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Base Ball Bear 全曲紹介・感想・解説 23曲目 翳ない2人

あなただけこんばんは、ケンイトウです。

そいえば小出氏の詩集買ってましたがあれは良きものですね。。
縦読みの味わいがありますわね。

そんなこんなで23曲目『翳ない2人』です。

歌詞カードの背景が『夕方ジェネレーション』のジャケット写真なんですよね。

【曲・歌詞について】

アルバム『HIGH COLOR TIMES』の中、この曲だけは『夕方ジェネレーション』期の感覚が色濃い。

ギターサウンドや演奏のシンプルさ。
リアルな切なさを感じるボーカル。

この曲がアルバム終盤に配置されているのが絶妙。
アップデートされた曲を聞かされたあとだからグッとくるんですね。

歌詞について

君の色素の薄い髪にオレンジ色が染み射して
きらきらと、それは何色だった?
眩しい先の君はどういう顔をしていたの?
・・・・オレンジ色は金色に近かった

アルバム中、ここまでの曲に無かった「主観」の歌詞なんですね。
前にも書きましたが、この夕日感は自分にも忘れられない記憶があって。
十数年経っても記憶に残ってるってすげーことだよなぁ。

この街には夕日の匂いがないね 都市型黄昏
ふとビルディングの奥に見えた富士山は、すでに真っ白だった

ここで舞台が夏でないことが判明。
少し前の自分を振り返っているという点でも「夕ジェネ」感。

曖昧になっていく、いつか君の笑顔も
忘れないように俺は眩しさの先を真っ直ぐに見たんだ。
忘れないように、色素が染まる瞬間を逃さないように、
俺は日差しで茶色の君の眼を見つめた・・・

なんかもう・・・言葉にならないっすね。。
なんも言えることが無いです。

爽やかな風が貫通
金木製の香りが擽る
オレンジに変わった君の髪
全部が俺を通り抜けて、第6感でときめいて・・・躍動!!!!!!

ひたすらに一瞬の風景を切り取ってるなぁ~
第6感でときめいて」はのちの『レモンスカッシュ感覚』でも。
この瞬間の感覚こそ、振り返った時に「レモンスカッシュ」なんだろうな。
瞬間」が「永遠」になるとはこのことか。

2人は手を繋いで帰る
オレンジの翳ないうちに

泣きのギターをバックにこの歌詞。
歌詞には表記ないですがこのあとに

帰る、オレンジ色へ

すべて「夕方」に帰着するのがいいんだよなぁ。 

【まとめ】

あんまり言うことない曲ですね。(もちろんいい意味で)
結局はこの曲で書いているような「感覚」があったからこそ、それを振り返ったアルバムになっていると。

どんな人も過去の積み重ねとか思い出で今が成り立ってるんですねぇ。

そんな曲から次回は『彼氏彼女の関係』です。
よろしくです。

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