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何事も豪快にいきたいところだが

カバに喰わせるほどのでっかいホットドッグとか食ってみたい。
長年ちまちました生活を続けているうちに、「豪快」と言う言葉が遥か彼方のものになってしまった。
いつもちまちま、ねちねち、いじいじしながら生きている。
ガツガツとか、ドボドボとか、ガバガバという擬音に対する憧れさえ抱くようになってきた。
豪快に肉の塊をガツガツ喰らいながら、ドボドボ注いだビールをガバガバ飲んでみたいと、渋茶をズスズスすすり、ラッキョをポリポリしながら時々思う。「一切れの乾いたパンがあって、平和であるのは、ごちそうと争いに満ちた家にまさる」と聖書の言葉があるが、私にはごちそうがあったほうが平和になるような気がする。飢えは私の心を荒廃させるような気がしないでもない。
まあ、なんというか「衣食足りて礼節を知る」的なヤツだ。
しかし衣食足りて礼節を忘れることもあり、むしろ衣食足りることでますます欲が深まってしまいそうな気もしないでもない。
「野菜を食べて愛し合うのは、肥えた牛を食べて憎み合うのにまさる」
ともいうが、野菜ばかり食っていても欲求不満が溜まりそうな気がしないでもない。

なにごとも豪快にガッツリが理想だ。しかし、ガッカリな現状を憂えている。

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