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Base Ball Bear 全曲紹介・感想・解説 10曲目 東京ピラミッド
夕飯が思いつかないケンイトウです。
早いもんで10曲目ですね。『東京ピラミッド』です。
【曲・歌詞について】
4カウントから曲入り。ミッドテンポにバキバキのバッキングギターが印象的。リードも切ないメロになってます。
歌もだいぶ伸びやかに歌ってますね。
『夕方ジェネレーション』期の衝動一直線というよりかは、インディーズ1stアルバム『HIGH COLOR TIMES』の曲群に近づいていってる感じです。
それでは歌詞について
全体を通してフィクション感というか、小説っぽい歌詞だなと。
この辺りも『HIGH COLOR TIMES』の作品性に近づいていってるなと思います。
渋谷駅西口に60分遅れで到着した俺。
タートルネックの季節に1人熱くなって人海(ひとうみ)を泳ぐ。
めちゃくちゃ遅刻しとる。
「タートルネック」から冬の時期を想像させます。これまで描かれてこなかった季節ですね。
厚着してるから急いで歩いたりすると暑過ぎたりするんだよな~
偽物の君がいっぱい。よく君を見たことなかった・・・
今風シティストーリーの主役を演じてることに気付き、嬉しくなって――
街中を歩き回って探すみたいな演出のドラマとか、子供の頃よく見たような。
そんなフィクションの主人公と自分を重ねてると。
等寸大ジオラマの中を胸躍り駆けていく俺、都市伝説になりそうさ。
「笑いながら走る男が都内に出現」なんて
「自分、ドラマみたいやなぁ~」って思う瞬間あるよね。
なんかその時の状況を客観的に見ちゃう時とか、ナレーションみたいな頭に浮かぶ時とか。俺だけですか???
嗚呼、君を捜す俺を誰か見てくれているか?人々よ。
亜空間から俺を見下ろすピラミッド。
キミのために走ろうか。
視聴者サイドに訴えかけてますね。
「ピラミッド」というのは「フリーメイソン」もとい「プロビデンスの目」を指しているのかな。上記の歌詞にも「都市伝説」とあるし。
こういうアングラ感は小出氏の大好物と思われます。
僕自身は「フリーメイソン」についてまったく学が無いので気になる方は調べてみてください。
立ち止まり途方に暮れて哀愁
ため息つく顔は笑っている
人海に難破している
さらに雨でも降ればより、いい・・・
めちゃくちゃ状況に浸っとる。
嗚呼、「君を捜す俺」と「駅に向かう君」の演る舞台を
亜空間からただながめるピラミッド。
キミのために走ろうか。
演じようか。
この曲自体が、「『東京ピラミッド』っぽい瞬間だなぁ~」ってなる要素ある曲だな。そんなところが小説的というか、フィクション的に感じるのかも。
【まとめ】
改めて聴くと『夕方ジェネレーション』からの転換期を思わせる曲でした。
それこそ次に紹介する曲はまさしく「自分からの卒業」を歌ってます。
というわけで次回11曲目は『ドッペルゲンガー・グラデュエーション』です。
『少女と鵺』はシングル『YUME is VISION』の収録曲が終わり次第にしよかと。
本日夜は関ジャムに小出氏出演ということで!
小出氏が好きなトライセラの和田唱さんも共演とのことでめちゃくちゃ楽しみですね~
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