Base Ball Bear 全曲紹介・感想・解説 11曲目 ドッペルゲンガー・グラデュエーション
関ジャム楽しみ過ぎて早めに酒飲んでたら22時に寝落ちしたケンイトウです。起きたら明けて2時だった絶望よ。
1日置いて先ほど見ましたが、
いやぁ~、よかったすねぇ~・・・
『Raspberry』のセッションたまんなかったな。
とにかくべた褒め。『TRICERATOPS』についてはもともと高校時代にコピーやってたり、3ピースでやるにあたってもバンドとして相当参考にされてるそうです。
トリビュートでもカバーしてたりします。
リスペクトし過ぎるあまりほぼ原曲どおりで笑う。
余談ですが僕も大学時代『Raspberry』コピーして学祭で演奏したんですけど。どえらいことになりました。思い出したくない記憶もあるもんですね。
いや、『Raspberry』紹介になりかけてるやん。
お待たせしました。
11曲目で『ドッペルゲンガー・グラデュエーション』いってみましょう。
【曲・歌詞について】
前半乗っ取られかけてましたが実はかなり好きな曲です。
これまでの曲に無い不安定なギターサウンドと曲展開。完全に『夕方ジェネレーション』から卒業してます。
四ツ打ちを基準とながらもAメロ~Bメロ~サビ~間奏と目まぐるしくドラムパターンが変わっていきます。
歌も若干ラップ調で独特な乗せ方、これ演奏しながら歌うのなかなかしんどそう。
後半はシャウト、ノイズィーなギターで荒れ狂い。上物2本がかなり浮いてるので珍しくベースがブリブリ聞こえる。
キャリア通してもあまり無い雰囲気の曲で、この時期特有の精神的な不穏さが現れてる曲だと思います。
それでは歌詞へ
今日、太宰を読んでたら文字の羅列が君の顔を成してる様に見えました。
俺はまだ忘れてない青春予定調和のシーン。
赤みがかったフィルム風の記憶。
模様とかが顔に見えちゃう現象ってなんて言うんだっけな~って調べたら「シミュラクラ現象」とか「パレイドリア」っていうみたいす。
「赤みがかったフィルム」はまさに「夕方感」ですね。
曖昧に変わる思い出の中で黄金期を迎えていた俺が今になればなる程、うらやましい。
ここの歌い方が超好きです。
「夕方ジェネレーション」だった自分を過去のものとして見てますね。
あの頃の写真の上の方に開いた画鋲の穴の奥をのぞく。
あの頃が見えてきそうでたまらない気持ち、簡潔に書いて1コードの曲にした。
その曲に合わせ鳴る心臓が32ビート、ローがハウってセンチメントが逆流していく。
でも、曖昧に変わる思い出の中で黄金期を迎えていた俺を追い続けている。
ここまで2番~サビ。作中でとんでもない曲が出来上がってる。
歌の勢いがすげぇ。
ずっと追い続けては追い続けていく、新しく思い出を更新する作業。
それは変わる変わらないの問題じゃなく、回想の中で苛立つくらい笑っている自分からの卒業。
もう1人からの自分からの卒業ーーーーーー・・・・
「ずっと」はサビの最後の1フレーズ。向井秀徳を彷彿とさせるシャウト。
「追い続けて・・・」のあたりは嵐の前の静けさパート。
音数少なくなったところにドラムロールからの「作業!!」シャウト。
『BOY MEETS GIRL』では、笑っていた俺を想い出して浸っていたけれど、
そんな昔の自分に「卒業」と吐き捨てている。
ここの「卒業ーーーーー・・・・」ベボベ曲ナンバー1のシャウト。
後半シャウトしか書いてないな。そんぐらい荒れてる曲です。
【まとめ】
これまでに無かった小出氏の暗い部分が見えてめちゃくちゃ好きな曲です。次回作品がインディーズ1stアルバム『HIGH COLOR TIMES』となるわけですが、『ドッペルゲンガー・グラデュエーション』こそ『夕方ジェネレーション』期に対しての区切りの曲だなと感じました。
この流れで『HIGH COLOR TIMES』の曲群に入りたいとこですが、
ぶっ飛ばしてた『少女と鵺』やっていきます。完全に抜けてましたね。。
それでは次回に。
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