【短編小説】#22 ミッシングリンク
私がアーニャとターニャに会いに行っていた長い長い夏の間、この短編小説集の各話のヘッダーが何者かに書き換えられていたことに気付いた。身に覚えのない女性の姿を模した画像は、あきらかに私が作成したものではない。不快でこそなかったものの、まるで私自身の姿であると誤解されてしまうのも問題があるので手元の元画像をポチポチと差し替え作業を行った。そしてかれこれもう21話も書いていたことに憂鬱を感じた。秋を感じることなくすでに暖かい冬が訪れている。
——これだけ書いてもなお、話は何も進んで