本当に楽しい2時間半だった。
生きている間に聴けるとは思わなかった。有り難いことである。

因みにアマチュアオーケストラ連盟の本部は豊橋に置かれている。


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