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【イクラ探求記】改・知床ウトロのイクラ

 前回「知床で食べたイクラは旬ではなかった」という話を書きました。
 しかししかし!旬ではなくても幸せな味でした。誤解を招かぬよう、第3回は「改・知床ウトロのイクラ」と銘打ち、改めてイクラのおいしさを記します。

●一休屋--閉店--●

 イクラ探求のきっかけとなったのが、↑この鮭親子丼です。恥ずかしながら、”鮭とイクラの”親子丼という呼び名を初めて聞いたのもこの時でした。
 旅行ガイドブックに載っていて、”ウトロで最も古い歴史を誇る郷土料理店”とコメントが添えてあった「一休屋」というお店です。

 前の年に獲れたイクラだったからでしょうか、しっかり味がついていて、一口食べるごとに醬油の甘い香りが鼻に抜けました。一粒一粒が大きかったこと、それなのにとろけるように消えていったこと、サーモンとの相性が最高だったこと…おいしかったところを挙げるとキリがありません。
 「おいしかったのでまたいつか来ます!」とお店を出たのですが…今回記事を書くにあたってお店を検索してみて、驚きました。なんと、閉店してしまったそうです…。

 もうウトロではおいしいイクラを食べることができないのか…!!
 そんなことはありません。ウトロにはイクラを提供してくださるお店がまだまだたくさんあります。
 別の日に食べておいしかったのが、「道の駅うとろ・シリエトク」の中にあるレストランです。”シリエトク”とは”知床”のもととなったアイヌの言葉で、陸地の最果てを意味するそうです。
 こちらのイクラも旬ではない時期に食べましたが、やっぱり粒が大きくておいしかったです。

●道の駅うとろ・シリエトク●

 私がイクラ作りの際に「こんな味にしたい!」とイメージしているのは、この知床イクラ味なのかもしれません。それくらい鮮烈な記憶です。

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