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Base Ball Bear 全曲紹介・感想・解説 26曲目 ラビリンスへのタイミング

ご無沙汰しております、ケンイトウです。

曲単位だとほぼ2週間ぶりですね・・・。
一週間の中で書けるなぁ~って曜日が2,3日になってきまして、かつなかなかタイミングが合わず・・・。
自己満足なのでコツコツやっていきます。

本日は26曲目『ラビリンスへのタイミング』。

メジャーデビュー直前に会場限定で販売されていた『バンドBについて』に収録されている曲です。
・・・と思ってましたが改めて調べると、

① ライブ会場限定版『バンドBについて』
② 全国流通版『バンドBについて』

と同名のアルバムでメジャー以前・以降で流通があったようでして、
ラビリンスへのタイミング』は②に追加収録された曲なんですね。

ということは収録順、曲順的にも『CRAZY FOR YOUの季節』が先では・・・?
・・・気にせずいってみましょう。

ちなみにここまで紹介した26曲ですが、
メジャーデビュー後に発表したインディーズベストアルバム『完全版「バンドBについて」』にすべて収録されております。
(それもあって勘違いしていた。)

【曲・歌詞について】

渋めのコードとソリッドなリフの絡みが抜群な曲。
特にバッキングのカッティングはかなりキレキレ。さらっと歌いながら弾いてるあたり流石は小出師匠。

メジャー直後の曲は「ポップソング」的な面が強くなるので、ここまでソリッドな曲はこの後しばらくは無いような。

この曲もなかなか好きな曲です。
小出氏が裏でカッティング弾きながらいい感じのメロ歌ってたらだいたい好きになる単純脳。

歌詞について

空落とす水色の祟り
涼やかに終わりの気配は、続いている

倒錯して捜索 三千世界を一千・・・二千・・・
颯爽の街には風の中でキスする誰か

くどいぐらいの比喩表現は健在で。
この辺りの街への感覚は『はっぴぃえんど』の影響かな。

さよなら 麗しの17歳
散らかった桜や切れた弦を捨てる

海になりたい』とも繋がるワード選び感。

シャンデリアが落ちる音 ゲレンデっぽい幸せな曲で
俺は踊りながら泣いている
バックショットばかりの映画 サイレントな君の耳打ちで
俺はラビリンスへと向かっている

白雪の彼女』でも登場したスキー場ですが、「」っていう季節感が乾いた寂しさを連想させるんだろうな。

無表情なパレードに巻き込まれ 鮮やかな花壇の中、踏み込んでいる俺
犬のような感情表現じゃあ 楽しめている風にしか見えない

この時期特有のCメロ歌詞の抽象表現お洒落感。
なんでかノスタルジーな気持ちになるんだよな。

シャンデリアが落ちる音 ゲレンデっぽい幸せな曲で
俺は踊りながら泣いている
バックショットばかりの映画 サイレントな君の耳打ちで
俺はラビリンスへと向かっている
ラビリンスへと向かっている

バックショット」⇔「サイレント」という対比の中で、「恋の迷宮に迷い込む俺」。
この描写で登場する映画はなんか元ネタありそうな。

【まとめ】

インディーズ期を締めるに相応しい曲でした。
CRAZY FOR YOU~』は置いといて。(こちらはメジャーアルバムにも収録されているので)

というわけで次回は『CRAZY FOR YOUの季節』。
いよいよ実質メジャー曲。ここからまた作風のギアが変わっていきます。

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